飯塚事件再審への道 | |
[冤罪] | |
2024年6月5日 21時17分の記事 | |
飯塚事件1992年に2人の女児が殺害されるという社会を震撼させた事件に対し、久間元死刑囚(2008年死刑執行)の第二次再審請求事件に対し福岡地裁は再審を認めない決定を本日行った。 未熟DNA鑑定が足利事件で菅谷被告と別人のものと分かり再審無罪となり同じ鑑定方法であった飯塚事件に焦点があたろうとした矢先つまり足利事件のDNA再鑑定が決まった一週間後に森英介法務大臣により久間死刑囚の死刑執行命令がなされ執行された2008年10月であった。再審請求準備中であった。 なにかにせかされたか、その後検察側による一件記録証拠(DNA再鑑定にかかる物証)が廃棄されたという。 残された遺族による再審請求でDNAは子息のものなど第一次再審請求は棄却。裁判所もDNAの決め手は放棄したのであろう。目撃証言を主たる有罪根拠に。 今回の第二次再審請求はこの目撃証言が揺らいでいるとするもの。如何せん26年前の記憶、状況証拠で、ドライブレコーダーのない時代、証言が変われば信用性がないと突かれる。 一貫して犯ってないと主張する死刑囚であった。いまでは決め手のDNA鑑定は抜け落ち、過ちの多い記憶にもとずく状況証拠を巡ってということなのか。検察手持ちの証拠開示に別人のDNAがあれば余計開示はされない可能性が高いか、あれほど急いで死刑執行するほどであるからだ。 人の命を何と計る。どう民主社会と折り合いをつけるのか。疑わしきは被告人の利益にが踏みにじられたかたちだ。 再審事案が絶えないことは決して好ましいことではない。 こうしてみれば死刑廃止議論も落としどころとしての重要性が認められるのではないか民主社会の防波堤としてだ。
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