今回の総選挙を考える | |
[日本の政治] | |
2024年10月31日 23時36分の記事 | |
以下の記事はラサール石井さんのコラムですが、今回の衆院選は裏金議員・旧統一教会関連議員を落選させる選挙だと述べています。まさにその通りでしょう。本ブログ『石破新政権 滑り出しとしては上々ではないでしょうか 』(2024年10月3日)で『とにかく今回の選挙はアベ政治一掃選挙にしていくことが最も大事なのです』と申し上げました。『裏金議員・旧統一教会関連議員』とはまさにアベ政治そのものですから、それを一掃することが今回の選挙の最大のポイントなのです。 ・ 『裏金議員・旧統一教会関連議員…今回の衆院選は彼らを落選させる選挙だ ラサール石井 東憤西笑(日刊ゲンダイ) 』(2024年10月24日 日刊ゲンダイ)
アベ政治の負の遺産。石破さんが自民党党首となって、その負の遺産を背負うことなく国政選挙となっていれば、普通に勝っていたと考えます。でも、その負の遺産は大きい。それが今回の総選挙での国民の意思としてはっきりあらわれました。 8年以上続いたアベ政治の絶頂は、日本の政治に誠に大きな害を形成しました。日本の政治だけではなく、マスコミなどにも大きな害を形成しました。今後もそのマイナス要因としての存在と性格は、小さくはなっていったとしても、当面は変わることなくあるでしょう。ですから、これからもアベ政治の一掃を政治改革の1つとして引き続き行なっていかなければならないのは当たり前のことです。 しかし、この過去の負の遺産を背負い、解消していくことができる政治家は自民党には石破さんしかいないのです。それは自民党の問題という声はあるでしょう。確かにそうかもしれませんが、ではその負の遺産であるアベ政治の残党が自民党の外に出た場合、野党は対処できるのでしょうか? できないと私は思います。そんな政治的な力量はない。 そもそもその程度で政権につこうとしていること自体、野党の国民に対するあまりにも無責任な本質だと考えます。 ○ 『ミスター増税』=ノダ 今回の選挙で、立民のノダは『自民党の裏金、裏金』としか言っていません。それは結構なのですが、ただ、政権を狙うと言っているのに、自分たちの政策がいかなるものか、基本的には言っていない。これでは話しにならない。 この男が過去にしでかしたことをしっかりと考えて観れば、このことが極めて危険であることがよくわかります。しかし、マスコミはこのことにふれるつもりは一切ないようです。 民主党連立政権が誕生する2009年の総選挙で、同党は消費税増税をしないと『公約』までしています。しかし、その後、ノダが政権についた時、消費税増税をなんと『国際公約』をしたからという理由で、国民に押しつけているのです。 それも東日本大震災にあった年に。まさに『仁徳天皇の民のかまど』のお話しとまったく逆の暴政を行なっている。こんな男は保守でも何でもないのですが、言うまでもなく国民と民主主義を完全に無視した行動を当たり前のようにするのが、このノダという愚劣な政治家なのです。 裏金問題、確かに悪い。しかし、はっきり言えば、裏金議員より、このノダの方がはるかに悪い政治家なのです。政権選択選挙で消費税増税をしないと言っておいて、いきなりG20で増税を国際公約したから増税しますと、東日本大震災という大災害があったとしに実行するわけです。裏金政治家と比べものにならないほど、ノダは悪い。当たり前のことです。国民はそういうことを忘れてしまったでしょうか? ねえ、赤旗・共産党さん。以下の記事には、このノダが2011年、消費税増税をG20で『国際公約』したからという理由で国民に押しつけたことを、しっかりと批判しています。書いてあることはとても良く、何よりもごく当たり前のことです。 皆さんも以下の赤旗の主張をしっかりと読んでみてください。そこにはノダについて『庶民増税に執着する首相は以前から“ミスター増税”と呼ばれています』とまで書かれています。 その『ミスター増税』は、G20で『国際公約』したから消費税を倍増しますと東日本大震災があった直後に進めたのです。このように国民を平気で無視する卑劣な政治家は、反省しているわけでもなく、国民に謝罪もしていませんから、また同じように平然と国民を裏切ります。これは断言します。今回の総選挙でも自民党の『裏金、裏金』しか言わず、自分たちの政策を争点にはしていません。このノダが今年になって言っていることは、また首相を目指すとだけです。これでは、今後、政権についたら大変な事になることは目に見えています。 私はこんな政治家を、期待なんぞできるはずはないのです。むしろ期待する方が頭がおかしい。 ・ 『主張 消費税「国際公約」 日本国民は首相の眼中にない 』(2011年11月5日 赤旗) ○ 石破さんはアベ政治一掃に動いた 話しを元に戻します。 今回、石破さんは、アベ政治に対峙し、対応しました。それが自民党非公認や比例代表への重複立候補させないということになりました。その結果、『裏金議員・旧統一教会関連議員』=アベ政治への国民の意思がしっかりと反映され、以下の日経にある通り『旧安倍派に逆風、衆院6割減 非公認・重複できず落選 』となったわけです。アベ政治一掃について、完全ではないかもしれないが、十分とも言える結果になっています。 もし、このような方針を石破さんがとっていなければ、さらに石破自民党は議席を減らしていたことでしょう。それは『裏金議員・旧統一教会関連議員』=アベ政治とは関係の無い政治家まで落とすことを意味します。ですので、アベ政治のアイコンであるタカイチがトップなら、アベ政治への対処は何もありませんでしたから、自民党は当然壊滅していたことでしょう。 すでにタカイチの政治生命は終わっています。 このような石破体制の選挙方針については『石破新政権 すごいとしか言えない快挙 』(2024年10月6日)で、『今回の石破さんの判断は私が考えていたより踏み込んでいます』と書き大変に評価しました。その踏み込んだ部分はそこには書いていませんが、『比例代表の重複立候補を認めない』ということなのです。そして、その結果は歴然と出ています。 ・ 『旧安倍派に逆風、衆院6割減 非公認・重複できず落選 』(2024年10月28日 日本経済新聞) ・ 『旧安倍派、当選は22人=勝率4割、裏金事件が影響【24衆院選】 』(2024年10月28日 時事通信) 今回の総選挙における、『裏金議員・旧統一教会関連議員』=アベ政治に対する石破体制の方針は、自動的に自民党が議席を減らし、選挙に負けることを意味します。しかし、石破体制はそれをやったわけですから、当然、そのことは評価をしなければなりません。この石破体制の選挙方針が政治改革のためなら、その帰趨を選挙での国民に判断を委ねて、今回の自民党は本気の『身を切る改革』をしたわけです。私は非常に良いと考えます。むしろ、なぜ、それを評価できないのか疑問でなりません。 ○ 立民・ノダは必ずしも評価されていない 今回の総選挙で、立民は議席を伸ばしていますが、一方で比例票はほとんど伸びていません。ここに今回の総選挙でのもう一つの大きなポイントがあると考えますが、これは立民が評価されているわけではないことを如実に物語ると考えます。 これまで、立民は泉体制で大きく支持を失っていたが、今回の自民党の問題で、かろうじて支持を戻したに過ぎないということと考えます。つまり、立民自体への支持の構造はできあがっていない、というより、基本的にないと考えます。要するにアベ政治の負の遺産で自民党がこけたことによって浮き上がってきたということでしかなく、したがって、今後、石破自民党が復調していくと、立民は一気に瓦解していくことになるのは必至でしょう。これが現実なのです。 (つづく) | |
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