2023年9月17日 9時21分 |
北朝鮮にプ−チン氏が期待するもの |
四年半ぶりに北朝鮮金正恩氏がロシア訪問、前回と打って変わった厚遇ぶり、そこにはウクライナ戦争真っ最中のロシアの置かれた立場が鮮明となってこよう。 長引くウクライナ戦争、反転攻勢を受けて膠着状態が続くなか、南部サポリ−ジヤ戦線で第一次防衛線が突破された?やに聞く。であれば露軍の要衝トクマク陥落が戦線の帰趨を決するのではとまで言われるようである。 プ−チン氏にしてみれば特別軍事作戦と銘打っていたところ、実際に西側の軍事支援があり、ウ軍の国家総動員になるやの抵抗がなお続き反転攻勢は消耗の度合いが増すばかりである。 そこに、旧ソ連製規格の弾薬を製造している北朝鮮に大量供給(差し迫った)と労働力を得られれば兵站物資が優位に立てるというもの、北の欲しがる宇宙軍事衛星技術も小出しで与えてやればよいというもの、そして、露にとって一番中国の協力が欲しいとこを出し抜く形にもなる。 プ−チン氏のいう西側との決別、カ-ルシュミットのいう敵と友の区別は、ゼレンスキ-をネオナチ敵としているが、グローバルサウスにとってはG7だけが世界ではないわけで、広く含めて西側との対立構造となっている。 この対決はウクライナ戦争の場で、峻厳な火花を散らしているが、勝敗の帰趨は具体的戦闘能力によるところが大きいわけで、戦闘継続に他国の支援を新たに得ることができるかが今後のウクライナ戦争の推移を占う鍵になるであろうか。 |
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2023年9月10日 13時42分 |
経済制裁に耐久するロシア |
ロシアのウクライナ侵攻による西側による厳しい経済制裁の影響もあってロシア経済は衰退の一途と思いきや、市中は物であふれ、好景気の様相すら呈しているという。 経済制裁は金融はじめ資本主義経済からの締め出しであった。ロシア産のエネルギー食料買わないというものの、資源大国ロシア抜きに西側も成り立たない部分があり(ガス30%など代替が効かない)食料禁輸は逆に露の食料自給(99.4%)を高めた。旺盛な需要は実は戦時経済の特徴でもある。地方では考えられない高い兵士の給料は地方への金の流れとなった。国内需要の拡大である。エネルギ-食料の高騰は西側のインフレさえ招き自らの首を絞めこそしたが、ロシアは孤立どころか北朝鮮中国グローバルサウス、アフリカ諸国等支援経済圏の存在すらある。また常々国の50%を占める戦う能力軍事産業基盤大国の底力も見せつけられている。 翻り、資源のない旧日本、輸送船をことごとく沈められ、兵糧攻めにあい、食べるものがなく国民が栄養失調になった敗戦経験と同列に論ずることはできない。 短期のロシア経済の衰退は願望はあっても、その通りになるとは考えずらいというのが実際のところであるという。 |
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2023年9月7日 19時14分 |
辺野古基地移設訴訟県敗訴を受けて |
普天間基地返還と辺野古への移転を巡る国と沖縄県との訴訟はいずれも沖縄県敗訴となり、法の番人たる最高裁は徹底して国側を支持している。いずれも行政事件訴訟法、行政不服の申し立ては国民に認められた制度であるものを国が利用するなど制度の趣旨を逸脱し権利濫用違法の疑いがある。 更には、沖縄国民は米軍基地の移設拡張には反対であり、地方自治の本旨を尊重する日本国憲法にも抵触する恐れがあり、終始憲法判断に消極姿勢の最高裁の判断は違憲無効の誹りを免れかねない。 沖縄は本土の捨て石的歴史的扱いを受けてきた。本土決戦の捨て駒として20万人余の犠牲を払い米軍統治に甘んじてきた、本土並みの返還を実現し、等しく日本国憲法の保障が適用されなければならない。 憲法規範に反する政治的決定はもとよりこれに反する法律、強いてはこれに反する司法判断、最高裁の判決・決定も無効である(裁判所は全く民主的基礎がないので本来政治的政策判断は避けなければならない)。 最高裁が憲法判断を回避する姿勢に終始徹しているので、これは、地方自治行政においても憲法に忠実な執行がなされなければならないだろう。それが、違憲の最高裁判断に衝突するものであって、表見上判決・決定に反するようなものであっても、憲法規範にもとずく正当行為となるのではなかろうか。 沖縄県の行政執行であっても、また住民投票の実施であっても、憲法規範にもとずくことがもとめられるであろう。具体的には強制代執行は違憲無効であるとの憲法訴訟を提起。事件性もあり、その時点で強制代執行は止まるであろう。 |
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2023年8月30日 20時19分 |
汚染水の海洋放出の是非 |
