子どもと同じ? | |
[日本の政治] | |
2017年9月24日 23時28分の記事 | |
ロシアのラブロフ外相が、昨今の米朝緊張のエスカレーションを「幼稚園児のけんか」と表現したと報道されています。 「ラブロフ露外相、米朝の非難応酬は『幼稚園児のけんか』 国連で会見」(2017年9月23日 日本経済新聞)
ここ1週間ほどの本ブログやザ・フナイの拙論を読んでいただければ、ラブロフ外相がなぜこのような表現を使い、批判したかはすぐにおわかりいただけるでしょう。上記記事によると、ラブロフ外相は北朝鮮情勢を「北朝鮮の行動を見過ごすわけにはいかないが、朝鮮半島での戦争開始も受け入れられない」(同上)と表現していますが、このことからも明らかなように、米朝緊張のエスカレーションはロシアの国益にマイナスであり、同時に国際社会にとってマイナスであるとロシアが考えていることは明白です。これは中国も同じです。そして、中露が後ろ盾と言われている北朝鮮はもはや、その中露と利害を共有していないことがはっきりしています。そして、普通ならそのような状況になれば北朝鮮は存続できないのは自明ですが、存続していて、中露にとってマイナスな動きをしているわけです。これまでの常識で考えれば、北朝鮮の行動は既に破綻していますし、存続のためなら中露と協調路線をとるのが唯一の道です。しかし、そうしていない。だからこそ、北朝鮮は何のために、誰のために動いているかという不可思議な状況がこの米朝緊張のエスカレーションの本質にあるのです。そして、そのエスカレーションに米国と日本が乗っているわけで、日米朝共に実はそのメリットがあるわけです。そのことは本ブログで書いてきました。日本なら憲法改正、再軍備、そして軍産複合体にプラスになっています。 ラブロフ外相の言うように、この米朝の外交的駆け引きは、日本(安倍政権)も含めて、そのレベルは極めて低いものです。児戯に等しく、米朝共に特異なキャラクター、一方は独裁者、もう一方は問題発言のオンパレードの大統領ということであるからこそ成立する珍事です。しかし、実際の所、無理があり、この(日)米朝の緊張のエスカレーションは子どもっぽいものにしか見えない、はっきり言えば、(日)米朝の緊張のエスカレーションの本質を見透かされているわけです。世界各国、このように情勢を見ているからこそ出てくるラブロフ外相の発言なのです。 この(日)米朝のエスカレーションの先に何があるかといえば、中露を標的としていることです。これは既に本ブログ「安倍政権はアメリカがお好き??」(2017年9月18日)などでも、ザ・フナイでも書いてきました。そういう所に中印の緊張や安倍首相の先日のインド訪問が絡んでくると考えるのが自然です。しかし、それだけではなく米国・イスラエルとイラン、イスラエルのクルド支援と全てが繋がっていきます。こちらは中東大戦で、そのフェーズは2013年から続いています。本ブログ「明らかな憲法違反」(2017年9月23日)でも書きましたが、日米(朝+韓国の半分)にこのイスラエルが入るわけです。因みに日本(安倍政権)とイスラエルが極めて近いと言うことで、そのイスラエルがクルドを支援する(2017年9月13日 時事通信)と言うことですから、もはや日本(安倍政権)はトルコと利益を共有する状況ではありません。トルコの敵になっている可能性があります。 このように単に中露ではなく、世界的な戦争がこの(日)米朝のエスカレーションの先にあるものです。これが次期総選挙の本当の争点です。日本人は戦争を選ぶのか、平和を選ぶのか? それが争点です。ただ、第三次世界大戦と言うことは、既に日本も攻撃対象となるリスクある地域になっているのは明らかです。日本が無傷と言うことは、上記の構造から考えられません。はっきり言えば、命を守るのなら移住も考える段階です。どこに行くかは上記の構造を見ればわかりますが、その先で楽な生活は恐らく期待できないでしょう。普通なら平和を選ぶでしょう。戦争を選べば、その選択の結果は自らに襲いかかります。 「子どもと同じ?」(2017年9月25日)へ続く。 | |
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