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政治についての世論調査にみる新しい潮流と考えられること
[日本の政治]
2023年11月6日 16時37分の記事

以下のTBS系のJNN世論調査で内閣支持率が過去最低を記録したと報じられています。実際、この傾向は最近顕著で、共同通信の調査でも過去最低を更新しています。

・ 『岸田内閣の支持率、JNN世論調査で過去最低に 政府・与党内「危険水域」 』(2023年11月6日 TBS)

・ 『内閣支持率28%、過去最低を更新 共同通信の世論調査 』(2023年11月5日 共同通信)

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本ブログ『キシダは明日から豪雨の被災地をくまなく視察し、対策せよ 』(2023年7月10日)で『これが、キシダにとって最後のチャンスになるのではないでしょうか』と書いたように、このときからキシダについては支持率は上がらないだろうなと考えていたので、現状についてはまったく驚いていません。至極当然の帰結。キシダ及びキシダ周辺は、政策的なポイントで現状を打開しようとしていますが、彼らは支持率が落ちている原因をまったく理解していません。そもそも支持率が落ちている原因がわかっていれば、現状のようにはなっていないでしょう。
歴史的には、自民党の終焉と言うことは当然、視野に入っている状況と考えます。このことについては以前から再三申し上げてきました。

実は、上記のTBSの世論調査を観て驚いていることが一つあります。新しい潮流と考えられることです。それは政党支持率です。TBSの世論調査では以下のようにあります。


【政党支持率】
自民 26.2%(5.4↓) 立憲 5.1%(0.0→)
維新 5.2%(0.3↓)  公明 2.5%(0.1↑)
国民 1.4%(0.0→)  共産 2.9%(0.2↑)
れいわ 2.3%(1.1↑) 社民 0.3%(0.0→)
女子 0.1%(0.1↑)  参政 0.6%(0.1↓)
その他 0.9%(0.4↓) 支持なし 49.2%(3.5↑)




実はれいわと共産が伸びているのです。この二党の支持率を足すと5.2%と維新と同じになるのです。以前もこのようなことはあったかもしれません。しかし、共産の支持率がかつての状況から落ち、一方で維新が伸びてきた状況を経てのこの状況は、ここ数年の傾向としてはかなり新しいものと評価します。立民がダメなのはわかりきっているのですが、れいわと共産の二党への支持が安定していけば、この二党を軸として、今後、新しい流れができてくる可能性が大きくなってきたと考えています。
共同通信の世論調査では以下のようになっています。


政党支持率は自民党34.1%、立憲民主党9.3%、日本維新の会9.3%、公明党4.7%、共産党4.0%、国民民主党3.6%、れいわ新選組3.5%、社民党0.5%、政治家女子48党0.4%、参政党0.9%。「支持する政党はない」とした無党派層は27.3%だった。



こちらでは、れいわと共産を足しても維新には届いていませんが、れいわの3.5%というのはかなり実のある数字になっているという感想を持ちます。れいわの実勢としてはすでに国民民主は超えているのではないかと考えます。この共同の調査では、れいわは国民民主とほぼ拮抗していますが、TBSの調査では0.9%ほど、れいわが上回っています。
れいわは、現在の政治・時代状況において特徴をもつ存在になっています。これは共産も同じです。特に自民党政治がキシダ政権によって閉塞していますし、あとは第二自民党、第三自民党ですから、この二党の存在が際立つわけです。ですので、そこに新しい未来があると見えてしまうのです。無論、この二党の思想的方向性が、評価され、未来を提示していると考えます。これは大政翼賛化している現在の政治を打開するとても良い方向性と評価できるものです。
一方で国民民主はそういう存在の特徴がないのです。このことは今後、国民民主にとっては極めて重くのしかかるだろうと考えます。もしかしたら、つぶれてしまうかな。

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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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