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コイケの本質はやはり『ウソ』なのではないか?
[日本の政治]
2024年6月12日 4時0分の記事

以下の記事のように、自民党は6月10日、都知事選にコイケが出馬するのなら支援することを決定しました。このことが報じられてから、それに呼応して、以下の2番目の記事のように、コイケが6月12日に出馬を表明するという記事が出てきます。もし、今後、コイケが本当に出馬を表明したら、自民党の決定に呼応して、コイケが出馬を決定したということになります。

・ 『【速報】自民都連が都知事選で小池氏支援決定 確認団体を設立し応援か 』(2024年6月10日午前11:44 フジテレビ)

・ 『【速報】小池都知事が12日に出馬表明へ 7月7日投開票の東京都知事選 これまでに30人以上が立候補表明 』(2024年6月10日午後7:08 フジテレビ)

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この自民党の決定は、裏金や統一協会(協会)との関係でまったく納得がいく説明がない都連会長のハギュウダ(旧アベ派)によるものです。
今年1月の八王子市長選。ハギュウダのお膝元での市長選挙は自公の推薦候補に、コイケはあからさまに支援をして、その候補者は当選しました。このときすでにハギュウダとコイケはがっちりタッグを組み、それを大々的に表明していたわけです。
しかし、今はそうではありません。なぜか? この1月の時よりさらに自民党への逆風が強いからです。この二人の関係を表に出せない、コイケは自民党との蜜月を表に出せない。無論、自民党への逆風が吹いていなければ、コイケも、ハギュウダも、自民党も、その蜜月関係を堂々とアピールしていたことでしょう。
ですので、今はその関係を隠していても、ほとぼりがさめれば、その関係をあからさまに、民意を完全に無視して行動がなされるでしょう。それがコイケ当選、三選の意味。

○ コイケと自民党との関係の本質は『ウソ』が最大のポイント
要するにコイケと自民党との関係の本質は『ウソ』が最大のポイントというのは明らかと考えます。ウソ。それはまさにアベ政治の再来。
コイケと自民党との二人三脚の関係は、今年の1月の八王子市長選が発端ではありません。コイケはもとは自民党(アベ派であった清和会に所属)、その前は保守党で二階氏と行動を共にした仲です。
そう言う関係がずっとある。今や自民党とは党が違うから別々のようで、実際は維新が第二自民党を公言するのと同じように、自民党との関係があってのコイケということなのです。だから、今年1月の八王子市長選のようなことが起きるわけです。もちろん、以下の記事のように小池が自民党にシフトしたことが批判されています。

・ 『<論壇時評>小池都知事の「学歴詐称」再燃 「国益損ねる」背景か追及を 中島岳志 』(2024年5月1日 東京新聞)

・ 『「都議会のドン」を猛批判していたが…「百合子の乱」から8年、小池都政の“不都合な事実”とは? 』(2024年6月4日 文春オンライン)


要するに、維新やコイケを考えると、結局は右へ行っても左へ行っても自民党と言うことなのです。有権者にまともな選択肢がないのです。

因みに維新の方は二階氏と言うよりスガとみるのが普通で、スガと維新の共通項は普通に竹中平蔵と考えられ、まさに新自由主義・市場原理主義です。
そして、現在の政界では二階・菅コンビがポイントで、そこにハギュウダが加わり、コイケ都政というのはそう言う意味で、弱者切り捨ての新自由主義・市場原理主義が背景にがっちりあるわけです。それとバブリーなのもコイケ都政の本質でしょう。実際、新自由主義・市場原理主義も急速にバブルの頃から拡大している害悪であるわけです。
こういう自民党の背景がコイケ都政の本質と観るのが普通と考えます。だから、旧二階派であったコメンテーターの金子恵美氏が、蓮舫氏を批判し続けるのも、実は非常にわかりやすい出来事であるわけです。はっきりいって金子氏は国民のために、都民のために言葉を吐いていないと普通に考えます。私から言えば、単に自分のためでしかない発言。そして、何よりもテレビに出るコメンテーターとしては発言が政治的すぎます。

・ 『金子恵美氏、都知事選出馬表明の蓮舫氏をバッサリ「裏金とか後ろ向きの話を語られたというのは正直、残念」 』(2024年5月28日 報知新聞)


○ コイケは都民とコミュニケーションをしない問題ある政治家
コイケは主権者である都民とコミュニケーションをしない問題ある政治家と考えます。以下の日刊ゲンダイの記事では、コイケの学歴詐称問題についての都議会での質問で、それがコイケの個人的問題であるのに、なぜか本人ではなく『女性の都政策企画局長』が答弁してきたと報じています。
この問題はコイケの個人的な問題であり、コイケが主権者である都民に対して『ウソ』をついているか否かを明らかにすることが最大の焦点なのです。コイケがカイロ大学を首席で卒業したと豪語していたことも、この人物は世の中の人々に向けて平気で『ウソ』をついていたのかどうかと言う、政治家を判断する上で最大のポイントになることなのです。
アベ政治では故安倍晋三氏が息を吐くように平気でウソをつきまくったことが最大のポイントになりました。政治家が、行政の長が、主権者である国民に対して平気でウソをつくということは、まさに民主主義政治の否定、民主主義の完全なる破壊なのです。それと同じことをコイケがするのか、否かということが現在もポイントになっているのです。

・ 『小池都知事“学歴詐称疑惑”に「都議会でも説明」の眉ツバ…答弁は女性の都政策企画局長が 』(2024年4月15日 日刊ゲンダイ)


