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《日本の政治》 人命よりも経済的利益を優先する人々(3)
[日本の政治]
2022年2月17日 0時0分の記事

昨日の本ブログ「《日本の政治》 人命よりも経済的利益を優先する人々(2)」(2022年2月16日)の続きです。

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◎ 現実から目をそらすメディア
以下の産経の記事には、アラブ諸国でウイグル人が拘束され中国に送還されているという主旨のことが書かれています。しかし、この記事は新聞の記事としてはかなり問題があります。

「アラブ諸国でウイグル人拘束 中国に送還、秘密収容所も存在か」(2022年2月14日)

なぜ、問題があるかと言えば、『アラブ諸国でウイグル人が拘束され中国に送還されている』という記事の主旨について、基本的に伝聞情報しかないからです。それならこの私でも書けるというインターネット・ブログのレベルです。そういう伝聞の部分は以下のようにあります。『欧米メディアで報じられている』、『もよう』、『可能性』、『可能性を指摘』、『分析』、『確信した』、『話していた』、『目撃情報』、『聞いた』。

 
『中国新疆(しんきょう)ウイグル自治区からアラブ諸国に移住したウイグル人が現地で拘束されたり、中国に強制送還されたりする事案が欧米メディアで相次いで報じられている』
『中国が経済的につながりの深いアラブ諸国に拘束や送還を要請しているもようだ』
『欧米メディアや亡命ウイグル人の組織「世界ウイグル会議」の幹部は、アラブ首長国連邦(UAE)に「ブラックサイト」と呼ばれる中国の秘密収容所がある可能性も指摘している』
『UAEのほか、エジプト、モロッコ、カタール、サウジアラビア、シリアが中国のウイグル人弾圧に加担していると分析した』
『妻に「中国の脅威がUAEの家族にまで及んでいると確信した」と話していたという』
『ドバイに存在するとされる「ブラックサイト」の目撃情報も報じられている』
『ウイグル人とみられる女性が「中国に帰りたくない、トルコに帰りたい」などと叫んでいるのを聞いたという』
『英国の人権専門家によれば、この邸宅は、中国が海外でウイグル人を拘束し、尋問するための秘密収容所である可能性がある』


このような伝聞情報と憶測を重ねて以下のように結ぶわけです。


「中国政府の意向をくむ一部の国が人命よりも経済的利益を優先し、ウイグル人を拘束している」と指摘。ドバイ以外にも「ブラックサイト」が存在する可能性があるとし、「中国による国境を越えた抑圧と支配のシステムが浸透している」と危機感を示した。


あまりにもあやふやな情報なのです。日本の右翼は10年以上前からこのウイグル問題を取り上げてきています。それなら確固とした情報が間違いなくあるでしょう。それをなぜ出さないのでしょうか? それは端的に、そんなものはないからではないのでしょうか? そういうことをこの産経の記事は完全に示してしまっています。
今は『北京でオリンピック』が開催されているときです。そういうときに、このような伝聞と憶測のあやふやの記事を出すのはやはり大いに問題があります。このような記事を出すのなら、動かしようがない事実を突きつけなければなりません。さもなければ、産経の信用に関わります。致命的な。国家間の問題なのですから。一般人のブログではないのです。
とにかく、いつもながら右翼は『オリンピック』を汚す方向にしか動かない。それだけははっきりしました。
それにしても、記事にある「中国政府の意向をくむ一部の国が人命よりも経済的利益を優先し、ウイグル人を拘束している」と『人命よりも経済的利益を優先し』というのなら、新型コロナウイルス問題で人命よりも経済的利益を優先するキシダ自民党政権、新自由主義者、右翼の面々を批判したらどうなのでしょうか? こういう所にも産経のご都合主義、ダブルスタンダードがはっきりとあると考えます。産経の記事というのはその程度のものと考えます。いつもながらのことですが。

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くる天

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先の大戦も、現在も日本国民を大切にしない政治。この2冊がそのことを雄弁に物語ります。

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◎ 拙著です

○ 『この国を縛り続ける金融・戦争・契約の正体』



内容は今まで見たことのない国際情勢と世界史の分析で、2024年の世界情勢の根本要因が書かれています。この本とザ・フナイの連載をトータルで読むと、ロシア・ウクライナ情勢、パレスチナ・イスラエル情勢及び中東情勢、東アジア情勢など現在の世界情勢の本質が見えてきます。もちろん、日本国内の情勢も見えてきます。内外情勢は決して別々ではない。
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日本と世界の政治経済の本質を読み解く-ブロくる
片桐勇治(政治評論家) さん
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世界は大きく変わり、新しい時代が胎動しています。しっかりと把握していますか? この時代を読み解くには歴史を見つめ、構造を把握し、パワーの心奥を見つめ哲学を持たなくてはなりません。一緒にこの新しい時代を見つめて行きましょう! 最低週1回の更新です。
プロフィール
片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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