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正常性バイアス?
[日本の政治]
2020年5月21日 22時0分の記事

昨日の本ブログ「正常性バイアス?」(2020年5月20日)の続きです。

(※ 本記事は掲載から1週間が経つと有料記事になります)

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経済を優先すれば、経済は崩壊する
上述のようにこの集団免疫と経済を動かすという方向性はセットであるのです。経済というのはそもそも共同幻想で成り立っています。お金がまさにそれですが、現状のような疫病の流行時というそもそも異常事態に、通常の経済活動をしようとすれば、経済が落ち込むことは一目瞭然なのです。だから、そのままにしておけばネガティブな方向に一気に傾きます。
ですので、このような異常事態の時は、通常の経済活動をやめて、みんなで窮状を凌ぎましょうと同意して、破壊的な方向性に行かないようにするしかないのです。それが本ブログ「モラトリアム 異常なのだから通常の時計は止めよ」(2020年4月30日)で書いた、経済活動の通常の時計を止めるということなのです。モラトリアム(返済猶予など)などをし、さらにお金を刷って、行き渡らせて、物資と医療の供給を確保して、人々が生きていけるようにして、あとはワクチンや特効薬などができるまで感染拡大を抑制していくしかないわけです。
それを感染が終息していない状態にあって、通常のように経済を動かそうとしても無理なのです。異常事態ですから。だから、次の通常になるまでに人々が生き延び、社会やシステムがなるべく残る施策を行わないとダメなのです。
しかし、そのようにしてもらっては困る人々もいるのです。特に感染拡大防止のために人々が家にいてもらっては、投資したお金が増えていかない人々です。そして、そこに、防疫と経済が天秤にかけられる本質があるのです。人の命よりお金が大事というわけです。人の命なしにお金なんかそもそも意味はないのに。
だから、現状のようなときは、通常の経済の時計を止めないと、人々の命が犠牲になっていくので、モラトリアム(返済猶予など)が必要であるのです。歴史的に戦争をビジネスにしてきたこの種の人々は(最初のグローバリゼーション、グローバル資本主義、新自由主義)、集団免疫といって人々の命のリスクをまったく考えずに経済を優先させることなど当たり前のことなのです。人の命よりお金が増えることの方が大事なのです。これが世界の近現代史の実相なのです。
この施策を実質、行ってきたのが安倍政権・日本政府と考えます。それがPCR検査をさせない状態がずっと改善されずにきて、一転、以下のように抗体検査は素早くやるというのはその証左と考えます。

「東京 大阪 宮城で1万人規模の抗体検査へ 新型コロナウイルス」(2020年5月15日 NHK)

安倍政権・日本政府は日本国民の命を守らないし、守るつもりない。それは、検査難民という言葉が生まれたことで明らかでしょう。検査をさせなかった、そして、その当事者は安倍氏と考えます。いずにせよ、彼は最高責任者です。
日本国民の命を守らないし、守るつもりないというと、『えっ』という方が多いのですが、それでは約75年以上前、時の政府は日本国民の命を守ったのでしょうか? 以下の記事にあるように、先の大戦では、日本兵の6割は餓死と言われています。敵国ではなく政府の無能無策でトンデモナイ数の人々(130万人以上)が実際犠牲になっているのです。良く考えれば、今とそれほど変わりません。

「戦没者230万人 6割「餓死」の学説も 無謀な作戦が惨劇招く」(2014年8月15日 毎日新聞)

さらにそのような状態であるのに、軍部の一部は1945年8月14日、一億総玉砕を叫んで、皇居を占拠(宮城事件、クーデター事件)しました。このことは、本ブログ「発想の転換、やはりこれからは大きく変える」(2020年4月13日)などで取り上げましたが、このクーデター事件で担がれようとしていたのが、松岡洋右です。松岡は、安倍氏の親戚なのです。そして、その安倍氏は、戦前を賛美し、そこに戻そうとしているわけで、その中に憲法改正があるわけです。この宮城事件のことを何度も最近書くのは、このことが現在と非常に繋がるからです。まったく過去の話しではないのです。
たった75年前の日本政府は国民の命を守ろうとはしていないのです。むしろ、積極的に犠牲を求め、そして完全な敗北をしたわけです。さらに悪いことに、誰もその責任をとっていないわけです。だから、戦前の系譜の安倍氏が、21世紀に再び首相の座にあるのです。それも歴代最長として。ドイツであったらまずあり得ないことでしょう。絶対に。

「正常性バイアス?」(2020年5月22日)へ続く。

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くる天

◎ 必読の書

○ 『餓死した英霊たち』

○ 『世界で最初に飢えるのは日本 食の安全保障をどう守るか』

先の大戦も、現在も日本国民を大切にしない政治。この2冊がそのことを雄弁に物語ります。

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◎ 拙著です

○ 『この国を縛り続ける金融・戦争・契約の正体』



内容は今まで見たことのない国際情勢と世界史の分析で、2024年の世界情勢の根本要因が書かれています。この本とザ・フナイの連載をトータルで読むと、ロシア・ウクライナ情勢、パレスチナ・イスラエル情勢及び中東情勢、東アジア情勢など現在の世界情勢の本質が見えてきます。もちろん、日本国内の情勢も見えてきます。内外情勢は決して別々ではない。
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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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