本当に孤立しているのはだれか?? | |
[日本の政治] | |
2019年6月30日 18時44分の記事 | |
本ブログ「本当に孤立しているのはだれか??」(2019年6月30日)の続きです。
2月28日の米朝首脳会談以後、米朝両国の直接の動きよりも、朝鮮戦争を取り巻く米中露の動きが実は大きく進展していました。月を追うごとにその3者の関係は進展し、G20を経て、本日に至るわけです。そのポイントは東アジア和平と中東和平です(第二次世界大戦後・冷戦期の構造の収束と終息)。米中露の動きを世界的な和平プロセスとして包括的に解説してきましたが、一方でそのように解説した日本のメディアはほとんどありませんでした。それは冷戦という戦争が終わってもらっては困るからで、朝日新聞やテレビ朝日とてそのことは同じです。 G20はほぼ成果無しと言えるものです。正確には安倍政権にとっては成果がないということです。そのような論調・分析は多数ありますし、実際、このG20前からこの会議についてあまりメディアで報道されないことを観て、安倍政権にとっては成果無しと考えていました。 ただ、このG20での米露・米中首脳会談で、実際、本日の米朝首脳会談などの和平プロセスが固まったと観ますので、その意味で成果は大いにあります。ザ・フナイ8月号でも米露・米中首脳会談がポイントと書いてあります。ただ、そこに日本(安倍政権)は関係ありません。なぜならその和平プロセスを牽引も全くしていませんし、入ってもいません。それどころか、逆走してきています。そして、この安倍政権の動きが、今の日本国民を世界が見つめるポイントになっていることを忘れるべきではありません。日本と日本国民にとっては今や大変な問題です。 安倍政権はこの和平プロセスに真っ向逆走し、そのことにNHKをはじめマス・メディアが追随してきましたので、当然、G20の成果などとは言えないわけです。この和平プロセスに逆走してきたこれまでの論調と全く矛盾してしまいますし、いまだにこの和平プロセスをこわそうとしているからです。 実際、日本はG20の議長国・ホスト国なのにどうして、日韓首脳会談を開かなかったのか? それだけでも日本の狭量を示すものです。上述してきたように文在寅大統領が朝鮮戦争終戦、南北融和の先頭を走ってきたから、そのような日本(安倍政権)側の態度になるわけで、本質は徴用工の問題ではありません。 日本(安倍政権)はこれまで世界の和平プロセスに真っ向逆走してきました。その逆走をしている反対を行き、和平プロセスを率先すべきとこれまでザ・フナイで何度も書いてきましたが、そのように動いてきていれば、間違いなく今頃、東アジアでの和平プロセスのイニシアチブを握り、東アジアで極めて大きな存在感を示すことができていたでしょう。今回のG20も輝かしいものになっていたはずです。このように観てくると明らかなように、現在、本当に孤立しているのは韓国ではなく、日本なのです。 すでに自民党・安倍政権の外交政策は行き詰まり、破綻しています。外交的な失策は明らかになっています。これは国家・国民にとって多大なる損失を意味します。このようなことが生じるのは、まさに朝鮮戦争(冷戦)による戦後体制(55年体制)を存続させ、その体制にいるものの利益を温存しようとしてきたためですが、そのようなところにイージス・アショア、F35の問題もあるのです。 NHKも同じでしょう。安倍政権と二人三脚で走り、政権擁護をしてきたといわれるNHKの岩田明子氏などは、今となっては戦犯に等しい存在と考えます。 | |
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