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グッドコップ・バッドコップ 戦争屋バイデン(ハリス)とネタニヤフ
[日本の政治]
2024年6月2日 23時46分の記事

5月26日にイスラエルがガザ地区のラファの難民キャンプを爆撃、民間人45人が犠牲となり、イスラエルの首相・ネタニヤフは『悲劇的な過ち』と述べています。しかし、このことについて戦争屋バイデン(ハリス)の米政権は、まだ『レッドライン超えていない』と声明を発表、イスラエルへの支援を継続すると言っています。ね。3年以上前から指摘してきた通り、バイデンは戦争屋でしょう? その戦争屋が背後にあるネタニヤフもラファなどへの攻撃をやめる気配はありません。ネタニヤフの最大の支援者はイスラエルの右派ではなく、戦争屋バイデン(ハリス)であることは常識でしょう。


・ 『避難民犠牲「悲劇的な過ち」、ネタニヤフ氏釈明 ラファ中心部到達か 』(2024年5月28日 朝日新聞)

・ 『イスラエルのラファ空爆で数十人死亡…米国「レッドライン超えていない」支援継続 』(2024年5月29日 中央日報)

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その戦争屋のバイデン(ハリス)は5月31日、以下の記事のように『パレスチナ自治区ガザ地区での紛争を終わらせるための新しいイスラエル案を発表』と報じられました。

・ 『バイデン米大統領、ガザ終戦のイスラエル案を発表 ハマス「前向き」検討と 』(2024年6月1日 BBC)


しかし、ネタニヤフの首相府は「成功する可能性がない計画」、『“軍事能力など破壊”前に恒久的な停戦合意「ありえない」』と発表、バイデンがイスラエル案を否定するという珍事になっています。

・ 『イスラエル首相府「成功する可能性がない計画」 停戦案巡り 』(2024年6月2日 毎日新聞)

・ 『“軍事能力など破壊”前に恒久的な停戦合意「ありえない」…イスラエルが声明 』(2024年6月2日 日本テレビ)


基本的に戦争屋であるバイデン(ハリス)も、ネタニヤフのイスラエルも戦争をやめるつもりは無いのです。仮に一時的に停戦となっても、それは11月の米国大統領選挙でバイデンが再選されるために行なわれるものであって、実質的なものではないでしょう。ですから、バイデンが当選すれば、停戦は崩れ、中東を巻きこむ大戦(第三次世界大戦)になっていくと分析します。
要するに目的が同じの『グッドコップ・バッドコップ(良い警官、悪い警官)』を、戦争屋であるバイデン(ハリス)とネタニヤフのイスラエルが演じているにすぎません。その両者が目的とすることはさらなる戦争なのです。無論、戦争屋バイデン(ハリス)が主で、ネタニヤフのイスラエルが従なのです。それがラファを攻撃したことをネタニヤフが『悲劇的な過ち』と表現しているのに、戦争屋であるバイデン(ハリス)政権が『レッドライン超えていない』と支援継続を表明することによく現われています。

現在のパレスチナ・イスラエル情勢を終息させるには、イスラエルが撤退すれば良いだけです。とても簡単。なぜなら、パレスチナとイスラエルの軍事力の差が、100倍、1000倍と圧倒的なものであるからです。イスラエルが今撤退しても、現在、パレスチナにイスラエルがしている攻撃と同等のものをパレスチナがイスラエルにすることは絶対にできません。
以下の記事では、未だにパレスチナでは避難にロバが使われていることが報じられています。それほど貧しいのです。そしてパレスチナに陸軍、海軍、空軍があるでしょうか? 何もない。一方、イスラエルは先進国を凌ぐ軍事技術があり、多大な軍事力を保持しています。さらに世界最大の軍事国家である米国が支援をしているのです。

・ 『ガザ市内をロバが引く荷台や車で避難する人たち 』(2023年10月25日 朝日新聞)


