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このままではオリンピックを開けるはずはない
 
2020年5月7日 17時34分の記事

先進国で日本のPCR検査数がダントツに少ないことはご承知の通りです。韓国の10分の1、人口は2対1以上ですから、少なくとも20分の1です。それだけの数をやって防疫を成功させたのが韓国です。現状、基本的にPCR検査だけが感染者確定の方法ですから、日本のこの少なさと非常事態宣言を発令したという事実は、日本には感染が検知されていない人がものすごい数いると言うことなのです。このことに加えて、PCR検査能力がダントツに低いという事実とワクチンが何時できるかわからないということは、一体、何を意味するのか?

(※ 本記事は掲載から1週間が経つと有料記事になります)

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それは、仮に来年、オリンピックを開催するとしても、海外の人々が安心して日本には来ないと言うことです。同時に世界から人々が日本に集まった場合、トンデモナイパンデミックが発生する可能性があるということを示しています。
今の安倍政権の防疫体制では、来年のオリンピックは開けないのです。それを自ら証明したのが実は安倍政権なのです。すべてはPCR検査の検査数に凝縮されているのです。少なくとも、韓国並みの実績を上げて、またそのような実績を上げた防疫体制が構築されていて、はじめて安心して日本に来ることができるわけです。そして、世界の人々にお越しいただいても日本国民も安心できるのです。アビガンなどのことはその次の話なのです。アビガンなどの薬がすべてを解決すると考えるのは少し、短絡的でしょう。あくまでもそれらはより強固な防疫体制の一環なのです。
とにかく、PCR検査数を徹底的に増やすことをはじめとする新たな防疫体制の確立こそが急務なのです。日本のPCR検査数を見て、さらに感染者の状況と緊急事態宣言発令という事実を観たら、普通、日本に来ようとは思わないはずです。北朝鮮にいくのとさほど違いはありません。
いずれにせよ、ワクチンが年内に全世界の人々に行き渡るようでなければ、来年7月の開催は不可能でしょう。どうして、再来年の7月以降、例えば10月にしなかったのか? 不思議でなりません。バカです。

今の日本には数値基準はほとんど意味はない
安倍政権・日本政府の防疫政策は国民の行動制限とクラスター対策です。あと、マスク2枚ですね。この対策は十分ではないので3月から感染拡大を止められず、4月に緊急事態宣言の発令となり、さらに5月に同宣言を延長するということになったわけです。この3ヶ月間、一度も成果を上げておらず、安倍政権・日本政府の防疫は失敗続きなのです。そうなると国民の行動を制限する緊急事態宣言を解除すれば、必然、感染拡大が再びはじまっていきます。季節的な要因はあるかもしれませんが、いずれによせ、これが論理的な帰結です。だから、今の日本では現行の方法に加えて、さらに決め手となる手法の確立がまさに緊要、急務なのです。
そして、その手法こそが、韓国が成功した早期のPCR検査と感染者の隔離と十分ケアなのです。これが決め手となるのです。韓国はこのように行って、世界から賞賛され、最近では韓国国内での新規感染者がゼロを記録し、昨日、国民の外出自粛要請を解除しています。要するに国内での新規感染者がゼロになって、はじめて国民の外出自粛要請が解除できるのです。これがあくまでも出口の基準であるのですが、ポイントはこのような水準を実現できる方法、すなわち防疫体制の確立が何より先決、ポイントといことなのです。
日本はまだそれがまったくできていないのです。したがって、日本はこのことを早急に韓国並みにしなければならないのです。しかし、それができていないで数値基準を言うのは、防疫体制の不備がクローズアップされると安倍政権の責任になるからと考えるのが普通です。それか、単にバカと言うだけかもしれませんが、恐らくそうではないでしょう(中にはそう言う人はいます)。要するに安倍政権・日本政府の責任回避のために、本来、クローズアップされるべき防疫体制の確立の話しではなく、この数値基準に焦点を当てているのでしょう。そもそも戦略というのならこの防疫体制のことを言うのであって、数値基準を戦略とはまず言わないでしょう。数値基準とはあくまでも戦略の結果に過ぎないのです。だから、戦略、すなわち防疫体制の中味が何より重要なのです。
しかし、数値基準に焦点を当てるのは、単に政権擁護の策と言うことであって、大阪府と国の権限のやり合いもそのことの一環と考えます。だって、大阪維新と安倍政権は双子みたいなものではありませんか? それが政界の常識と考えます。

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内容は今まで見たことのない国際情勢と世界史の分析で、2024年の世界情勢の根本要因が書かれています。この本とザ・フナイの連載をトータルで読むと、ロシア・ウクライナ情勢、パレスチナ・イスラエル情勢及び中東情勢、東アジア情勢など現在の世界情勢の本質が見えてきます。もちろん、日本国内の情勢も見えてきます。内外情勢は決して別々ではない。
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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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