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《日本の政治》 キシダ政権の自立性のなさには呆れるばかり
[日本の政治]
2022年2月12日 23時38分の記事

キシダ政権の本質については、本ブログ「《日本の政治》 やはり岸田政権の言動はおかしい」(2021年11月9日)で書いたとおりと改めて思います。当時の分析の通り。やはり同政権は非常に危険な内閣で、戦争経済を推し進める戦争内閣になると考えます。
そして、とにかくキシダ氏は言葉がブレる。上記ブログでも書きましたが、最初に言っていた『新自由主義について見直す』などの言葉は数十日でまったく反対になってしまうわけです。普通に詐欺としか思えないレベルです。言葉がブレるというのは責任感が希薄と言うことですから、キシダ氏はトップに立つべき人ではありません。もちろん、平気でウソをつくリーダーはもっての他ですが。論外。そして、何よりキシダ政権はやはりアベ・麻生のクグツ(傀儡)でしかありません。自民党内でのキシダ氏の力量から考えれば、その程度の存在なのは当たり前なのです。

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それにしても宏池会・キシダ政権の政治手腕、思考レベルはやはり低い。新型コロナウイルス対策にしても明らかに後手後手で、感染状況は一気に最悪レベルにまでなってしまっています。
上記の昨年11月9日のブログでは、当時のキシダ政権の新型コロナウイルス対策について以下のように書きました。当時、キシダ政権は明らかに新型コロナウイルス対策を緩めていて、それが現状の感染爆発になっているわけです。


◎ それなら岸田政権はコロナ終息宣言を出すべき
話しは変わってコロナ問題。
以下の3つの記事は、政府のコロナ対策緩和についての記事です。新規感染者数の数値をなくし、外国人の入国の際の待機期間を短縮、そして分類を『ステージからレベル』に変更するというものです。

「宣言の新指標、感染者数の数値なくす方向 政府コロナ対策分科会」(2021年11月6日 朝日新聞)

「入国時の待機 きょうから3日間に短縮 外国人の入国も一部再開」(2021年11月8日 NHK)

「政府分科会、コロナ新指標で合意 ステージからレベルに分類変更」(2021年11月8日 時事通信)

現状、全国的に新規確認感染者は低レベルで非常に喜ばしいことです。ただ、以下の記事のように、世界的にはまだまだ収束傾向にはなっていません。

「欧州が再び感染の『震源地』に ペース加速のドイツ、他国との違いは」(2021年11月6日)

こういう状況で、政府は新規感染者数を発表しないようにしたり、外国人の入国を容易にしたり、分類や基準を変更するというのですが、これらは明らかにおかしなことです。


この当時、新型コロナウイルス対策を緩和するのなら『コロナ終息宣言』を責任もって出し、それができないのなら緩和などをせずに新型コロナウイルス対策をすべきであったわけです。そして、何もしていなかったので、今頃になって大慌てでする。まさに後手後手になっているのです。政治行政能力はとても低い。
そして、現在もまた以下の記事のように外国人の入国禁止緩和をやると言っているわけです。まさに呆れるばかり。

「外国人の入国禁止緩和を検討と岸田首相 『海外の水際対策などを総合的に勘案』<新型コロナ>」(2022年2月12日 東京新聞)

さらに言えば、このような呆れた施策を『諸外国の事例』という『外圧』を引き合いにだして進めようとしていことは、国民との対話をまったくしない非常に非民主的な政治姿勢と考えます。無責任なキシダ氏ですから、自分では考えない、自分では言わない。外国の例で国民を説得し、有無を言わせないようとしているにすぎないのです。
そういう外国を引き合いに出すのなら、オミクロンを最初に広めた米軍に徹底的に抗議しなくてはなりません。外国人の入国禁止をこれまで厳格に行なってきたのなら、広めたのは米軍ではないですか? 現状、それで、毎日150人前後の日本人が命を落としているのです。まず、日本国民のことを第一に考えているという姿勢は最低限、日本国民に対して示すべきでしょう。日本国の首相なのですから。


◎ まったくの単なるバカ
また、キシダ氏及びキシダ政権の面々を観ていると、どうみても国家の『グランドビジョン』を考えられるようには見えません。まったく目の前の対応すらできないのですから、そんな将来の構想を考え出すという思考レベルがあるはずがないのは当たり前です。
その好例が以下の記事にあるように外相の林氏がサプライチェーン強靱化でインドと提携すると発表したことです。これ、普通にいって、単なるバカです。

「林外相、サプライチェーン強じん化で一致 日印外相会談」(2022年2月11日 毎日新聞)