イスラエルはそういう強大な軍事力をもって、陸軍、海軍、空軍がなく、ロバで避難をするほとんど無防備なパレスチナ人がいるガザ地区を攻撃しているのです。
それは、ガザという『巨大強制収容所』にいるパレスチナ人が、イスラエルのユダヤ人によって『人間狩りというホロコースト』が行なわれているにすぎないのです。ほとんど無防備なパレスチナ人、ガザという巨大収容所で攻撃され、殺され、続け逃げまわっている。これは最悪の人間狩りである。
そして、以下のクーリエ・ジャポンの記事では、パレスチナに対する攻撃で、イスラエルは、イスラエルが開発した『ラベンダー』という人工知能をベースにしたプログラムにより生成された『殺害リスト』をもとにしているとあります。そして、記事には『証言者たちは、以前は補助ツールにすぎなかったラベンダーの殺害リストをそのまま受け入れることが許可されたのは、戦争が始まって2週間が経ったときだったと述べる』とあります。
さらに記事には以下のようにあります。


戦争の初期、軍は将校に、ラベンダーの殺害リストをそのまま受け入れてよいと一様に認めており、マシンの判定の理由や、判定に使われた生のデータをしっかりとチェックするようには求めなかった。
さらに、イスラエル軍は組織的に、これらの標的が軍事活動をしているときよりも、自宅にいるときを狙った。通常は、家族全員がその場にいる夜間だ。
その結果、特に戦争初期に、AIのプログラムの決定により、大半は戦闘に関与していない女性や子供である何千人というパレスチナの民間人が、イスラエルの空爆で殺害されたのだ。

・ 『【調査報道】イスラエル軍の「殺害リスト」は人工知能が生成したものだった 』(2024年5月29日 クーリエ・ジャポン)




絶句するほどの愚劣さ、醜さ、下劣さです。これを人間狩りというのです。
そして、この人間狩りの自動化が以下のように書かれています。



しかし、そのリストが拡大し、何万人という下級の戦闘員が追加されると、イスラエル軍は自動化されたソフトウェアと人工知能に頼らざるをえなくなった。その結果、パレスチナ人を戦闘員と認め有罪を確認する人間の役割は軽くなり、AIが作業の大半を担うようになった。
取材に応じた4人の証言者によると、今回の戦争で標的を設定するのに開発されたラベンダーは、3万7000人のパレスチナ人を「ハマスの戦闘員」の疑いがあるとマークし、殺害対象とした。その多くは下級の戦闘員だった。(イスラエル軍のスポークスマンは、取材に対する声明で、そのようなリストの存在を否定している)
「私たちは下級の戦闘員が誰かを知らない。イスラエルは戦争前から彼らを定期的に追跡していたわけではないからだ」と証言者Bは述べ、現在の戦争のためにこの特別な標的設定マシンが開発された理由を明らかにした。
「軍は、下級の戦闘員とされた人々に対して、自動的に攻撃できるようにしたかった。それは究極の理想とされた。そしてひとたび自動化されると、標的の生成には手がつけられなくなった」




こんなことは許されない。
そしてこのAIが生成した殺害リストの誤差は10%とあり、イスラエルはそれに目をつぶったと以下のようにあります。


ラベンダーを使用した上級将校である証言者Bは、取材に対し、現在の戦争で諜報機関の職員たちはAIシステムの評価を独立して精査することを求められていないと繰り返した。それは時間を節約し、支障なく人間の標的を量産できるようにするためだ。
「すべてが統計的に、とてもドライに整然とおこなわれた」とBは言う。この監視の欠落は、内部調査でラベンダーの正確性が90%にとどまるとわかっていたのに承認されたという。言い換えるなら、殺害対象とされた人間の標的の10%はハマスの軍事部門のメンバーではまったくないと、事前に知られていたのだ。
たとえば、ラベンダーはハマスやPIJの戦闘員と似ている通信パターンを持つ人物を誤って戦闘員とみなすことがよくあったという。そこには、警察、民間防衛組織のメンバー、戦闘員の親戚、名前やニックネームが戦闘員とたまたま似ているだけの人、かつてハマスの戦闘員が使用していた携帯電話の端末を使用している一般のガザ地区住民などが含まれていた。