歴史上最悪のレベルといわれる福島原発の事故、それによる溶け落ちた核燃料デブリなどを冷やし続けるのに毎日100余トンを超える汚染水が発生している。 政府はIAEAのお墨付きを得て基準値以下のトリチュウムが残るのみであるがゆえに安全などという。ところが炉心融解により溶け落ちた燃料デブリがどういうものなのか、水で冷やしたときに汚染された水が(如何に危険なもので)いわゆるアルプス濾過施設でトリチウム以外は本当に取り除かれるのかは実際不明であるという(一説によればアルプスはうまくいかなくて7割は二次汚染になっているという)。 トリチウム除去の新技術が開発されたという。しかし、政府・東電は採用について耳を貸さないという(費用面が膨大だとも)。この姿勢には疑問を呈せざるを得ないだろう。一事が万事。汚染水を処理水といい、さも汚染が消滅するかのようなイメージを与え、漁業者の懸念をよそに、汚染水の海洋放出を決行した。 何年(最長で40年?)かかるかわからない廃炉、できないかもしれない。その廃炉達成のための海洋放出だという、しかし、海洋放出が終わる時が来るのだろうか。 真実を知る権利を国民は有する。その権利行使のために、また要請に応えきれない不誠実な政府なら、代わってもらうのは仕方ないのではなかろうか。 |
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2023年8月19日 14時2分 |
恒大破綻と中国経済のデフレ |
アメリカ連邦破産法の適用申請した恒大企業。民事再生とはいえ中国経済の柱である不動産投資のバブルがはじけ、さらに国内消費が冷え込んでいる(消費者物価指数が7月マイナス0.3%を打ち、買い控えが目立っている)。まさにデフレ日本化の始まりである。 深刻なのは生産者物価指数PPIが9か月連続のマイナス(㋅マイナス5.4%)である。これは遅れて消費者物価指数に跳ね返りマイナスになると予測される。 極端なゼロコロナ政策が今年一月終わり、V字回復ならぬL字に。 ゼロコロナは400万社といわれる中小企業を倒産させ、都市部の若者(16〜24歳)失業率は5月で20.8%実際は40%台だともいわれる。これも悪い波及効果をもたらすものだ。 如何に国家経済の国とはいえ、世界の工場として安い労働力で安い商品を提供し2008リ−マン危機には4兆元の投資で世界経済を救ったともされる。 今や、その面影はなく、稼いだところのチャイナマネ-の残影も倫理なき一帯一路での行き詰まりを見せている。 資本主義をむしろ積極的に取り入れ改革開放の社会主義建設へと道筋をつけたものの、金もののあふれるところその続く限りでの共産党支持という路線に堕し、そのイデオロギ的発展性において乏しく、国内的には一人っ子政策の失敗、世界にまれにみる逆ピラミッド高齢化社会の出現に陥ろうとしている。 中国人民とその指導部はこれから訪れようとしている国家的危機に如何に立ち向かわんとするのであろうか。 |
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2023年8月12日 11時4分 |
クラウゼヴィッツ戦争論の信奉者 |
それはプ−チン氏といわれる。氏のバイブルだとも。戦争の本質そして戦争の姿(Zein)を解明した古典である。 「戦争とは他の手段をもってする政治の継続である。」とする。なぜか同書の精通者で崇拝者であったレ-ニンと主義も信念も違うはずのが一致を見せる。 ままよ、戦争の絶えなかったヨ-ロッパ19世紀後半はかかる戦争の哲学書を生み出した。太平洋戦争、戦後78年となり明治以降戦争の絶えなかった日本、哲学書の一冊が生まれたわけでもなく、ただ市場・資源争奪という帝国主義戦争に明け暮れた。無謀な作戦、特攻作戦が思慮深い戦争指導書から生み出されたとは到底いえまい。過酷な飢え熱帯ジャングルの熱病、大量焼夷弾爆撃、原爆投下の犠牲となった300万人を超える御霊に鎮魂の祈りを捧げん。 現在ウクライナ戦争が遂行されているなか、戦争の大義は、この戦争論の中に見出せるや否や。カ-ルシュミットは政治的なるものの概念として敵対関係ではなく敵と友の区別をいう。反ナチズム、これなのだろうか。 単なる政治的妥協で決着させる戦争。それでも停戦による安定が得られもしよう。絶対戦争ならその決着、落としどころはどうなるのであろうか。 |
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2023年8月6日 21時3分 |
核の先制使用を謳うロシア側の事情 |
クラウゼヴィッツの「戦争は政治の継続である」というのを更に一歩進めたものである。 セルゲイ・ガラガノフ氏著名な露国の国際政治学者の論文で述べられたもので西側に勝利する必要性から核の先制使用は多くの犠牲を避け人類を破滅から救うとするものだ。戦術核か戦略核かはいわない。 もちろんプ-チン氏が全面支持しているわけではない。ただベラル-シに戦術核を移転し核の抑止力は古来からのロシアの伝統であるように前面に打ち出している。このロシアの伝統に踏みとどまるかこれを推し進めるものかは、ウクライナ側の反転攻勢がロシアの防御の堅い守りに阻まれ、成功していない現実がある。 ロシアにとって核使用の分水嶺になるであろうクリミア半島。それにもかかわらず、ゼレンスキ-はクリミア半島にこだわり工作を繰り返している。考えようによっては人類的危機を孕むリスクをあえてとる形だ。 両者の軍事力には当初からかなりの開きがあった。西側の支援を取り付けても西側も予想を超える弾薬の供給に追い付かず、自国の防衛力を割いてでもはかなりの無理をしてきている。方やロシアは、経済制裁下とはいえもともと軍事下体制には慣れている戦争遂行能力の底力らしきものに世界は気づいてきている。 広島原爆投下の今日、核兵器の非人道性が再認識されるなか、西側との決別(カ−ル・シュミットに言わせれば絶対敵に近いか)その勝利のためにまた人類を救うためとして核使用が提唱されるなど、深い危機を孕んだウクライナ戦争が現実に遂行されている。一刻も早い停戦が望まれるのはこの意味で重要性・切迫性が認められるといってよいだろう。 - |
