《日本の政治》 政治的に偏向している橋下氏のテレビ出演はやめさせるべき | |||
[日本の政治] | |||
2021年11月17日 23時59分の記事 | |||
愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動の署名偽造事件。以下の記事を観ると、この偽造に高須氏の関連会社が会社ぐるみで関わっていることがよくわかります。記事には高須氏の「女性秘書を含めた高須HDの役員や社員ら数人」が「愛知県民の氏名や住所が書かれた名簿を署名用紙に書き写した」とあり、その作業は勤務時間中にもなされていたとあります。まさに会社ぐるみです。しかし、高須氏本人はまったく知らないということです。無論、普通に考えて、そんなことはおかしい。 「高須HD社員らもリコール署名偽造の疑惑 高須院長の秘書『先生は知っている』と指示か」(2021年11月16日 東京新聞)
おかしいだけではありません。仮に高須氏が知らなかったとしても、高須氏の関連会社でこれだけ会社ぐるみでことが行なわれているのですから、高須氏の社会的責任は発生します。それがどれだけのことか? このリコール(解職請求)運動の署名偽造事件というのは、民主主義の根本を毀損する重大事件です。何せ、民主主義は日本の政治制度の根幹なのです。 リコール運動とは、主に選挙で選ばれた公職者を、解職するために署名を集めるわけです。ですから、その署名というのは、選挙で投ずる票と同じ意味があるわけです。だから、リコールの署名を精査するのは選挙管理委員会であるわけです。 つまり、その『署名』を偽造するというのは、選挙で投じる『票』を偽造するのに等しい行為なのです。当然、そのようなことは許されません。しかし、この高須氏の関連会社の人々は、それを平然としたわけです。明らかにわが国政治の根幹を完全に蹂躙したわけです。 そして実は、その行為の意味は日本だけにとどまりません。かつての西側、現在のG7諸国は皆、民主主義国であり、各国の根幹の制度がこの民主主義なのです。それを完全に否定した行為であるわけです。これらの国々は、『自由、民主主義、人権、法の支配』を掲げているのに、これらの価値全てを高須氏の関連会社は会社ぐるみで否定したわけです。 民主主義を否定すれば、そこに自由も人権ありませんし、このような違法行為は当然、法の支配を否定します。それだけのことを高須氏の関連会社はしたわけです。中国のことをあーだこーだと言えるのだろうかと心から思います。 高須氏は知らなかったとしても、高須氏の関連会社が会社ぐるみでやっていたわけですから、高須氏の社会的責任は発生します。その社会的責任とは、G7諸国の政治・社会の制度を根底から否定するという重大なものになります。その重大な責任を一身に受けなくてはならない。どう、そのことを償うのか、しっかりと見届けなければなりません。 このリコール(解職請求)運動の署名偽造事件に高須氏の関連会社と同等以上に関与していたのが、リコール運動の会の事務局長であった維新の田中氏です。右翼と維新はどうしてこういうことをやるのだろうかと考えます。その答えは簡単で、彼らは戦前の体制への復古を目指す人々、すなわち自由、民主主義、人権はとにかく否定する人々だからです。 だから、表現の自由をテーマにした「あいちトリエンナーレ」を否定し、その実行委員会会長である大村知事のリコール運動をしたわけです。彼らの動きは自由、民主主義、人権を否定することで一貫しています。民主主義の制度で用意されているリコール運動も、署名を偽造したわけですから、民主主義の完全否定です。 そのリコール運動の会事務局長の田中氏の維新は、以下のように吉村氏が率先してこのリコール運動を支持しています。その支持の理由がいかなるものであれ、表現の自由を否定しているわけです。そして、表現の自由を否定するために、署名の偽造までして、それを公的機関に提出したわけです。以下のFNNの記事のように、吉村氏がリコール運動に参戦しているわけですから、この運動の当初から維新はどっぷり関わっているわけです。 「『応援します』大阪・吉村知事も異例の“参戦”…高須院長の愛知・大村知事リコール運動に」(2020年6月3日 FNN) 「それでもバカとは戦え 露骨な手の平返しのシッポ切り 吉村府知事こそリコールを」(2021年5月29日 日刊ゲンダイ) 「維新、元県議逮捕に『遺憾』 愛知リコール偽造問題で」(2021年5月19日 朝日新聞) ◎ 政治的に偏向している橋本氏のテレビ出演はやめさせるべき その維新。