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法王フランシスコについてと昨日の補足
[日本の政治]
2020年1月2日 23時57分の記事

本日は法王フランシスコについてと昨日の補足を書きましょう。

「ローマ教皇が謝罪、女性の手をたたく 女性に対する暴力への非難も」(2020年1月2日 CNN)

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上記記事のように、ローマ法王フランシスコが、法王の手を引っ張った女性の手を叩いたことで、女性に対する暴力と非難されていると報じられています。上記のCNNの記事でその場面を見ることができます。この場面を見てまず思うことは、法王の手を強引に引っ張った東洋系と思われる女性に、そもそも法王に対する敬愛や尊敬の念を感じ取ることができないということです。そのことを証明しているのが、その女性の向って右となりにいる白人の女性の表情です。
まずこの白人の女性と法王が握手をして、その握手されていたた法王の手をこの東洋系の女性が取って、引っ張るわけですが、その時のこの白人の女性の表情は驚きに満ちています。『なんてことをするのか』という表情に私には見えます。恐らく西洋社会において、特にカトリック信者にとってはこの驚きの表情は当然なのではないかと考えます。そして、そこに法王に対する敬愛と尊敬の念を見いだします。
つまり、この強引に引っ張り寄せる女性の行為は、通常、考えられないレベルのものといるのかもしれません。日本人の感覚からしても高貴な人にあのようにするというのはやはり普通はないことと考えます。また表情ということなら、手を引っ張られている法王の表情が、結構痛そうに見えます。多分、何らかの痛みがあったのではないかと推測します。
そう考えると、恐らく、この強引に手を引っ張る行為を仮に男性がしたとしても、法王は同じように振る舞ったと考えます。つまり、この問題は男女の問題で語られるべきものではなく、法王に対してなされた行為に問題点があると考えます。報道を見ていると女性が男性に暴力を振るっても、男性は何もできないのかという疑問すら持ちます。この女性の行為もひとつの暴力ではなかったかと思います。そして、そのことをその女性の右隣にいた白人の女性が如実に現しています。

昨日の補足
さて、話しは変わって、昨日の本ブログ「新年、あけましておめでとうございます」(2020年1月1日)について補足をひとつ書いておきます。ひとつの文章を書くと、こう書けば良かったとか、このようなこともいるのではないかということが出てきますが、その類いのことです。その補足は以下の部分についてです。


しかし、成功はしないのです。するはずはないのですが、このような思考が日本新党や旧民主党の関係者にいまだにあると考えます。ただ、実は右翼革命・新自由主義政権の安倍政権もこのことは同じなのです。安倍政権によって発せられる旧民主党の問題を引き合いにだすレトリックは、かつていわれた自民党政権をひっくり返せばバラ色の未来がもたらされるというものと実は同じで、民主党だとバラ色の未来がこないというメッセージでしかないのです。そして、そのメッセージに世論が引っ張られてきたわけです。
しかし、安倍政権も実際は新自由主義政権で同じですし、同政権の場合は官製新自由主義という様相を呈し、その結果、当然のごとく、安倍政権が作った構造によって、経済は良くなりませんし、社会はどんどん疲弊していくわけです。必然の結果であるわけです。保守主義と新自由主義は両立しないのです。


90年代の日本新党・細川連立政権、今世紀の民主党政権、そしてその後の第二次安倍政権は、すべて前政権の失態や失政が政権交代成立の最大の要因になっています。簡単にいえば前政権がずっこけたことが、政権が転がり込む最大の要因であるということです。第二次安倍政権では、前政権である民主党政権をずっとやり玉にあげてきましたが、それはこの政権が転がり込んできた要因を考えれば必然的な手法であるわけです。そして、そのことで安倍政権の責任や失敗も覆い隠すことができるわけですが、その結果、モリカケ問題や桜を見る会などの問題を見ても明らかなようにトンデモナイ無責任政権ができあがってしまったわけです。
前政権の失態や失政が政権交代成立の最大の要因になるということは、当然のそのスローガンは『政治改革』ということになります。だから、それを連呼するわけですが、その政治改革の中味は昨日指摘したようにいずれにしても気分としての保守と新自由主義で、そのことによって実現するはずのない明るい未来を国民は夢想させられるわけです。新自由主義政権である安倍政権なら、それが右翼革命ということになり、その中でしっかりと改革というカテゴリーの言葉を使うわけです。それは以下の安倍氏の今年の年頭所感に改革という言葉が使われていることでも明らかでしょう。

「『未来見据え改革進める』=改憲実現に意欲―安倍首相が年頭所感」(2020年1月1日 時事通信)

でも、安倍政権がどんなに改革という言葉を使っても、腐敗臭が充満している安倍政権では、その改革のには安倍政権が変わることが、何よりの解決策であると多くの人が考えるでしょう。つまり、安倍政権での改革という言葉の賞味期限は切れているわけですが、そうなるとこの失政・失態を利用しての政権交代の機運は俄然高まるわけです。それが今年のひとつの大きなポイントになっているわけです。
バブル、日本新党などの頃から、日本は素晴らしいということへの思い込みの誘惑が明らかに日本にはあります。それが、今世紀に入ると日に日に夜郎自大の側面が拡大していくわけですが、その中で出てきたのがクールジャパンであり、その裏返しとしての反日、中国、韓国への反感、特に韓国への敵意に利用されているわけです。空虚におだてられ、一方で外に敵意を向けられて、自分の足下は新自由主義と政治の腐敗でガタガタになっているというのが、現在の日本の実相です。そのようにして日本国民は利用される。その傾向が、バブルの時にできていて、その最初が日本新党現象と考えます。
30年前から気分としての保守、新自由主義、そして政治改革という言葉のトリックによるフレームワークが設定され、その設定された枠組みの中でこの30年、飼い慣らされ、あっちにいったりこっちにいったりして、結局は坂道を転げ落ちてきたわけです。それなら坂道を登るにはこの反対を行けば良いのは何より明らかなことでしょう。

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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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