昔も今も変わらない | |
[日本の政治] | |
2020年1月8日 23時50分の記事 | |
今の政界の状況を単純に言えば、賭博場建設をめぐって札束が乱れ飛んでいる、もしくは飛んでいたということでしかありません。それをIR汚職事件と呼んでいるわけで、さらに驚くことにこの賭博場建設がわが国の成長戦略として政権が進めているのですから、世も末です。 「自民・船橋利実議員、観光会社幹部から100万円寄付」(2020年1月8日 朝日新聞)
上記の船橋氏の金銭の受け取りに関する説明も、本ブログ「またいつものパターン」(2020年1月6日)で取り上げた下地氏の説明と同じく秘書(担当者)の問題として述べています。どこもかしこも秘書のせいで、これではかえって自分から疑惑があると言ってしまう結果になるのではないかと考えます。こんなに都合良く出てくる秘書のちょんぼによって、汚職事件の関与や違法性から逃れられるのかと普通は思われます。もちろん、言うまでもなく、これらの発言は単なる言い分にすぎません。 さて、件の下地氏は元は国民新党の幹事長で、私の上司でした。私は広報部長と政策を担当していましたが、下地氏からよくテレビやマスメディアに出せと言われていました。しかし、評判の良い人ならどんどん出しますが、そうでない人の露出を増やせば小政党はひとたまりもありません。ですので、党首であり顔が売れていた亀井静香さんを中心に考えるのは必然・当然でした。亀井さんはコワモテの部分はありますが、頭がとても良く根強い人気がありますので、党首中心でオーソドックスに進めるのがもっとも効率的と判断したのです。 実際、広告代理店の人が数字やアンケートを取り寄せて、下地氏は評判が悪いので、露出させない方がよいと教えてくれましたが、そのような数字やアンケートを観るまでもなかったのです。もちろん今もその判断は当然、変わりません。 そのように広報部長としてはしていたのですが、私の上司が私を飛び越えて下地氏に色々と出演の話しを回していたと他から聞きました。そして、この二人が、その後、民主党政権での消費税増税に反対した亀井静香さんと亀井亜紀子さんを裏切って、増税賛成に動き、国民新党を作った両亀井は党から追い出される形になったのです。この二人の亀井氏の当時の判断は誠に正しく、今もその正当性は微動だにしませんが、国民新党ではこの下地氏が率先して消費税増税に動いたと聞きました。そのように動いたのは政策的な見地では全くなく、単なる権力維持と考えます。 このページの右側にある本は、エコノミストの菊池英博先生のものですが、菊池先生は国民新党結党時から党の経済政策の柱でした。その先生はずっと消費税の問題点を指摘して、反対をなさっていましたから、国民新党の成り立ちからして消費税に賛成することなどあり得ないものであったのです。 その下地氏は、今度はIR汚職事件でIR議連の副会長などとして名前が出ているわけで、相変わらずと思うしかありません。そして、同氏は維新を離党をし、以下の記事のように除名、議員辞職勧告ということが報じられています。 ただ、これまで本ブログ「優先順位がおかしく、責任感が皆無」(2020年1月3日)などで指摘してきたように、不正や不祥事が明るみに出て党には離党という形でけじめをつけているのに、議員として国民に対しては責任をとらないケースを指摘してきましたが、またもやこの下地氏も同じです。 そして、実際、下地氏は比例復活で当選したのですから、党から除名処分されたら即、議員辞職するのが筋というものでしょう。党がなければ、議員になれなかったわけですから当然です。このあたりが、以前維新から除名された丸山氏とは事情が違うわけで、丸山氏はそれでも小選挙区で勝利しているわけです。政治家としての質はまったくの五十歩百歩と考えますが、いずれにせよ、下地氏が離党という形で党に対して責任をとって、議員で居続けるというのはものすごくおかしな判断であるわけです。 2014年、下地氏が出馬した沖縄知事選の結果を観ても明らかなように、下地氏は小選挙区などで戦える存在ではもはやありません。先の衆院選でも第三位の比例復活ですから、党がなければ議員になることなどできる存在ではないのです。亀井さんがいたころの国民新党ではトップ当選ができていたのに。 そして、そういう形で議員になって、IR汚職で名前が出て、除名されているのですから、即刻、議員辞職するのが道理というものです。果たしてどうされるのでしょうか? 一度くらいは政治家として立派と思える判断をみてみたいものです。 「100万円受領の下地議員、維新が除名 議員辞職も勧告」(2020年1月8日 朝日新聞) | |
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