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《日本の政治》 立民代表選 暗黒の時代へ一直線か否か
[日本の政治]
2021年11月18日 20時31分の記事

立憲民主党の代表選。実はこの選挙、今後の日本において、先の自民党総裁選より圧倒的に重要なものです。その理由は簡単で、この選挙で、日本は暗黒の時代へと一直線となるのか、それとも踏みとどまるかのどちらかになるからです。このことは、先の衆院総選挙で山崎拓さんが辻本清美さんの応援に駆けつけた理由にも現われていると考えます。以下のものです。


山崎氏が応援演説に来た理由について、「野党第一党は立憲民主党ですよ、立憲の議席というのは、与野党伯仲、自公政権と対峙するのは大事だと思うから、辻元は個人として国会の中にいた方がいいから、私は来ました、と仰ってくれた」と説明した。

「辻元清美氏が明かした。元自民党副総裁の山崎拓氏が応援演説した理由とは?【衆院選2021】」(2021年10月31日に ハフィントン・ポスト)


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自公政権に対峙する与野党伯仲になるのが望ましいと山崎拓さんは言っているわけです。その自公政権に対峙するのが、共産党と共闘をする立民で、その候補者を山崎拓さんは応援しているわけです。元自民党副総裁でかつて防衛族のドンと言われた山崎拓さんは、共産党と共闘する立民の辻本さんを応援することを、まったく何とも思っていないわけです。それが、政界の常識的な感覚だと考えます。
山崎拓さんは、防衛族のドンでしたから、軍事問題と戦争のことはよくご存じです。そういう氏が、自公と対峙する野党として立民・共産の共闘の候補者を後押ししているわけです。それは、山崎拓さんが、現状について非常に危険であるという認識をお持ちだからだと考えます。
2003年、山崎拓さんは自民党幹事長として、米国がイラクに対して戦端を開いたことを支持していますが、そのことについての反省の弁を2016年に朝日新聞上で述べています。このことをザ・フナイ2018年5月号で評価しましたが、このようなことは普通の政治家ではできるものではありません。同じことを英首相だったブレア氏がしていますが、大変に素晴らしいことです。スゴイの一言。
私も元は防衛畑にいて、山崎拓さんのことはよく知っていますが、戦争の表裏を知り尽くしている氏だからこのようなことが言えるのだろうと考えます。そして、辻本氏への応援もまた同じ意味と考えます。氏を立派だと心から思いますし、私もその山崎拓さんの姿勢に賛同しています。

「イラク戦争支持『対米追随外交だった』 山崎拓さん語る(コピー)」(2016年7月5日 朝日新聞)

山崎拓さんについては、他に以下のような記事があります。

「山崎拓氏(2)日本の「専守防衛」が世界平和に貢献する」(2016年9月27日 毎日新聞)

「安保法制で『リスクは間違いなく高まる』 背景にある真の狙いとは? 山崎拓vs.岡田克也対談」(2015年6月7日 ハフィントン・ポスト)

基本的に日本の防衛政策は、これまでのものから変える必要はないのです。それに立民が共産党と共闘することは何ら問題がないことなのです。

◎ 立民の明らかな方向性
今回の衆院選について、本ブログで分析をしてきましたが、共産党と共闘をした立民は負けてはいません。議席は減らしましたが、票数は十分にとっています。議席を減らした理由は、小選挙区制であること、そして立民の候補者が自民党と競っている多くの選挙区で、維新が反自民票を立民から奪ったために立民の議席が減ったからなのです。この構造は、後述する香川一区の事情にもあります。
選挙においては、通常、自民党にとって公明党関係の支援が、自民党候補者の票に上乗せされますが、それと同様に今回の総選挙では維新への反自民票が、立民候補者の得票を減らして、自民党の候補者をアシストしていたのです。この維新の自民党アシストがなければ、立民は議席を伸ばしています。
このように、今回の選挙では、自民党の候補者は、公明党関係と維新という二重の支援を受けていたわけです。それが自民党の選挙戦略です。恐らく二階氏がつくったのではないかと考えます。
そうなると一つのことが確実に言えます。それは、今回の選挙では立民・共産を中心とする野党共闘は間違っていない、そして立民は維新に邪魔されたと言うことなのです。この二つにつきます。これが立民が十分な票を取っているのに、議席を伸ばせなかった端的な理由です。
反自公票というのは、今回の選挙も前回の選挙も、実は自公への票よりも多いのです。だから、自民党は公明党関係と維新という二重のアシストを必要とするのです。
そして、今やこの反自公票というのは莫大な票田なのです。これをしっかりとおさえたものが、当然、次の天下を取ります。


