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《日本の政治》 新型コロナウイルス対策の出口戦略の前に入り口戦略をしっかりと考えろ
[日本の政治]
2022年2月11日 18時44分の記事

以下の記事では、2月10日に尾身氏が新型コロナウイルス対策について『出口戦略の議論すべき』と発言したことが報じられていますが、そもそも尾身氏は『入り口戦略をしっかりと議論し、効果的な対応ができたのか?』と怒りをもって問いたくなります。この発言は、確実に今後の政局のポイントになるでしょう。この尾身氏の発言と同じく今後のポイントになるのは、以下のように1月31日に報じられたキシダ氏が東京都の緊急事態宣言発令を検討していないと明言したこと、そして2月10日に同氏が感染拡大のスピードが明らかに減少と明言したことと考えます。

「尾身氏『出口戦略の議論すべき』 コロナ対策で」(2022年2月10日 日本経済新聞)

「岸田首相「東京への緊急事態宣言 現時点では検討せず」」(2022年1月31日 NHK)

「岸田首相『感染拡大のスピードは明らかに減少』と強調」(2022年2月10日 FNN)

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本ブログ「《日本の政治》 実態の深刻さに向き合わなければならない日本のメディア」(2022年2月9日)では、2月9日発表の新型コロナウイルスによる全国の犠牲者が161人にのぼり、1日の犠牲者としては昨年5月18日の218人に次ぐダントツの2位と指摘しました。すでに最悪の状態なのです。そして、2月10日は164人の犠牲が発表されています。
2月8日は159名で、9日161人、10日164人となっているわけです。

「【国内感染】新型コロナ 164人死亡 9万9694人感染 (10日20:30)」(2022年2月10日 NHK)

『NHKまとめ』によると、最悪を記録した昨年5月18日前後はどうなっているかというと、5月17日122人、18日218人、19日97人なのです。実は現状の方が明らかに悪いのです。
この昨年の最悪の時期において、5月1日〜6月1日までの間、5月17日・18日と5月7日(148人)以外は1日の犠牲者数は120人を下回っています。
したがって、すでにはっきりしていることは、新型コロナウイルス問題が始まって以降、現状はすでに最も悪い状態になっているということなのです。
しかし、キシダ政権はまったく何もやらない。本当に何もやらない。緊急事態宣言も出さなければ、大きな動きをまったくしない。ワクチンは遅い。犠牲者数が大幅に伸びているのは、感染者数が爆発的に伸びているからです。そのことに対する抜本的な施策をまったく打たない。まさに脳死内閣。だから、犠牲者が最悪の水準に一気になっているわけです。
さらに以下の記事では、1月において新型コロナウイルスによって自宅などの医療機関以外で亡くなっている方々の合計が、151人で昨年8月の250人についで2番目になったと報じられています。昨年8月はまったく医療ケアを受けられない方々が多数、自宅で孤独死をしたわけですが、それと同じことが1月にも多数起きているということです。これ、本当に大問題ではないでしょうか? すでに『キシダ人殺し政権』といわれても仕方がないでしょう。もうそう呼ぶべきです。

「コロナ『自宅などで体調悪化し死亡』1月は過去2番目の多さ」(2022年2月10日 NHK)

「自宅などで死亡、8月250人 過去最多、コロナ感染―警察庁」(2021年9月13日 時事通信)

明らかにキシダ政権下、新型コロナウイルスに対する初動対応がまったく出来ていないのです。要するに『入り口戦略』ができていない。だから、第6波となり、これだけの犠牲者が出ているわけですが、それでいてどうして『出口戦略』を議論するなどと無責任に言えるのかと、ものすごく怒りを覚えるのです。ふざけんなと。
尾身氏が無能だからこのような惨状になっているわけで、まず尾身氏は責任をとるべきなのです。辞職すべきです。それが責任者というもの。そして、それこそが日本の新型コロナウイルス対策が良い方向に向う入り口戦略になると考えます。もちろん、次に有能な人をつければという条件付きですが。とにかくアベ・スガ政権からの人はすべて切るべきでしょう。まったくの無能ですから。
本当にこの尾身氏は風見鶏のようにすぐに意見は変るし、上記のように責任逃れの発言ばかりする、そして的確な施策は打てないとどうにもならない人物と考えます。
キシダ政権の面々、尾身氏、岸田氏、堀内ワクチン相、後藤厚労相とはっきりと無能ばかりです。堀内氏にいたってはテンパっているだけで、まったく右往左往しているだけではないですか。話しになりません。
結局、キシダ政権がやっていることは、アベ・スガ政権と同じなのです。同じことをただただ続けているだけなのです。明らかにアベ氏が作った路線の中でスガ政権もキシダ政権もやっているにだけに過ぎないのです。
巷では、キシダ氏とアベ氏の不仲との珍説が言われていますが、そもそもそんなことはないのです。普通に考えれば、どちらも自民党でしかないのです。自民党が分裂したのであれば、不仲であるのは間違いありませんが、まったく同じ党ですし、キシダ氏自身、自民党総裁になったのはアベ氏のおかげでしょう。それで、不仲のはずはあり得ないではないですか。バカでもわかることです。キシダ氏は単なるアベ氏の傀儡。
以下の産経新聞では、キシダ氏がアベ・スガ両氏と会談しているとあり、それが『不和観測の払拭』を狙ったものと書かれています。『不和観測』を払拭することが目的ということは、つまり不和ではないということです。産経がそう書いているのです。
キシダ氏とアベ・スガ両氏が不仲と言い立てているのは単に自民党の回し者と考えます。あまりにアベ・スガ政権の評判が悪かったので、キシダ氏はそこからスタンスをとっていると言う世論向けのポーズと考えます。もちろん、自民党が分裂すれば不仲については信じますけどね。
だからこそ、キシダ政権はアベ・スガ政権と同じことをただただ繰り返しているだけなのです。当たり前のことです。

「安倍・菅氏と連日会談の首相 『不和』観測払拭狙いか」(2022年2月10日 産経新聞)

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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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