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示し合わせたように軍拡に走る
[日本の政治]
2022年12月20日 14時41分の記事

以下のNHKの記事では、キシダ自民党政権が「反撃能力」保有という急激な軍拡路線に走り始めたことに、北朝鮮が反発、日本への軍事行動を宣言したと報じられています。まさに日朝で示し合わせたように軍拡路線が始まっています。

・ 『北朝鮮 日本の「反撃能力」保有に反発 軍事的な挑発も示唆』(2022年12月20日 NHK)

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この記事の最大のポイントは以下の箇所です。


また、北朝鮮の核・ミサイル開発をめぐり、「わが国は、日本の否定的な行動により地域の安全をめぐる環境が複雑になることに備えて、軍事的措置を断行する権利を有することをはっきりさせておく」とも強調していて、日本の安全保障政策を理由に、軍事的な挑発を正当化するねらいがあるとみられます。




北朝鮮は『軍事的措置を断行する権利を有することをはっきりさせておく』と今後、北朝鮮は日本のせいで核・ミサイル開発などの軍事行動を肯定、明らかに軍拡路線に走ると宣言しているわけです。
では、日本のキシダ自民党政権・キシダ・萩生田体制はどうなのか? 北朝鮮などのミサイル・核が問題だから、『反撃能力』を保有しなければならないと、北朝鮮の軍事的行動を理由にして軍拡路線に急激に転換したわけです。
さらに今度は、その日本の動きに反応して北朝鮮が日本への軍事行動を肯定、軍拡路線に拍車をかけるわけです。こうやって軍拡競争が始まっていくのです。
しかし、この日朝の軍拡路線については、以下の文春の記事のように不可解なことがあるのです。この記事は何度もご紹介してきましたが、その要旨は自民党が野放しにしてきた統一教会のマネー4500億円が北朝鮮のミサイル開発を支えてきたというものです。
そして、自民党が野放しにしてきた統一教会が日本国民から取り上げたマネーが、北朝鮮にわたり、そのことによって北朝鮮という『脅威』になっているわけです。そうらなるとこの北朝鮮の『脅威』の本因は、自民党が統一教会を野放しにしてきたからで、この北朝鮮の『脅威』は明らかに作り上げられているのです。それも自民党によって。もしくは自民党政権によって。
そして、その『脅威』に対処するために、その自民党は防衛費を国民に説明せずに突如倍増させて、『国民の義務だ』と抜かして増税を断交する。明らかにおかしい。
そうなると今度は、北朝鮮がその日本の動きは許されないと軍拡を進める。その結果、さらに日本では北朝鮮の『脅威』が煽られて、防衛費が大幅増額、大増税という最悪のスパイラルになっていくわけです。これが日本の軍拡のカラクリです。キシダ自民党軍拡内閣のカラクリです。

・ 『〈ペンタゴン文書入手〉北朝鮮ミサイル開発を支える統一教会マネー4500億円』(2022年12月8日 文春オンライン)


こういうことにNHKをはじめとするマスコミは当然、切り込みません。安倍晋三さんなどが介入する前のNHKなら切り込んだかもしれませんが、今やまったく骨抜きになっています。他のテレビなどは話にならない。若者信仰の日本のテレビでは、子どものような議論が展開されるだけ。そういう稚拙な議論が展開されている間に、どんどん日本国民の置かれている状態は悪化の一途を辿ります。
こうやってジャーナリズムが死滅して、軍拡が行なわれていくのです。このような状態が、まさに北朝鮮と示し合わせたようにそれがなされていく。これが戦争の構造です。
その戦争のスパイラルはまだ始まったばかりで、日本国民が地獄を見るのは、これからです。その地獄は今のほとんどの日本人では想像できないでしょう。戦争を知っている世代はそれがわかっている。そして、その地獄は社会の下層ほどひどくなります。そして若い人は容赦なく戦争に動員されていく。
このような日朝間の示し合わせたような軍拡路線は、当然、偶然ではありません。偶然でなければそれは示し合わせているのです。それは上記の自民党とべったりの関係を第2次大戦後築いてきた統一教会の動きを観ればはっきりとわかるでしょう。この構造については本ブログ『専制政治の支配者は国民に愛国心を強要する その2』(2022年12月18日)で詳しく書きました。
これが世界の実相なのです。その実相を知らないのは日本国民。そして、それを知らないが為に、どんどん最悪の状態に引き込まれていくのです。これが戦争の構造です。
これまで日本の今後には、第二次日清戦争、第二次日露戦争、また中台問題などがあると申し上げてきましたが、このように観ていくと、最も初めは朝鮮半島での日朝間の戦争ということの可能性が大きいと考えます。それは第二次日清戦争とも言えますし、第二次朝鮮戦争とも言えます。
そのようになるのは、日米同盟時代が終わった現在、日朝間の関係がもっとも近い関係だからです。日朝間がもっとも敵対的で疎遠な関係だからはなく、最も近い関係だからです。だからこそ、まず、思い通りの戦争ができて、その後の対中露についての戦略的な動きができると考えるべきでしょう。そういう関係を日朝間の関係を上記のNHKの記事ははっきりと表していると考えます。戦争の可能性は高まっています。
キシダ軍拡内閣はこの戦争のスパイラルの始まりなのです。
1年前の本ブログ『《日本の政治》 やはり岸田政権の言動はおかしい』(2021年11月9日)では以下のように書きました。


この岸田政権は非常に危険な内閣になると考えます。危険とはかつての軍国主義・国家神道への復古という意味です。日本の政治において最悪・最凶の政治状態が、この戦前・戦中期の時代です。この時代への復古を岸田政権で行なうと考えます。残念ながらこれから日本は暗黒の時代に突入します。
そして、当然、岸田政権は大政翼賛政権となると考えます。スガ政権が田中義一政権になぞらえるのなら、岸田政権は近衛大政翼賛会内閣でしょう。岸田政権の言う新しい資本主義とは国家独占資本主義のことで、それは当然、戦争経済と考えます。積極財政政策などは必要と考えますが、岸田政権はまったく違うと考えます。




この私の1年前の分析は間違っていないと考えていますし、その確信は日に日に高まっています。
今後の日本の命運は、このキシダ軍拡スパイラルを奇跡的に止めることができて、平和の方向に動くかどうかに関わっています。真剣に生きないと大変なことになります。

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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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