・ 『人間の役割は「承認」のみだった AIが生成した殺害リストの“10%の誤差“にイスラエル軍は目をつぶった 』(2024年5月30日 クーリエ・ジャポン)




このようなAIに生成される『殺害リスト』とイスラエルの攻撃において、以下のようにドローンによってガザの子どもたちが、頭や胸を銃弾で撃ち抜かれる『残虐な手口』が横行するのでしょう。鬼畜以下の所業だ。今すぐ、イスラエルはパレスチナから手を引け。

・ 『ドローンを使った遠隔射撃も ガザの子供たちの頭や胸を銃で撃ち抜く、イスラエルの「残虐な手口」 』(2024年4月11日 クーリエ・ジャポン)


戦争屋バイデン(ハリス)の米政権はこのようなことが報じられているのに、『レッドライン』を超えていないとイスラエル支援を続けるわけです。そのバイデン(ハリス)の本質がわからないのは、単なるバカに過ぎない。人間の心を持っていないにすぎない。バイデンのどこが『リベラル』なのか? その自由とは戦争をし続ける自由のことでしょう。アメリカ人のレベルがよくわかる。

昨年10月7日にパレスチナがイスラエルにゲリラ攻撃をしたから、現在までのパレスチナ・イスラエル情勢が動いてきたと多くの人々に思われています。しかし、本ブログ『パレスチナ・イスラエル情勢についていかに考えるか 』(2023年10月12日)などで書いたように、その前からパレスチナ人へのイスラエルからの虐殺行為はずっと続いているわけです。そのことはほとんど報じられませんが、最初に手を出しているのは明らかに『イスラエル』なのです。
そして、そういう延長線上に現在のパレスチナに対するイスラエルの『人間狩り』があるのです。
パレスチナの武装組織、ハマスと言っても、その本質はゲリラ化している抵抗組織と考えます。パレスチナをイスラエルが弾圧すればするほど燃え上がり、新たなるパレスチナ人がメンバーとなっていくわけです。
そういうパレスチナ人をホロコーストと同じように、『あいつもハマスだ』といって、イスラエルがAIを使い機械的に殺しているのが現状なのです。ですから、これからもハマスの新たなるメンバーは生まれていきます。そうしむけているのはイスラエルなのです。つまり、イスラエルのハマス撲滅とは、それすなわち『パレスチナ人皆殺し』を意味しているのです。
現在のイスラエルのやっていることはそういう非人道的なことであって、AIと攻撃の自動化によって、その目的は今後達成されるかもしれませんが、そんなことは許されることでは到底ありません。
パレスチナには軍隊はありません。パレスチナ・イスラエル情勢の現状はすでに圧倒的な力を持つイスラエルの失策にすぎないのです。イスラエルが失ったものは計り知れません。

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○ 『餓死した英霊たち』

○ 『世界で最初に飢えるのは日本 食の安全保障をどう守るか』

先の大戦も、現在も日本国民を大切にしない政治。この2冊がそのことを雄弁に物語ります。

○ 『CIA日本が次の標的だ―ポスト冷戦の経済諜報戦』


◎ 拙著です

○ 『この国を縛り続ける金融・戦争・契約の正体』



内容は今まで見たことのない国際情勢と世界史の分析で、2024年の世界情勢の根本要因が書かれています。この本とザ・フナイの連載をトータルで読むと、ロシア・ウクライナ情勢、パレスチナ・イスラエル情勢及び中東情勢、東アジア情勢など現在の世界情勢の本質が見えてきます。もちろん、日本国内の情勢も見えてきます。内外情勢は決して別々ではない。
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日本と世界の政治経済の本質を読み解く-ブロくる
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プロフィール
片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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