驚くほどの共通性 | |
[日本の政治] | |
2019年8月6日 23時47分の記事 | |
リテラに時代状況を観る上で非常に良い記事が、以下のように載っています。 「まるで戦争前夜! 安倍政権『韓国ホワイト国除外』に快哉叫ぶマスコミ、八代弁護士は朝日と韓国2紙を『反日三羽烏』と攻撃」(2019年8月4日 リテラ)
この記事に書かれていることは、表題や文章冒頭に「たとえば、2日放送の『ひるおび!』(TBS)では、安倍応援団コメンテーターの八代英輝弁護士が」(同上)とあるように、8月2日、TBS『ひるおび!』での八代氏のコメントを問題としています。そして、この記事のポイントは以下のところにあります。因みに八代氏が『反日三羽烏』と言ったのは、朝日新聞と韓国紙二紙、中央日報、ハンギョレです。この二紙の記事は本ブログで何度も取り上げていますが、極めて現実的に状況を分析をしていて、非常に参考になります。日本にはここまでのレベルのメディアは大変に少ないと考えます。 しかし、これ、八代弁護士だけではない。国内世論は完全に「韓国が悪い」「関係修復を望む言説は反日」という風潮一色に染まり、「和解」や「慎重な対応」を求めただけで「反日」と攻撃を加える、まるで戦争前夜のような空気に支配されている。 いったいなぜ、こんなことになってしまったのか。それは、安倍政権と御用マスコミの扇動に国民がまんまと乗せられてしまったからだ。 本サイトでも何度も指摘してきたように、安倍政権がとった今回の対韓国輸出規制にはなんの正当性もなく、そのやり口も詐術に満ちたものだ。 このリテラの記述は大変に良いもので、現状と時代状況をよく捉えています。反日と愛国。戦前でも同じ言葉が多用され、日本は崩壊しました。この言葉を使うのは右翼ですが、今もまた同じように使っているわけです。戦前を賛美しているのですから当然でしょう。しかし、何の反省もなく同じことを繰り返しているのですから、また同じように日本を崩壊させるのは目に見えています。同じことを2回したら、間違いなく将来はないでしょう。 さて、2年前、本ブログで「大胆なほど中身が無い?」(2017年9月27日)を書きました。その中でナチスドイツでヒットラーの側近・ナンバー2として要職を歴任したヘルマン・ゲーリングの言葉をご紹介しました。この言葉はザ・フナイ2017年9月号でも書きましたが、この言葉は現状を観る上で非常に参考になりますので改めて掲載します。 それはそれで結構だが、意見を言おうと言うまいと、国民は常に指導者たちの意のままになるものだ。簡単なことだ。自分達が外国から攻撃されていると説明するだけでいい。そして、平和主義者については、彼らは愛国心がなく国家を危険に曝す人々だと公然と非難すればいいだけのことだ。この方法はどの国でも同じように通用するものだ。 状況はこうしてつくられていくのです。 「平和主義者については、彼らは愛国心がなく国家を危険に曝す人々だと公然と非難」というのは、日本で言えば反日ということです。これが愛国とセットで人々を意のままにするということです。反日と愛国の本当の意味はこのことにつきます。私は愛国とか反日ということを声高に言う人間は信じません。それはこれらの言葉が人を操る言葉かだからです。操るとは、一つは上記のゲーリングの意味、もう一つは個人的に人から好かれるため、自分を正当化して他人を黙らすためということです。本当に愛国の人を知っていますが、そのような人はそういうことは一切言いません。それが本当の姿でしょう。 上記2年前のブログで、このゲーリングの言葉のあとに「今の政権のやり方は非常にわかりやすいのです」と書きました。このことは今でも変わらないでしょう。そして、リテラに「安倍応援団」と書かれている八代氏ですが、驚くほどに安倍政権とゲーリングの言葉とに共通性が見えてしまうのは私だけではないでしょう。 | |
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