このブログのトップへ こんにちは、ゲストさん  - ログイン  - ヘルプ  - このブログを閉じる 
正しい認識?
[日本の政治]
2019年3月4日 5時34分の記事

韓国での非常に良い認識が報じられています。

「『決裂の裏に日本の影』=米朝会談で韓国野党代表」(2019年3月3日 時事通信)

「「日本が気がかり」…鄭東泳代表、米朝会談決裂の裏として安倍首相名指し」(2019年3月3日 中央日報)

【PR】電話相談システム開発ならイーステム


上記記事では、韓国の野党である民主平和党の鄭東泳代表が、ハノイでの米朝首脳会談での「決裂の背後に日本の影がちらつく。世界の指導者の中で、失敗に歓呼したのは安倍(晋三)首相一人だ」(2019年3月3日 時事通信)と発言したことが報じられています。
ただ、この発言には不正確なところが一つあります。それは背後に日本の影がちらつくという部分で、背後ではなくあからさまにこれまで朝鮮戦争終焉の逆方向に動いてきたわけです。
そのようなあからさまに逆方向に動いてきた証が鄭氏の指摘する「安倍首相は昨年の初の米朝首脳会談以降、一貫して『三つのノー』、つまり、終戦宣言、制裁緩和、経済支援にノーを叫んでいた」(同上)であるわけです。一昨年からの安倍政権の発言を追えば、一目瞭然です。
このように日本のことを捉えている政治家が韓国にいると言うことですが、その数は一般レベルも含めかなりの数になるものと考えます。そして、このような認識は世界的にも常識のレベルでしょう。何せこのような見解はザ・フナイでの拙論や本ブログで何年も前から縷述してきたことですから、状況を客観的に観れば必然的に行き着く認識であるわけでえす。
このことは本ブログ「進むべき方向性ははっきりしている その2 ?・?」(2019年3月2日、3日)を観ても明らかでしょうが、このことは将来の日本人にとっては非常に難しい状況を確実に招くと考えます。戦争の終結、その国の人々の平和と安寧を疎外しているのですから、当然、反感を買います。そして、これは朝鮮半島だけに限らないでしょう。日本は早く気がつくべきです。このこともザ・フナイで一昨年から言ってきました。
そして、この記事の凄いところ、及び鄭氏の発言のポイントは、「こうした主張は(韓国)国内の保守勢力の主張でもあり、ハノイ会談の『撃沈』を狙っていたワシントンの強硬派勢力の考えとも軌を一にしている」(同上)ということです。この見方、分析はまさに正鵠を得るもので、ザ・フナイや本ブログで何度も何度も縷説してきたことです。
鄭氏の見解では、安倍政権と発言や方向性が同じなのが、韓国の保守派や米国の強硬派と述べているわけで、それをこれらが軌を一にしていると指摘しているわけです。ただ、このことは軌を一にしているわけではなく、国境を越えてそれぞれが繋がっているということが実相なのは言うまでもありません。これが日本で言うのならジャパンハンドラーズということになりますが、そこには当然、日本側にも繋がる人々がいるわけです。それは韓国も米国も同じで、トランプ大統領の米国は明らかに朝鮮戦争の終焉を志向しているわけで、米国には二つの流れがあり、拮抗していることがわかります。このように観れば、韓国、米国、日本と国別で観ることは、実相を見えなくしますし、そのように観ると逆に悪しき、間違ったナショナリズムを生み出してしまう因子となるわけです。このことには常に気をつけなければなりません。ですので、実相を観るためには国単位で物事を見るのではなく、国境を越えた勢力でものを観なくてはならないわけです。
朝鮮戦争の構造を観れば、前衛基地が韓国、後衛基地が日本で、その前と後にまたがっているのが米軍であるわけです。この体制が第二次世界大戦後の日韓を規定し、そこに米国が関わってきたわけです。この体制において日韓の支配体制が両国とも右翼・保守勢力であるわけです。そして、この勢力と関係した勢力が米国にもあると言うことです。

「正しい認識?」(2019年3月5日)へ続く。

このブログへのチップ   0pts.   [チップとは]

[このブログのチップを見る]
[チップをあげる]

このブログの評価
★★★★★

[このブログの評価を見る]
[この記事を評価する]

