内政も外交も失敗しているから? | |
[日本の政治] | |
2018年9月1日 0時0分の記事 | |
昨日の本ブログ「内政も外交も失敗しているから」(2018年8月31日)の続きです。
それでも、自民党の支持率は高いわけです。この要因として、旧民主党系の体たらくは大きくあるでしょう。しかし、その本質は、戦後構造(朝鮮戦争の構造)が、広く一般に存在することにあるものと考えます。まさにこの戦後の構造においては自民党一党独裁ということですらか、そこに地方政治、産業構造、公務員もあるとうことです。そのような戦後構造に利益がある層やその家族が戦後構造の温存を志向し、それが自民党支持の根底にあるものと考えます。そういう意味で、現在、戦後構造が終焉した後の時代のビジョンが示されず、そのことを考える人も非常に少ないという状況が一方であるのです。これが閉塞感を非常に強めていると考えます。戦後構造そのものであった自民党抜きでその後の時代のことを考える時が、正に今なのだと考えます。そうしないと、この戦後構造の崩壊が極めて大きな大崩壊になっていくものと考えます。しかし、いずれにせよ崩壊は必然と考えます。 この戦後構造にしがみつく構造は、実は旧民主党系にもあるわけで、それが旧民主党系の体たらくの実相であるわけです。旧民主系の体たらくは自民党と実は同根なのです。その理由は旧民主系を支える労働組合がまさに戦後構造における産業構造の労働組合だからです。全労働者の代表ではなく、戦後構造の産業構造の別の代表者であるに過ぎないわけで、全ての労働者の利益を代弁はしていないのです。いってみれば労働者の2割程度の声を代弁しているに過ぎず、必然的に約4割の非正規雇用者などをはじめ、労働者全体の利益は全く省みられていない状況が発生しているのが現在であるわけです。このような状況によってドンドン労働環境は悪化し、それがまた経済に大きなマイナスになるという悪循環が発生しているのです。 ただ、このような日本全体を覆う戦後構造は、いずれにせよ終焉に向かうものと考えます。既に戦後構造の産業構造の終焉は生じているものと考えます。 このような事態は、朝鮮戦争の構造のもう一つの国である韓国では既に生じているわけです。現在の自由韓国党(ハンナラ、セヌリ)に至る韓国保守系の系譜が、その最初の朴正煕政権に代表される冷戦期からその娘の朴槿恵政権に至るまでの韓国の中心的な政治構造であったわけで、それに付随して財閥系(産業構造)、朝鮮日報などの保守系メディアが、保守構造として、韓国での朝鮮戦争の構造を維持させ、そのことによってまたこの保守構造が利益を得てきたわけです。 しかし、朝鮮戦争の終焉が見えてきた現在において、自由韓国党の支持率はかつての勢いが完全になくなっています。そして、朝鮮戦争の構造の産業構造も当然崩れていますから、必然的に景気は悪くなりますが、その経済状態の責任は文政権のものでないのは明らかです。朝鮮戦争の終焉は文政権だから生じるのではなく、朝鮮戦争を終わらせるために文政権になっているのです。つまり、朝鮮戦争の終焉はこれからのことではなく、何年も前から進められてきたものなのです。そういうことを何年も前からザ・フナイで指摘してきて、実際に予想通りに動いてきたわけです。そういう意味で、文政権と南北融和は正に韓国及び朝鮮半島の人々にとっては正に福音、幸運の訪れであるわけです。そして韓国での朝鮮戦争後の状況を見据えて文政権で打ち出された第一弾が、最低賃金の引き上げと考えます。そこには資本主義の限界と次の時代ということもあるのです。既に韓国では第一歩を踏み出しているわけです。まだまだ理解していない人々は韓国にいますが。 このような状況で、保守系の朝鮮日報は、日本の保守系と同じく朝鮮戦争の維持をはかる論調を狂ったように出していますが、それをいつまで続けることが可能なのかと考えます。 このような歴史的な変化の中に日韓ともにあるわけで、そのような状況で日韓の保守系(自民党や自由韓国党の系譜)は、朝鮮戦争の構造の維持に動いてきたわけです。既に韓国の保守系は力と基板を失い、自民党政権は内政も外交も失敗し、成功と言い張れるほどの実相がなくなっているわけです。 | |
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