2021年 第49回衆議院議員総選挙 投票日10月31日
与党(自公) 選挙区 28,499,088  49.60% / 比例代表 27,029,165  47.04%
野党・無所属 選挙区 28,958,344  51.4%  / 比例代表 30,433,982  52.96%
(ウィキペディアより)

2017年 第48回衆議院議員総選挙 投票日10月22日
与党(自公) 選挙区 27,333,229  49.32% / 比例代表 25,618,981  45.95%
野党・無所属 選挙区 28,088,963  50.68% / 比例代表 30,138,571  54.05%
(ウィキペディアより)

(票数の小数点以下切り捨て)


維新は今回、反自公色を出して議席を伸ばしましたが、実のところ、2014年などと変わらないレベルで、伸びているわけではありません。むしろ、実相は頭打ちで反自公色がなくなった時点で、消滅するレベルです。そして、維新はそもそも自民党色が非常に強い、特に自民党の右翼との繋がりが強いので、必然、維新の反自公色というのは、メッキが剥がれます。
そうなるとこの莫大な反自公票の行方が最大のポイントになるのです。そして、その行方は、今回の立民・共産を中心とする野党共闘しかないのです。それ以外の選択肢は実はないのです。
また2012年の総選挙区で旧民主党は57議席と激減していますが、その時に比べれば今回の立民は議席を大幅に増やしています。段々と過去の民主党アレルギーも減ってきているのです。
ですので、自民党としてはこの立民・共産を中心とする野党共闘は真の脅威なのでとにかく壊したいのです。ただただ、それにつきます。今や反自公票の方が多いことが常態化しつつありますから、まさに自民党にとっては解党の危機になるほどの脅威であるわけです。そして、このように現実を観ればすでに自民党は賞味期限を過ぎているといことになるのです。

◎ 小川淳也氏が非常に大きなポテンシャルを持っている!!
そうなると、代表選を間近に控えて、立民にとって最善の方向性をもっているのは、誰なのか? それは、ある一人の人物になります。それは小川淳也氏(香川一区)です。それはなぜか? その理由は小川氏の選挙区である香川一区の選挙の事情の変化を見ると一目瞭然なのです。
2014年から観てみてください。


第47回衆議院議員総選挙(2014年(平成26年)12月14日)
当  平井卓也 自由民主党 74,115票 49.49%
比当 小川淳也 民主党   65,810票 43.95%
   河村整  日本共産党 9,823票 6.56%

第48回衆議院議員総選挙(2017年(平成29年)10月22日)
当  平井卓也 自由民主党 81,566票 50.68%
比当 小川淳也 希望の党  79,383票 49.32%

第49回衆議院議員総選挙(2021年(令和3年)10月31日)
当  小川淳也 立憲民主党  90,267票 51.00%
比当 平井卓也 自由民主党  70,827票 40.02%
   町川順子 日本維新の会 15,888票 8.98

(ウィキペディアより)


2014年の選挙では、共産党の河村氏へ野党票が割れて、小川氏は自民の平井氏に惜敗しています。小川氏と共産党への票を足すと平井氏を上回るわけです。ここに立民と共産を中心とする野党共闘をする必要性の原点があるわけです。
そして2017年、小川氏は共産党との野党共闘を実現しています。自民・平井氏には負けていますが、小川氏にとって2017年には、はっきりと共産党との野党共闘を行なっているのです。
小川氏は2014年から共闘のために動き始めたと考えますが、そうなると今年で7年越しになるわけです。
そして、今年の選挙では野党共闘の成果が実り、自民・平井氏に勝利したわけです。
また、今年の選挙にはもう一つのポイントがあります。それが維新の候補者なのです。この維新の候補者の存在は、小川氏を落選させるための存在、逆に言えば、自民・平井氏を勝たせるための候補者と考えるのが、プロの目です。何度も申し上げたように、維新は反自公のスタンスをとっていますので、小川氏の票を喰い、平井氏をアシストすることになるのです。
香川一区はまさに現状の日本の政界の選挙事情が凝縮された選挙区なのです。その選挙区で、小川氏は維新の妨害にも打ち勝って、勝ち上がってきたわけです。
この要素が、はっきり言ってこれからの立憲民主党には確実に必要になる要素です。選挙で勝つことができるリーダーが小川氏なのです。小川氏は最低でも幹事長以上になるべきでしょう。
そして、小川氏の野党共闘についてスタンスは、ウィキペディアに以下のように書かれています。非常に素晴らしい。