◆この記事へのコメント
コメントはありません。

◆コメントを書く

お名前:

URL:

メールアドレス:(このアドレスが直接知られることはありません)

コメント:




◆この記事へのトラックバック
トラックバックはありません。
トラックバックURL
https://kuruten.jp/blog/tb/katagiri/423333
くる天

◎ 必読の書

○ 『餓死した英霊たち』

○ 『世界で最初に飢えるのは日本 食の安全保障をどう守るか』

先の大戦も、現在も日本国民を大切にしない政治。この2冊がそのことを雄弁に物語ります。

○ 『CIA日本が次の標的だ―ポスト冷戦の経済諜報戦』


◎ 拙著です

○ 『この国を縛り続ける金融・戦争・契約の正体』



内容は今まで見たことのない国際情勢と世界史の分析で、2024年の世界情勢の根本要因が書かれています。この本とザ・フナイの連載をトータルで読むと、ロシア・ウクライナ情勢、パレスチナ・イスラエル情勢及び中東情勢、東アジア情勢など現在の世界情勢の本質が見えてきます。もちろん、日本国内の情勢も見えてきます。内外情勢は決して別々ではない。
本ブログについて
日本と世界の政治経済の本質を読み解く-ブロくる
片桐勇治(政治評論家) さん
日本と世界の政治経済の本質を読み解く
地域:東京都
性別:男性
ジャンル:ニュース
ブログの説明:
世界は大きく変わり、新しい時代が胎動しています。しっかりと把握していますか? この時代を読み解くには歴史を見つめ、構造を把握し、パワーの心奥を見つめ哲学を持たなくてはなりません。一緒にこの新しい時代を見つめて行きましょう! 最低週1回の更新です。
プロフィール
片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
ブログ内検索

カレンダー
<<2019年03月>>
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
カテゴリ
全て (1460)
日本の政治 (1371)
ザ・フナイ (15)
中東情勢 (4)
アジア・太平洋情勢 (2)
戦争の構造 (3)
世界の読み方 (15)
書評 (1)
勉強会・講演会のお知らせ (3)
本ブログの重要記事

注目です!

「韓国のリベラルはとてもレベルが高い」(21年2月3日)←New!
「やはりイギリスが言い始めた」(21年2月4日)←New!
「東京オリンピックは2022年に開催すべき」(20年12月31日)←New!

値千金のブログ記事:岡田晴恵特任教授、国のコロナ対応に激怒!番組出演中に声を震わす 「このままだと3月4月にピークがきます」 (20年2月25日)
○本ブログ「この緊急時にこの政権の遅さは致命的? 」(20年4月16日)
○本ブログ「アメリカ政府が認定した当然のこと」(20年4月4日)
○本ブログ「朗報と考えられることと安倍政権の犯罪的な無能と愚鈍?」(20年4月1日)
○本ブログ「朗報と考えられることと安倍政権の犯罪的な無能と愚鈍?」(20年4月4日)
「ノーベル賞受賞者が新型コロナウイルスの早期回復(終息)を予測した理由:「我々は良くなっていく」(訳文)」(20年3月23日 ロサンゼルス・タイムズ)
最近の記事
11/28 22:44 兵庫県知事選 選挙期間中に『個人のボランティア』と確認しているのだろうか?
11/27 13:30 候補者と選挙コンサル 踏まえておくべき重要な1つの視点
11/27 10:02 兵庫県知事選 口約束ということが意味することは何か?
11/26 22:47 兵庫県知事としての斉藤氏の本質は何か?
11/25 21:33 斉藤・PR会社問題 これはちょっと安すぎるという感想
11/25 15:59 ゴゴスマでの明らかにおかしい議論
11/18 23:50 今回の兵庫県知事選の最大にしてほぼ唯一の争点は『マスコミ報道の信頼性』
11/13 08:50 石破さんの素晴らしい言葉
11/08 11:07 FRBの利下げをいかに考えるか
11/08 06:22 トランプ時代の日本には石破さん以外の選択肢はない――むしろ天の差配
携帯用アドレスQRコード
QRコード対応の携帯で、このコードを読み取ってください。


Copyright (c) 2006 KURUTEN All right reserved