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正常性バイアス?
[日本の政治]
2020年5月22日 7時0分の記事

昨日の本ブログ「正常性バイアス?」(2020年5月21日)の続きです。

(※ 本記事は掲載から1週間が経つと有料記事になります)

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安倍氏は、この医療・厚生問題についての自負がありますから、当然、新型コロナウイルス問題で率先して動き、その動きに周りが合わせていたと考えます。このことは安倍政権においてはテーマにかかわらず日常的な風景と考えます。そして、このような動きの中で日本において集団免疫が行われていたと考えます。
さて、この安倍氏の行動、誰に似ているかということに中々たどり着けなかったのですが、とにかく、それは東日本大震災で当時の首相で福島第一原発事故に当った菅氏です。本当にそっくりです。本ブログ「安倍政権は民主党政権以下 卑劣な言論弾圧はフェアではない」(2020年5月10日)では菅氏の良い姿勢について書きましたが、この福島第一原発事故では、以下の記事にあるように原子力に強いという猛烈な自負が菅氏にはあるわけです。その自負によってメルトダウンがはじまっていた福島第一原発に首相が赴くという、トンデモナイことが起きているわけです。そうせざるを得なかった当時の事情もあったかもしれませんが、いずれにせよ、その行動を裏づけたのはやはり「自負」なのであり、その自負心を首相が持っているからこそ、緊急時において首相の独断の行動となっていくのです。今回の安倍氏もまったく同じと考えます。もちろん、繰り返しになりますが、「自負」と能力があるかはまったく別の話です。

「首相『僕はすごく原子力に強い』 内閣特別顧問に語る」(2011年3月16日 朝日新聞)

福島第一原発事故があの程度で済んだのは菅氏のおかげかもしれませんし、あのような事故になったのは菅氏の責任なのかもしれません。ただ、後者の可能性は少ないと考えます。やはりあのような事故になった最大の原因は、第一次安倍政権の時に、日本共産党の吉井英勝衆院議員の原発の津波対策という非常に的確な指摘(2006年)に対して、安倍政権が真摯に取り組んでいなかったことと考えます。以下の赤旗の記事にそのことが書かれています。実際、間違いなく安倍政権がA級戦犯でしょう。

「安倍内閣、反省なき原発推進 事故を招いた『A級戦犯』」(2013年1月13日 赤旗)

実は、感染症についても昨年4月に同じく日本共産党の田村智子参議院議員が、国立感染症研究所の人員削減による機能弱体化ついて安倍政権を追求しています。安倍政権はインバウンド、観光立国を推進してきたにもかかわらず、防疫、感染症対策を疎かにしていたわけです。世界から大量の人々が押し寄せてくるのなら、当然、一番怖いのは感染症問題ですから、日本は十分な対策をしていなくてはならなかったわけです。このことは、日本国民にとっても、また日本を訪れる人々双方にとって、必要なことなのです。しかし、厚生・医療に自負心を持つ安倍氏は何もしていなかったわけです。そこに明らかな無能さがあるのですが、この田村議員の質問の1年後の今、新型コロナウイルス問題でまさに大変なことになっているわけです。

「新型コロナウイルス 田村副委員長過去に追及 “感染症対策が弱体化” ネット上で話題に 作家『提言を無視したツケだ』」(2020年2月13日 赤旗)

2006年の原発の津波対策についての質問の時にしっかりと動かない第一次安倍政権、2019年に感染症対策が不十分と指摘されている観光立国を目指してきた第二次安倍政権。この二つの安倍政権のおかげで日本は本当に大変なことになっているわけです。この二つのことでどれだけの損害が日本にもたらされているのか? 下手をすると100兆円くらいはいっている可能性があります。もっとになるかもしれません。本当に心から安倍氏を日本にとっての疫病神、貧乏神と考えます。やはり松岡洋右の親戚だけあります。まさにその疫病神ぶりはぺんぺん草も生えないレベルです。
一体、安倍氏はどれだけ日本の社会と経済に損害を与えれば気が済むのかと正直思います。共産党の方がはるかに経済にプラスになると思うのも私だけではないでしょう。安倍政権はとにかく早く交代させる必要があります。あと、それとともに元号も一緒に変える必要があります。菅政権は本当に縁起が悪い政権と当時、心から思いましたが、安倍政権こそ本当の意味で縁起が悪い宰相でしょう。何倍も悪い。その縁起が悪い疫病神がつくった元号は当然、早急に廃止、新しい良いものに変える必要があります。日本では疫病が流行ったときは基本的にそうしてきました。古来より当たり前のように行われてきたことです。
私は日本共産党とは何の関係もありませんが、やはり上記の二つの質問を観ると、その政策能力の高さは評価せずにはいられません。野党結集において非共産ということが言われるのですが、やはり、与野党を見回してこれだけの政策能力をもっている政党は現在日本にはありません。自民党はそれほど高くはありません。非共産というのなら、それだけの実力を見せる必要があります。そして、何よりも、これからの時代においては、最低でもこの日本共産党レベルの政策能力がどの政党にも求められるのです。

「正常性バイアス?」(2020年5月23日 作成中)へ続く。

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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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