ウソをつく政治家は、主権者国民とコミュニケーションをとるつもりは微塵もありません。当たり前です。主権者である国民と真摯にコミュニケーションをとる姿勢がある政治家は、ウソはつかないのです。
しかし、コイケは自身の問題について、それもウソの可能性がある問題について、部下に答弁させてきたという、自分から都民とコミュニケーションをとろうとしない姿勢が明らかにあるのです。

以下のように5月25日の読売新聞と朝日新聞は、都関係者への取材で5月29日に都議選出馬表明をすると報じています。普通に考えて、これはコイケ側からのリークなのですが、これもまた都民との真摯なコミュニケーションをとる姿勢に欠けている証左と考えます。コイケには、まず、誰かに言わせてということがありありとあると私には見えます。というか、政界で広報を経験した人なら、普通はそう考えるでしょう。

・ 『小池百合子都知事が無所属で3選出馬へ…都議会で表明向け調整 』(2024年5月25日 読売新聞)

・ 『小池百合子氏、東京都知事選に立候補へ 29日にも表明の可能性 』(2024年5月25日 朝日新聞)


ただ、このときは、その後、蓮舫氏が5月27日に出馬表明をしたので、コイケは5月29日の出馬表明ができなくなったわけです。蓮舫氏が大した相手でなければ、5月29日に表明をしていたことでしょう。
コイケはまずまわりに言わせて、コイケ自身があたかもとても信頼されている政治家であるという空気をつくり出すことを、まずやる人なのだと私は思います。いってみれば、さえない街のチンピラが、狙った異性を落とすために、子分に親分は格好いいとその異性に吹聴させることと同じだと私にはどうしても思えて仕方がありません。やはりコイケは主権者と真摯にコミュニケーションをしない政治家としての本質があると私は考えます。


○ 都知事選挙における『確認団体』できることは『政治活動』に限られる
都知事選挙におけるコイケ出馬について、自民都連が『確認団体を設立し応援か』と書かれています。

・ 『【速報】自民都連が都知事選で小池氏支援決定 確認団体を設立し応援か 』(2024年6月10日午前11:44 フジテレビ)


読売新聞の記事にも『自民「確認団体」通し小池氏支援へ 』とあります。

・ 『自民党、首都決戦での「不戦敗」回避狙う…小池都知事から推薦依頼なくても支援へ 』(2024年6月11日 読売新聞)


この読売新聞の記事には、この『確認団体』について以下のように書かれています。


自民党が東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)で小池百合子知事を全面支援することを決めたのは、党の浮沈にも影響する首都決戦で「不戦敗」を回避するためだ。「確認団体」を通した後押しであれば、政党色を薄めつつ、組織的な支援が可能とみている。国政の構図を持ち込む立憲民主党の蓮舫参院議員の土俵に乗らない狙いもある。




読売新聞だけではないでしょうが、この『確認団体』について大いに誤解している記事が多いように思います。
『確認団体』とは何か? いかなる選挙においても、大前提として政党の政治活動は禁止されています。できるのは選挙活動だけ。
ただ、例外があって『確認団体』として認められれば、一定範囲で政党の政治活動ができるのが、確認団体制度です。
しかし、政党の政治活動が認めれるのであって、『選挙活動』が認められるわけではありません。ですので来る都知事選挙で『確認団体を設立し応援か』、『自民「確認団体」通し小池氏支援へ 』ということはできないのです。なぜなら、その『応援』や『支援』は選挙活動になるからです。
政党の政治活動とは、基本的に『党の政策をアピール』するということなのです。
選挙活動とは都知事選挙でコイケへの投票を求めることです。そして、これは政治活動ではないのです。あくまでも選挙活動。
ですので、来る都知事選挙で『確認団体を設立し応援か』、『自民「確認団体」通し小池氏支援へ 』ということは基本的にはおかしいのです。この文言をみると普通に選挙違反に見えます。
多分、新聞側が確認団体の意味をあまりよく理解していないのではないかと考えます。実際、上記の読売の記事では、文末に『確認団体』についての説明文が以下のように書いてあります。


◆ 確認団体 =国政選挙や知事選などの選挙運動期間中に、街頭演説の実施やポスター掲示、ビラ配布、拡声機や選挙カーの使用などの政治活動を行える団体。政党や政治団体が選挙管理委員会に対し、支援する候補者名などを申請して確認書の交付を受けることで、確認団体になれる。



この読売新聞の説明では『選挙カー』と書かれていますが、これは完全にアウトです。『街宣車』とするのであれば間違ってはいませんが、『選挙カー』では選挙活動になってしまうわけです。確認団体は政治活動を行なうのであって、選挙活動は行なえないのです。この部分はすぐに訂正すべきで、この表現を観ても、基本的に新聞もわかっていないのではなかいとやはり考えますし、そもそも確認団体が選挙活動ができると勘違いをしてはいないか。そういう脈略で『自民「確認団体」通し小池氏支援へ』という見出しになるのではないかと考えます。
確認団体が、知事選挙でコイケを支援ということは、例えば確認団体が行なう『政談演説会、街頭政談演説会』などにコイケを登壇させるということなのかもしれませんが、それは組織的で『とても党派色が濃い』ものですし、そこでの発言内容も政治活動として当然制約があります。
政党の政治活動をする確認団体が選挙中の支援を行なうということは、いずれにせよ選挙活動ですから、基本的にはこの選挙中に確認団体がコイケを支援・応援という論理は通用するとは思えません。これでは、選挙中の脱法行為が横行するということなのだろうかと思ってしまいます。
そして、コイケを自民などが支援すると言うことがいやなら、コイケは当然拒否することを大々的に表明しなければなりません。

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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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