3年経つと変わる | |
[日本の政治] | |
2016年4月10日 23時56分の記事 | |
安倍首相がTPPについては断固反対といったことはないと述べたことに異論が出て、驚きが生じています。2014年12月の衆議院選挙の時、自民党のマニフェストや政策集を見て、TPPについては主語がはっきりしないあやふやなものであったと評論を述べた記憶があります。この約3年前の出来事から考えれば、断固反対とはいっていないのかもしれません。ただ、これは小さな字で書かれた契約書の文言をちゃんと読んでいるかいないかということと同じ世界で、これでは信じて託すというこれまで日本にあった曖昧だけど信頼しているという社会的慣習では割り切れないと言うことでしょう。安倍政権、自民党政権については、語句のひとつひとつの使い方をよく見ておかないと思っていることと違うものになるという教訓が今回の件ではあるでしょう。
ただ、当時の自民党のポスターにはTPP、断固反対という文字が躍っていますから、自民党はこのことには責任があるものと考えます。 ただ、そもそも安倍首相は新自由主義者です。TPPに反対するはずは元来あり得ないことです。しかし、この3年、このことが曖昧になってきていたわけです。実際にはここに安倍首相の真意があるものと考えます。つまり曖昧にしておいて、TPPに反対する人の支持も一定程度とどめておくと言うことです。この戦術は安倍政権ではよくある二律背反です。少なくともこの戦術で、現在までの約3年、TPP反対の人の支持も取り付けていたということです。戦術としては成功でしょう。ただ、当然、信頼は失っています。 (つづく) | |
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