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これから2週間が正念場 甘すぎるマスコミの報道姿勢?
[日本の政治]
2020年8月29日 23時55分の記事

昨日の本ブログ「これから2週間が正念場 甘すぎるマスコミの報道姿勢?」(2020年8月28日)の続きです。


(※ 本記事は掲載から1週間が経つと有料記事になります)

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アベ辞任発表は8月28日です。実はその前日に極めて重要な記事が出ています。それが以下のブルームバーグの記事です。ブルームバーグによる官房長官の菅氏に対するインタビューが、この記事には掲載されていますが、健康問題でアベ氏が辞任を発表する前日に、官房長官は、首相と「1日2回程度お会いするが、変わらない」(8月27日 ブルームバーグ)と述べ、来年の自民党総裁の任期をアベ氏はまっとうする見通しと述べているわけです。辞任会見の前日にです。

「安倍首相は任期全うへ、体調は「変わらない」−菅官房長官」(2020年8月27日 ブルームバーグ)

したがって、アベ氏が病気であるという前提において、この記事は非常に重要な二つの政治的なポイントを示してます。まず一つは、アベ氏がまたもや政権を投げ出したと言うことです。緊急入院するわけでもなく、また突発性の病気でもないわけですから、官房長官すら病気について知らないまま、アベ氏は、突然、8月28日に辞任すると発表し、政権を放り出したということを、この記事は明示しているのです。
もう一つは、菅氏が病気について知っていて、国民に対して嘘をついたと言うことです。それも次の日にはばれる嘘をです。これは、菅氏の今後の政治家としてのポイントなります。
ただ、もう一つのポイントがあります。それは、菅氏は嘘をついていないというものです。そうなると、アベ氏の病気は嘘と言うことになるのです。
果たして、菅氏が嘘つきなのか、それともアベ氏が嘘つきなのか。この記事は、どちらかが国民に対して大変な嘘をついたことを示すものであり、それは必然、どちらかの政治家が終わるということを示しているのです。

遅すぎた辞任
アベ氏は、官邸での本格的な記者会見を6月18日以来開いていませんでした。8月28日までの2ヶ月間以上、この新型コロナウイルスや豪雨災害という緊急事態があったのにもかかわらず、ちゃんとした記者会見を首相官邸で開かず、国民に対して何もしっかりとメッセージを伝えていないわけです。さらに度重なる野党の国会開会要請を無視し、閉会中審査にも出ていないわけです。
要するにアベ氏は、すでに6月18日以来、この国難において機能していないのです。そして、以下の共同通信の記事のように、人手や物資の不足に苦しみつつ新型コロナウイルスに対応してきた医療従事者から、アベ政権では「現場の思いを反映した施策はなかった」、「もっと早く身を引くべきで遅きに失した」(8月28日 共同通信)と言われているわけです。まったく、アベ氏及びアベ政権は機能していなかったのです。

「首相の辞意表明『遅きに失した』 医療従事者ら冷ややか」(2020年8月28日 共同通信)

本ブログ「ナメクジのようにのろい(sluggish)と言われる始末?」(2020年4月20日)では、「安倍政権は、この新型コロナウイルス感染拡大が一応収束し、緊急事態宣言を停止したら、即座に退陣すると表明すべきでしょう。これだけはナメクジのように遅くなってもらっては日本国民が本当に困ります」と書きました。つまり、アベ氏は6月はじめから6月半ばまで辞めるべきであったのです。もちろん、言うまでもないことですが、そもそも2015年から17年には辞めるべきであったと考えます。国民から再チャレンジを温かく受け入れられた存在であるのに、数々の疑惑、公文書偽造や国会での虚偽答弁が政権で頻発、まさに国民を裏切るひどい内容でした。そして、8年もチャンスをもらっているのに、何も残せていないわけです。とんでもない無能。
話しを戻すと、上述のように、アベ氏は6月18日から機能していないですし、現場の医療従事者からも早期退陣すべきであったとの意見が出ているのですから、間違いなくその時が辞め時であったでしょう。
もちろん、その退陣はアベ氏にとってではなく、国家、国民のためにです。やはり、ここでもナメクジのように判断が遅れたわけです。
ただ、その時に辞めてしまえば8月24日に達成した連続在職日数記録を作ることは、もちろんできなかったでしょう。この記録作り、思いでづくりがアベ氏には確実にあったと考えています。でも、この記録作りが今後、ご本人とっては地獄の苦しみをもたらすことと考えます。
上記の4月20日のブログでは、以下のように書きました。


そこで、安倍ナメクジ政権の基本を以下のように考えます。

安倍ナメクジ政権の基本は、
ウソとやってる感と、とにかく誰かのせいにすること。
また、余計な言葉が多くて、実りが少なく、またはほとんどなく、責任は絶対にとらない。
ナメクジのようにのろく、判断力、決断力は極めて乏しく、危機対応は絶対にできない。
そしてウソとやってる感を駆使して、誰かのせいにする・・・と無限に続いていく


安倍氏が連帯や協力を言うのなら、まず国民にウソをつかないで、ごまかしや虚飾をやめるべきでしょう。そのようなことをする人物を信じられるはずはありません。でも安倍氏はきっと嘘をつかないと死んでしまうと考えます。マグロが泳ぐのをやめると死んでしまうように。
余計な言葉を少なくてして、正確で包み隠さない情報公開をし、責任をとることをし、適材適所でひとを配置し、やってる感ではなく決断したことを簡潔に国民に発表し、迅速で適切な行動をする。誰かに言わせて論調を作らないで、すべて自分の言葉で責任をとる。一般の声を即座に否定するのではなく、即座に検討して、誤りはすぐに認めること。これらが必要でしょう。でも、10年やってもこの体たらくなのですから、総辞職することが日本国民と日本のための最大級の幸福と繁栄に結びつくのは間違いないでしょう。安倍ナメクジ政権ではぺんぺん草も生えなくなります。
安倍政権は、この新型コロナウイルス感染拡大が一応収束し、緊急事態宣言を停止したら、即座に退陣すると表明すべきでしょう。これだけはナメクジのように遅くなってもらっては日本国民が本当に困ります。

本ブログ「ナメクジのようにのろい(sluggish)と言われる始末?」(2020年4月20日)


アベ氏のやり方というのは、自分の口で責任あることを言わないで、親衛隊に色々と言わせて論調を作るというやり方をします。典型的なボンボンのやり方ですが、これは明らかに無責任政治になります。ですので、とにかく本人が何を述べたかをしっかりと記録し、検証していくと言うことが、まず一番大事なことになります。首相ですからこれは当然で、その発言の記録はきっちりと全て残し、検証する必要があるのです。
コロナ禍で人々が、まともにアベ氏の言葉に耳を傾けるようになったら、みんな、その言葉が噴飯物であったことに気がついてしまい、非難の嵐となったわけです。だから、アベ氏は、記者会見を開かず、国会を開こうとしなかったと考えますが、そもそも、お話にならない首相であったわけです。
ただ、アベ氏を擁護する親衛隊は、大体、すでに明らかになっているので、その人たちが何を言うかで、アベ氏が何をねらっているかはわかります。
(つづく)

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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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