サプライチェーンの問題は、この新型コロナウイルス問題が始まった当初、日本が不織布マスク一つ作れない状況に陥ったことなどから出てきた極めて大きなテーマです。その根本原因は、日本における生産の自立性の喪失なのです。これまでの自民党政権による新自由主義政策で海外での生産に頼り切ってしまったが故に、いざとなったときに、国内生産ができずどうにもならなくなるという状況が出現したわけです。
であるのに、この外相の林氏のようにサプライチェーンを強靱化するのに他国と提携を進めても、結局、何も変らないではないですか? 何度でも言いますが、はっきり言ってこれ、単なるバカです。異次元のバカさ加減です。
サプライチェーン強靱化のためにインドと提携するというのは、これまで日本が鎖国でもしてきたということなのでしょうか? 何とも呆れるばかり、こんな林氏が近い将来の総理というのでは、日本の将来ははっきり言って暗いとしか言いようがありません。
こういうお粗末な思考だから、いまだにワクチンの自国での開発・製造ができないのですよ。自公政権でワクチンの開発・製造の自立性をずっと放棄する形で政策を進めてきたので、今回の新型コロナウイルス問題が生じたときにどうにもならなくなったわけです。これも明らかなサプライチェーンの問題なのです。
現状、キシダ政権がワクチン接種の遅れで批判されているのも、このワクチンの開発・製造の自立性の喪失、つまりサプライチェーンに問題が生じているからなのですが、それでいて、サプライチェーンの強靱化のためにインドと連携しますというのですから、ほとんど思考能力がないレベルです。とにかく自国における生産の自立性を高めるほか解決策はないのです。これは食料自給率などもまったく同じお話しです。
まあ、このキシダ政権のやっていることを例えていうのなら、自動車でこれまでずっと後ろに向って走ってきて、その問題が明らかになったのに、さらに後ろ向きに進むということなのです。ほとんど喜劇レベルです。論評にも値しないこども政治です。

◎ 独自性を失った国には民主主義は成立しない
まあ、実際、キシダ政権の新型コロナウイルス対策も、独自にやっているわけではありません。基本はイギリス及びアメリカの方向を踏襲しているに過ぎないのです。ウィズコロナという言葉一つとってもそうです。これはアベ・スガ政権時からずっとそうですが、自民党にはもはや自分の頭で考える力はないと考えます。
この上記のインドとのサプライチェーンのお話しの本質は、日本がまたイギリスの属国になったことの明らかな証でしかありません。それは、言うまでもなく戦争の時代(近代)に逆戻りということなのです。そして、このことによって、これから私たち日本人は、第三次世界大戦(核戦争)をも経験することになる可能性が非常に高くなっているのです。それが戦争屋バイデン(ハリス)の時代の本当の意味なのです。その本質はイギリス。
ですから、キシダ政権を観察していると、同政権は自分で考えているわけではないので、さきに海外(英米欧)の動向を観れば、キシダ政権の動きはすぐにわかります。それは英(米・欧)の踏襲をしているにすぎないからです。だから、外国人の入国禁止緩和について上述したのように、キシダ氏はすぐに海外の事例を引き合いにだすのです。タマナシ。いずれ『キシダはタマナシ』という声が必ず出てくるでしょう。
実のところ、日本政府は、すでに政府としての自立性を失っているのです。
ということは、現在の日本政府は日本国民の政府ではないのです。つまり、それは日本が民主主義国ではないことを明らかに意味しているのです。
だからこそ、サプライチェーン強靱化にとってはまったく反対なのに、サプライチェーン強靱化のためにインドと組むというまったくバカげたことが平気で行なわれるのです。このことの本質は日本がイギリスの属国となり、日本が自立性を失うと言うことにすぎないのです。これを売国というのなら、当然、売国です。このことをアベ・麻生のクグツ(傀儡)のキシダ政権がやっているということなのです。
現状の日本は、こういうバカと闘わないと民主主義を実現できない時代、平和を守れない時代となっているのです。中国やロシアを『あーだこーど』といえるレベルではないのです。彼らの方が現在の日本より圧倒的に自立性を保持しています。それは言うまでもなく、彼らの方が民主主義の国と言うことです。
日本は英(米)による専制政治の下にあるということなのです。そろそろ日本の本当の姿に気がつかなければなりません。そういう視点で見ると、テレビ報道などの意味もよくわかってきます。日本に本当の意味で言論の自由がありますか? ないでしょう。偏った意見しか出てきません。まず、そこから観るべきです。そして、この英(米)による専制政治の急先鋒が、実は愛国を叫ぶ右翼だったりするのです。いずれこのこともはっきりと見えてきます。

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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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