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天皇陛下の全国戦没者追悼式でのお言葉
[日本の政治]
2019年8月15日 23時55分の記事

天皇陛下が全国戦没者追悼式でお言葉を述べられました。

「天皇陛下の全国戦没者追悼式でのお言葉」(2019年8月15日 宮内庁)

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お言葉の内容は、上皇陛下が昨年に述べられたものを踏襲する内容となってございます。平成の御代に大いに形づくられた平和への方向性が、今上陛下の御代において引き継がれることは何より喜ばしいことと存じます。
上皇陛下の昨年のお言葉を今年、改めて拝見すると、やはりストレートに戦争というものを感じます。上皇陛下が戦中から敗戦、その後の時代を国民とともに歩まれたお心が、お言葉からせまるように、しかし温かくとても伝わってきます。短い文の中にも心に伝わるものが本当にございます。
そして今上陛下のお言葉は、まさにその平成の次の御代のお言葉でございます。やはりそこには苦難に満ちた戦争や戦後という時代から少し離れた感がございます。しかし、むしろこのことは、今上陛下が真に国民に大御心を開かれているためと存じます。一般的にいえばとても正直なお心でお言葉を述べられているからこそということと存じます。
今上陛下のお言葉が苦難に満ちた戦争や戦後という時代から少し離れたと感じるのは、一般的にいえば世代の問題ということと存じます。まさに私も含めて戦争を知らない世代でございます。この世代が変わったことが、昨年と今年の全国戦没者追悼式での天皇陛下のお言葉の違いとなっているということと存じます。まさに今年から新しい御代になったわけでございます。
しかし、だからこそ、今年の今上陛下のお言葉の中心は以下のお言葉にございます「深い反省の上に立って」という、先の御代の礎の上にこれからがあるという時の流れに集約されてございます。この意味は、この戦後における先の大戦に対する深い反省の上にだけ、わが国の未来があるということと存じます。まさに世代が引き継がれたお言葉であるわけでございます。


戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ,ここに過去を顧み,深い反省の上に立って,再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願い,戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し,全国民と共に,心から追悼の意を表し,世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。


ここからは私見ですが、現在の日本を考えますに、今もまた先の大戦と同じと考えます。戦火はございませんが、その様相は同じと考えております。人々の生活を観なくてはなりません。そして、さらに戦争を知らない世代が大半の中、戦争を忘れ、戦争に対する現実感が全くなくなっているように思います。そして、その心はまさに時代に翻弄され、利用され、行く先を見失っているように思います。そして、同時に、その現実感を失った心を利用して、先の大戦で戦争を起こした勢力が同じように跋扈しているのではないかと思います。
平和をあくまで追求し、市井の弱き人々とともに歩まれるとき、天皇制というのは大きく花開くものと思います。戦争を知らない世代ということを考えれば今後もまた戦前、戦中、戦後の苦難に満ちた時代以上に平和への追求は、何倍も何倍も確実に必要になると確信いたします。

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◆この記事へのコメント(投稿順)
1. 藤島洋 2019年8月30日 10時2分 [返信する]
初めまして、ふじしまひろし と申します。
長い間ザ・フナイでの連載をありがとうございました。これまで考えたことがない視点からの記事に目からウロコ!でした。自分の知識不足のせいですが、やや表現が難しく消化不良な内容もありますが、全ての記事を今一度読み返したいと考えています。片桐さんの記事だけは永久保存します。

 

2. 片桐勇治(政治評論家) 2019年8月31日 23時53分 [返信する]
藤島洋様
とても温かいメッセージ、誠にありがとうございました! 全ての記事をご覧いただいて、是非、感想をお聞かせください。メールアドレスはyujikatagiri111@yahoo.co.jpです。メッセージ、心から感謝いたします! 今後ともどうぞよろしくお願いいたします!
片桐拝

 


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プロフィール
片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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