ご存じの通り、国会議員の文書交通費の支給について批判した吉村氏が、実は本人もやってきたことが暴露されて、ブーメランとなっています。自分のやっていることは隠して、他人の批判ばかりする。汚いやり方です。吉村氏の過去のことが指摘されなければ、そのまま黙って、他人を批判し続けたと考えます。 いずれにせよ、このことに関しては、以下のリテラが詳しく報じていますので、ご覧ください。 この問題において、実はこのブーメラン以上の問題があると考えていることがあります。それが橋下徹氏の存在と発言です。 「吉村知事や橋下徹の『国会議員の“文通費”批判』に盛大ブーメラン…維新議員は文通費公開と言いながら不適切流用や使途隠しだらけ」(2021年11月14日 リテラ) 「吉村知事「自ら1日で文通費100万円」問題の卑劣ごまかし手口! リテラの直撃のあとに自ら公開した体で認めるも悪質手口は隠蔽」(2021年11月15日 リテラ) 「吉村知事「1日で文通費100万円、記憶ない」は嘘!当時、橋下相手に「もうちょっと内緒に」「第2の財布」と発言、違法疑いの横流し記録も発見」(2021年11月16日 リテラ) 「文通費どころじゃない維新の血税かすめとり! 橋下徹が「政党交付金を国に返す」宣言の裏で返還せずダミー団体に横流しプール」(2021年11月17日 リテラ) 以下のサイトに掲載されている吉村氏の発言を引用する橋本氏のリツイートが非常に問題なのです。 「れいわ・大石議員が維新をバッサリ!『維新は政党助成金18億を返してから偉そうなこと言え』『吉村知事、議員辞める時に1日100万』」(2021年) そのツイートはこちらです。 そのリツイートには以下のように書かれています。11月14日のものです。まず、吉村氏のものです。
そして、橋下氏のものですが、吉村氏のツイートをリツイートする形で、以下のような発言となっています。
言葉が汚いなと率直に思います。 いずれにせよ、立民や共産を批判しているのですが、問題なのは、この橋下氏は吉村氏の発言に同調し、拡散し、応援していることです。 誰もが知ってのとおり、橋下氏は元維新の党首です。維新とは非常に関わりがあった人物であることは、誰もが知っているわけです。 現状は維新とは関わりがないのでしょうが、このリツイートと発言は、明らかに吉村氏と一体となっていますので、橋下氏の政治的な発言と考えます。発言の内容も維新と大きくは違わない。これでは、過去の橋下氏の維新との関係が、現在も続いていると判断できます。 もちろん、個人の発言としてはまったく問題ありません。ただ、橋下氏は、テレビでコメンテーターとして発言する身です。このような露骨な維新を応援する形での発言は完全に政治的偏向で、不適切です。政治評論ではなく、政治的な発言であり、公平性に欠けていると考えます。 このような発言をするのであれば、テレビ出演をやめるべきです。また、テレビ局もこのような発言をする人物は出演させるべきではありません。 実際、11月14日朝のフジテレビの番組で、橋本氏はこの問題を取り上げています。その上で、上記のような吉村氏の発言をリツイートして発言をするのは、完全に維新の宣伝活動と考えます。即刻、やめさせるべきです。維新との関係を一切断ち切らせるべきです。 ◎ 問題あるコメンテーターばかり 一方で、以下のようにテレビ・コメンテーターの三浦瑠麗氏が、ツイッターでの発言でプライバシー侵害と30万円の支払いの判決を受けています。どうも、フジテレビによく出るタレント・コメンテーターの素行が悪いようです。フジテレビにも問題があるのではないでしょうか? まあ、この三浦氏と橋下氏の共通点は、色々とベラベラとしゃべる割には中味がまったく無いということといつも思っています。こういうスッカラカンはテレビ向きなのかもしれませんが、そういう中身が無くて、視聴者の利益にならないと考えられてしまうコメンテーターは、すでに疎まれる時代になっていると考えます。いずれ、そのことがはっきりとわかるときがきます。 「三浦瑠麗さんに賠償命令 ツイッターでプライバシー侵害 東京地裁」(2021年11月15日 毎日新聞) | |||
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