野党共闘に積極的であり、民進党香川県連代表であった2016年、第24回参議院議員通常選挙香川県選挙区の候補者を共産党の候補者に一本化するため、私有財産制の保障や自衛隊の存続、天皇制の維持や議会制民主主義(政権交代制を前提とする複数政党制)の擁護、ならびにその他の人権の保障などの立場を明確にするための確認書を日本共産党香川県委員会との間で結ぶなど、民進党内の「共産党アレルギー」解消のために尽力した。日本共産党(民共共闘)との共闘については、立憲民主党幹事長特別補佐となった後の2018年12月にも共産党主催の演説会に出席し、「今度こそ本気の野党共闘をやろう」と訴えている。また、同じく2018年12月、野党共闘に関して「徹底した野党共闘論者であるという自負がある。」「私は立憲が野党共闘を指導する立場になるべきだと考えている。」と主張した文章を毎日新聞に寄稿した。「国民党から共産党までみんなで合併、巨大な中道リベラル政党をこの国に誕生させることができれば、自民党と本気で対抗できる野党を創ることが出来る」と他の野党との合併論者であることを自認し、共産党やれいわ新選組との合併による新党移行を主張している。

(ウィキペディアより)


また、今回の総選挙の香川一区で小川氏の邪魔をした維新の候補者に対しては以下のように対応しています。このくらいしっかりと抗議するようでなければ、立民は天下を取ることはできません。そして、小川氏のようにはっきりと抗議する政治家を国民は求めているのです。


2021年10月、衆議院総選挙を前にして自身と同選挙区の香川1区に立候補した維新の会公認候補の町川順子に対し、電話及び実家の家族の元に押しかけて立候補断念を迫っていたことが判明した。また、11日には維新の会代議士会の終了を見計らい、会場にノーアポイントメントで押しかけ、馬場伸幸幹事長の腕をつかむなどしていた事が判明しており、これらの件について維新の会からは「候補を減らすことは有権者の選択肢を狭めることとなる」「政治信条、政策思想、政治姿勢が全く違うのに一本化はありえない」と批判が出た。これらの行為に対し小川は自身のTwitterに動画を投稿し「維新の会だろうが一本化し与党と一対一の構図を作るべき」とし、「ああいう場面を含めていろいろと利用され、時に悪意を持って利用されることを肝に命じなければならない」と自身の行為は問題ないと主張していた。一方、立憲民主党の福山哲郎幹事長は12日の記者会見で「維新の皆さんが気の悪い思いをされたのだとしたら、おわび申し上げなければいけない」と謝罪した。その後の15日に四国新聞の取材に応じた小川氏は、「私の政治信条では、与野党1対1の対決構図が国民のためだ。悪意を持って切り取られて公表され、非常に一方的だったと感じる。正当な政治活動で、おわびするつもりはない」と述べ、謝罪する考えがないことを示した。

(ウィキペディアより)


小川氏の「私の政治信条では、与野党1対1の対決構図が国民のためだ。悪意を持って切り取られて公表され、非常に一方的だったと感じる。正当な政治活動で、おわびするつもりはない」というのは、正論です。香川一区のようなことは、今回の総選挙において、全国の至る所で維新によってなされているのです。立民への反党行為を維新はしているのです。小川氏のように言うのが当たり前なのです。そういうことが言えないようではダメです。
小川氏は今後が期待できる政治家ですし、今後の立民のコアになるべきでしょう。そうでないと、立民はいずれなくなります。

◎ 立民で推されるべき女性政治家
立民の代表選にどのような女性候補が出るのかはわかりません。森裕子さんは非常に良いと考えます。彼女なら色々とできるでしょう。小川さんとのコンビも結構、強烈だと思います。
あと、個人的に非常に評価しているのは阿部知子さん(神奈川12区)です。彼女は医師でとても知性的で、分析力、人に対する姿勢が素晴らしい方です。
民主党連立政権に到る野党共闘の時から、阿部さんは社民党の政審会長で、野党共闘をしていた国民新党で他党との政策の窓口を私がやっていた関係で、阿部さんとは毎週のようにお会いしました。その時の感想が上述のものですが、私はとても阿部さんが好きなのです。非常に有能な方です。

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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、爾来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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