極右暴動に見る英国の情勢 | |
[政治] | |
2024年8月14日 10時15分の記事 | |
7/29イギリスのサウスポートで起きた三人の少女の刺殺事件。痛ましいが傾向犯罪者を臭わすにもかかわらず極右勢力者がイスラム系移民者によるものとネット(✕)に嘘情報を流した。たちまち広がり各地で暴動となった。 イギリスではこうした騒乱は珍しくはないそうだが、偽情報が原因の犯罪行為であり当局は徹底的に摘発するという。ネット犯罪も厳しく取り締まることが英国の秩序と名誉を維持するに資するであろう。 沈みゆく旧大英帝国、植民地からの収奪が現在の国を支えているなどとは言わないが目ぼしい産業も金融を除いて乏しい。国民はひどい住宅難とインフレ生活費医療サービスなどの政府の失敗が底流にあるという。 反移民は英国のEU離脱の最大の要因と言われるが、離脱後もむしろ難民流入は増えている(ド-バ-海峡を容易にボ−トで渡る)という。この最大の要因はEU離脱後に「ダブリン協定」(最初に到達したEUの国に難民を送還できる)が効かなくなってしまい難民もこれを見逃さないという皮肉な結果となっている。 さらに、与党も野党も反移民をスローガンにかかげ移民に対してスケ-プゴ-トとなる土壌を作り出しているという。苦しい国民の状況と移民が優遇されているとの落差の思いからヘイト意識につながっているともされる。 こういう中で西側の旗手?たるべくウクライナ支援を更に続けるという。アメリカが離れればその負担は増えるという。そういう苦しい状況に置かれるのは英国だけではなかったのではなかったか。
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