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2023年7月16日 11時19分 |
プリゴジン氏消息不明から見えるもの |
ワグネルも解体され武器も撤収され、優秀ともされる指揮官はさておきプリゴジン氏がベラルーシに行ってからロシアに戻ったとある以降の足取りがつかめていない。 ルカシェンコ大統領の仲裁であっという間に収束したワグネルの乱、ベラルーシにいることが身の安全の条件だったはず。しかし、ベラルーシにいないとなると...この乱に理解を示したとされる軍幹部の拘束は報道されている。 この乱の余波は避けねばならないのがプ−チン氏。権力は徹底して踏みつぶし葬り去るのが歴史の常。内輪揉めとはいえ利敵行為になる利用価値は高いからである。処罰としても最大級に重くなる。 ロシア,ロマノフ王朝に怪僧ラスプーチンという皇帝筋に寵愛されロマノフ王朝衰退の一因ともなった僧がいた、結局、王族の一部によって暗殺されている。 プ−チン氏の覚えめでたきが為にそして武器と戦闘員をあたえれば勝手に動くのも自然なこと。バイデン大統領に毒殺の心配をされるようになったら、もはや、どういう境遇かは明らかである。 NATO首脳会議7/12によってウクライナのNATO加盟までG7によるウクライナ支援の継続が約束された。中立ならぬ加盟であるからプ−チン氏の最も嫌うことだ。 ロシアによる領土拡張も緩衝地帯の構築があった。戦争目的の一つである。ウクライナ全体を中立国にできない以上それも武器支援で押し戻すというのであるから。ウクライナ戦争がやむ気配など見えてこないというべきなのかもしれない。 |
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2023年7月5日 19時58分 |
岸田を呼びつけ教育する |
まさに上から目線で見下している統一教会。日本の首相が侍る存在である。 安倍派清話会の機嫌を損ねないように岸田カラーはどこへやら国葬に始まり安倍路線の忠実な継承、統一教会との関係を断つようにとはいっても当の銃撃された安倍晋三氏・細田博之衆議院議長の点検も調査もなされないままだ。 依然として文科省による解散命令請求を視野に質問権が行使されている現状に対する怒りから出た上記発言なのか。 日本は戦犯国であり韓国に賠償し続けることを日本の政治家に教育するということらしい。日本にいる信者に特に高額献金が課せられる根底にある。 日本の敗戦、自民党政治家の最も嫌いそうなのに、なぜ受け入れるのか、選挙の集票が魅力、魂など売ってよい。それにしても安倍三代がこうも深くかかわって。 この間、日本からの献金が来なくなり、700億円の裁判に負け、不動産、を売りに出すなど財政は相当厳しくなり追い詰められているという。その中での発言。 特殊な利益集団(実は反日集団)に自民党が嵌り関係を深めていった。一度に関係、を断つにせよ、解散命令のような目に見える説得力のあるものにしないと国民大衆は納得などしないのではないか。 |
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2023年7月2日 10時15分 |
維新による右傾化とは |
自民党と公明党の連立を巡り、都心では選挙協力を組まないという、公明党票が一人区で二万票にもなる、当否を左右しかねない。大阪は日本維新の会と公明党が選挙協力。ところが維新単独で府議会を抑えれば公明は不要、公明候補をつぶすべく候補者を立てるという。勢いのあるものにくっつく金魚の糞。都心で維新につくやもしれない公明。 国民は自公政治に失望し、雰囲気的に国民サイドであろう政治に期待を維新に求めるかの動勢がある。 ところが維新は自民から派生し自民よりも右傾化の国民利益にアンチ、憲法規範を守り国民利益を守るという保証などどこにもない改憲派だ。 方や、立憲民主党が未だに国民民主、維新にこだわり続け、反国民的,連合,という組織に従い、国民に従うことが出来ないでいる。国民に従うとはゆ党(維新・国民民主)と手を切り野党(共産を含む)と選挙協力。それができていないことだ。 立民をぶっ潰すと言ってくれたのであるから、維新をぶっ潰すでよいのである。選挙を戦える党首を入れ替え、全国民の代表(一部組織・連合などの利益の代表でなく)、選挙で勝ち抜くことにしか道は開けないことを悟るべきである。 |
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