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それで政府の取り組みは? 何もいわない。笑わせる
[日本の政治]
2020年5月4日 17時56分の記事

先ほど4日の午後5時過ぎ、緊急事態宣言延長について、首相の安倍氏の発言がライブで放送されていました。ほんの数分のものでしたが、内容は専門会議ではこう言っている、国民はこうしろということばかりで、聞いていてそれでは一体、安倍政権・日本政府は何をしているのかと思いましたが、そのことは一切、何も言っていないのです。驚くべき内容。驚嘆すべき内容です。これが行政府の発表というのはあり得ないものです。高校の生徒会の方がまだマシです。ここまで来ると本当に安倍政権・日本政府の無能、無策、無責任という三無は明らかです。政治の脳死状態です。

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この延長期間は緊急事態宣言を解除するための準備期間と言っていて、その反面、長い道のりになると言っています。まったく内容が矛盾しています。要するに、安倍政権・日本政府の無能、無策によって緊急事態宣言の発令となり、さらに何もできていないので延長となったわけです。防疫は政府の責任ですが、それが失敗しているからこのような責任回避の言い方をするわけです。
実際、安倍政権・日本政府が防疫として行っていることは、国民の行動制限、クラスター対策、そしてマスク2枚という状態で、他は何もしていません。医療用マスクは足りず、防護服も足りない、だから対新型コロナウイルスだけではなく、通常の医療も逼迫しているわけです。そして、この医療用マスクや防護服で政府が成果を収めたという話しは一切聞きません。カビが生えているボロマスク2枚すらまだほとんどが手にしていない状態です。
何度も言うように、早期のPCR検査の実施、感染者の隔離と十分なケアの実現、有効な薬の使用の促進、医療体制の充実を、クラスター対策とともしなければならなかったわけです。クラスター対策だけでおさえられなかったらから、結局4月7日に緊急事態宣言発令となったわけです。そして国民の行動制限をするこの宣言の期間中に、早期のPCR検査の実施、感染者の隔離と十分のケアの実現、有効な薬の使用の促進、医療体制の充実と、総合的な防疫体制を、クラスター対策とともに行い、5月6日までに収束傾向を明確に確立しなくてはならなかったわけです。しかし、いまだにPCR検査をしっかりと受けられない記事が出ているわけで、それらの記事のいくつかは本ブログで取り上げてきました。
韓国はこの体制ができています。台湾や中国も十分にできているわけです。人口当たりの感染者と死亡者はすでに中国より日本の方が高く、湖北省以外の感染率は日本の方が圧倒的に高いのです。だから、すでに9000万人がレジャーなどで大移動する状況に中国はなっているではありませんか? また東京よりも人口密度が高い人口970万人のソウルでの感染者数はダイヤモンド・プリンセス号での感染者よりもなんと少ないのです。まさに東アジアでは日本だけが、完全に一人負けの状態なのです。このことははっきりと日本人が自覚すべきです。
そうはいっても、日本国民の大半は感染しない、させない行動をしっかりとやっていると思います。本当にしっかりとやっていると心から思います。それではなぜ、日本はこのように一人負け状態になっているのか? それは当然、安倍政権・日本政府が無能と無策だからです。だから、国民がどんなにがんばっても結果がでないのです。それでいて、補償や生活支援について新たな動きを一切していません。これは明らかにおかしいのです。何があっても防疫は政治の責任なのです。
このようであるからこそ、先ほどの安倍氏の会見でも、当たり前のように、政府の取り組みについては何一つ言っていないのです。それでは、今後も上手くいくはずはないのです。そして、もう一度言いますが、そのような政府の失策と無策の責任でここまで社会・経済が大きな影響を受けているのに、政府としての新たな生活支援や補償を何一つ出していません。この政権はほとんど脳死状態で、単に権力にとどまりたい一心しか私には見えません。
あと、専門家会議はこれまで何も成果を出していないので、一度、人員を見直しをすべきと考えます。人員の刷新が早急に必要なのは火を見るより明らかです。

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◎ 拙著です

○ 『この国を縛り続ける金融・戦争・契約の正体』



内容は今まで見たことのない国際情勢と世界史の分析で、2024年の世界情勢の根本要因が書かれています。この本とザ・フナイの連載をトータルで読むと、ロシア・ウクライナ情勢、パレスチナ・イスラエル情勢及び中東情勢、東アジア情勢など現在の世界情勢の本質が見えてきます。もちろん、日本国内の情勢も見えてきます。内外情勢は決して別々ではない。
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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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