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『未来からの守護者』17
[『未来からの守護者』]
2008年7月12日 20時54分の記事



ベースを買ったはいいものの、なかなか練習する気力が湧かず、悲しいことに放置中(汗)
教本とにらめっこで対決しては負け続けています(>_<;)
時間が取れればどんどん練習して早く上手になりたいんですけどねぇ〜・・・。

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〜今日の日記〜
昨日、久々に、前通っていた塾へ行ってみました。もちろん自習も兼ねて。
ここを訪れるのは、高校に入学して顔を見せに行った時以来。
でも、なぜだか妙に勉強に集中できて、自分でもびっくりしました(゜-゜)塾長や先生といろいろお話もしましたけどねw


さて、今日は勉強なんか放っておいて、小説小説小説〜〜〜!!

休日の暇な日は小説に費やそうと計画し、今日はその通り実行しました。

肩が凝ってくると、気晴らしにCDを借りに行ったりして、根を詰め過ぎないように自分で調整。
おかげで、いきものがかりのブルーバードをやっと借りることが出来たぁ♪

今日は現在ブログで公開中の小説を、少し(・・・いや、少しどころじゃないかも)手直しして封筒に詰めましたw
一応送れそうな作品は推敲して全て投稿する気で居ます。

「よし、これで今月の目標を一つ達成!」と調子に乗って、今から詩も清書して投稿するつもりです。

今月はあと一作だけ、短編小説を書き上げ、月末あたりに送る予定。休みの日はこうして気ままに小説を書いて過ごすのが一番のストレス解消ですねヽ(^∀^*)ノ☆彡


*********

〜私の小説〜
『未来からの守護者』17

 帰る途中、私は朔に提案した。「ねぇ、明日弓道場に行こうよ」
 今日は金曜日だ。本来ならば家でじっとしているのが一番安全なのだろうが、朔の腕前を一度見てみたいとも思っていた。
 「え、でも、この近くの弓道場だと、もう一人の俺に会うかもしれないし」
 「会ってもばれなければ良いんでしょ? 帽子深く被ってれば大丈夫だよ」
 朔は乗り気ではなさそうだったが、結局私の説得の甲斐あって、明日の午後、弓道場に行くことになった。
 昼下がり、体育館で弓と矢を借りた私たちは、早速奥の弓道場に向かった。
 そこでは一人、的を睨む青年が立っていた。私は足を止め、弓道場に入るのをためらった。
 「やっぱり居たか、俺」朔は言った。
 「え、何でやっぱりなの?」
 「この頃の俺、スランプだったんだよ。土日は部活終わった後も、ここで練習してたんだ。でも、うまく的に当たらなくて」
 「そうだったの? まさか本当に居るなんて思わなかったよ・・・・」
 「どうする? やっぱり帰る?」
 私は迷った。しかし、朔には少しでも気晴らしをしてもらいたかったし、二人の朔が並ぶ姿も見てみたいという好奇心もちょっとあった。
 私が悩んでいると、見兼ねて朔は言った。「分かった分かった。天音は遠くから見てなよ。今、もう一人の俺と会うのは気まずいだろ」
 「うん、そうする」
 朔は弓道場に入って行った。現在の朔も気づいた様子だった。
 未来の朔はゆっくりと弓を番えた。その姿を、もう一人がじっと見つめる。正直、私は冷や冷やしていた。この唐突な思い付きを、心の中で後悔していた。
 矢が放たれる。真っ直ぐ風を切って飛んでいく矢は、見事に中心を射抜いた。
 現在の朔は、それを見て顔を顰めていた。無言のまま、悔しげな彼が放った矢は、中心を大きく反れていた。
 「ちっ・・・・・」思わず舌打ちをする現在の朔の表情は更に歪む。
 未来の朔は、そんな自分を見て、二投目を放った。矢は限りなく中心部近くに刺さっている。
 現在の朔はそれを見つめて唇を噛みしめていた。
 「何でなんだよ・・・何で上手くいかないんだ!!」
 すると、未来の朔は三投目を放った。またもやほぼど真ん中に矢は刺さった。
 「上手くいかない、か」未来の朔は呟き出した。「何でかなんて、理由は無いんだよな」
 未来の朔は不意に歩き出すと、的に刺さった矢を抜き始めた。
 「あんた、もう止めるのか?」現在の朔が話し掛けた。
 「止める。何か思い知った気がしたんだ。だから、もういい」
 現在の朔は不思議そうにもう一人を見つめていた。自分だとも知らずに会話する彼の姿は、少し愉快だった。
 片付けを終えた朔は、私の方へ戻ってきた。
 「ばれなかったね」私は言った。
 「少し焦ったけどな」朔は苦笑して言った。
 「でも、ありがとうな、天音」
 「え、何が?」
 「ん〜、何となく」
 「何それ」
 朔は笑っていた。ついさっきまで凍てついていた表情が、暖かくなっていた。私も彼の笑顔を見て、少しほっとしていた。こうして、曇っていた雰囲気は、一気に晴れ渡った。



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◆この記事へのコメント(投稿順)
1. スター・アニ 2008年7月13日 22時58分 [返信する]
ビートルズ覚えて下さい!
80年代ポップスもいいですよ!


 


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