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内容が矛盾しているひどいニュース これは明らかに世論誘導
[日本の政治]
2021年8月14日 23時47分の記事

以下のテレビ朝日のニュースでは、ワクチン接種で集団免疫獲得は不可能で、また集団免疫獲得のためにワクチンを使用すべきではないとイギリスの専門家が指摘したと報じられています。このニュースは、昨日の本ブログ「自公政権の防疫政策の破綻」(2021年8月13日)で指摘したように、アベ・スガ自公政権・日本政府が新型コロナウイルス対策としてワクチン接種しかしていないことの問題点を浮き彫りにするものです。そして、このアベ・スガ自公政権・日本政府の杜撰な対策は本当に問題があります。しかし、このニュースをよく聞くと、内容がとても矛盾していて、さらに『ウィズコロナ(コロナと共存)』と添えています。明らかに、悪質な政府広報、世論誘導と考えます。この傾向はすでに8月13日の『大下容子 ワイド!スクランブル』に顕著に表れていました。同番組は明らかな政府広報番組と考えます。どうもテレビ朝日は信用できない。

「『集団免疫の獲得は不可能』注目の研究結果」(2021年8月14日 ANN)

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上記のニュースにおいての矛盾内容は以下のものです。


(1) ワクチンは重症化を防ぐ ←→ でもコロナの治療薬が待たれる
(2) 変異種があるので集団免疫は無理 ←→ でも感染を温存し変異種を増やすウィズコロナ(コロナと共存)がイギリスでははじまっている⇒だから、日本でも始めましょう


このニュースで、ワクチンによる集団免疫獲得ができない理由は、変異ウイルスがまん延しているからといっています。
それで(1)はワクチンが重症化を防ぐのなら、治療薬を待つより、感染を収束させる方がより効果的でしょう。なぜなら、治療薬が出てきても、変異種が出れば、結局はワクチンの効果が落ちるのと同じになるからです。だから、ニュースで言われているワクチンの上に治療薬が待たれるというのは、意味のないことをいっているに過ぎないのです。そして、この治療薬の話し、スガ自公政権・日本政府の『抗体カクテル療法』と繋がるわけです。
いずれにせよ、結論として、問題は、変異種にあるわけですから、変異種の出現をおさえることが最善策で、そのためには感染を抑えるしかないのです。
これと関連して(2)は、感染が蔓延して、変異種の存在がワクチン接種による集団免疫獲得を阻害するのなら、感染を温存するウィズコロナ(コロナと共存)では、何の問題解決にもならないということなのです。これでは、昨日のブログで申し上げたように英米のワクチンメーカーや製薬会社が儲かるだけです。ウィズコロナ(コロナと共存)は、変異種が生み出されるのワクチン(治療薬)の無限ループということになるわけです。
このワクチン(治療薬)の無限ループを画策する人々(要するに英米の製薬会社の利益追求)=ウィズコロナ(コロナと共存)が一番嫌がることは、中国・台湾が行っているPCR検査の社会的検査及び厳格な水際対策と隔離政策なのです。だから、以下のニューズウィーク日本版の記事で報じられているように、台湾は中国を通じてドイツのワクチンを導入するということをするのです。国共合作。彼らはことの本質を本当によくわかっています。だから、新型コロナウイルスをおさえて、これまで経済成長を成し遂げているのです。余談になりますが、そうなると新型コロナウイルスの出本も自ずとわかるというものです。


さらに与党・民進党は、中国本土の企業を経由してドイツのビオンテック製ワクチンを購入するという親中的な実業家(野党・国民党寄りの人物)の提案を受け入れた。ワクチンの確保を望む住民の声が、党派政治の壁を乗り越えたのである。

「コロナ第2波も即座に封じ込め成功の台湾、見習うことしかないその対応」(2021年8月4日 ニューズウィーク日本版)


私は本ブログおいて、ワクチンで集団免疫ということを申し上げてきました。これは、この冒頭のニュースからすれば間違っていることになりますが、そう言うことではないのです。今年の1月4日のブログで以下のようにすでに申し上げています。


1つは効果的で安全性が確保されたワクチンの開発もしくは導入と接種の実施です。そしてもう1つは、PCR検査の全員検査と感染者の隔離を徹底的に行うことです。もちろん、人によっては何度も検査を受けることになるかもしれませんが、現状はこれが最もコストが安い方法と考えます。言うまでもなく、このやり方は中国方式で、現状、世界で唯一効果を上げている方法です。中国はこのやり方でほぼ終息傾向をつくり出すことに成功し、経済が伸びています。そして、このやり方はワクチンの必要性を低減させるのは確かです。
ワクチンが効果的で安全性の高いものなら、もちろん有効と考えますが、結局、現状のようにワクチン接種前に感染拡大による変異種が発生して、それで仮にワクチンの効果がなくなればワクチンの意味はなくなります。また一からになり、製薬会社の必要性は高まりますが、いつまで経っても変異種とワクチンのイタチごっこになり、当然、終息まで時間がかかり経済・社会を日に日に疲弊させます。
したがって、結局、ワクチンを接種するということにしても、PCR検査の全員検査を併用し、変異種の発生を極力抑えることが最も効果的なやり方になるわけです。これが、現状の最善策でしょう。もちろん、これは効果的で安全性が確保されたワクチンの供給ということが大前提です。
そうなると、現状において、日本においては、まったなしでPCR検査の全員検査と隔離が、いかなる場合においても必要であるという結論になるわけです。このようなことは、中国の防疫成功により経済成長が実現したことが明確になった、昨年の10月にはすでに明確なことであったわけです。

「新型コロナウイルス 本質的な対応策は単純明快」(2021年1月4日)


ワクチンとPCR検査の全員検査を併用する。これに行動制限をミックスすべきと考えますが、本文で上述したことを実は年初からずっと申し上げているのです。そして、この同じ時期からオリンピックを来年に再延期せよと「東京オリンピックは2022年に開催すべき」(2020年12月31日)で申し上げてきたのです。いっていることは、今もってまったく正しいと考えています。
むしろ、冒頭のニュースで、変異種が問題となってワクチンの有効性が低減するというのは、私が指摘したとおりということと考えています。ですので、これから間違いなく中国・台湾が行っているPCR検査の社会的検査及び厳格な水際対策と隔離政策が必要になります。五輪選手村をその隔離施設にすべきなのは明らかでしょう。
このような施策を即刻、行わなくてはならないことを、冒頭のテレビ朝日のニュースは明らかに示しています。
しかし、このテレビ朝日のニュースは、上述のようにまったくトンチンカンなことをいっているわけで、非常に問題があると考えます。このニュースを観て、実際には、日本政府がもう日本における感染を収束させることができないと考え、政府の責任逃れとワクチンメーカーのために方針を転換させたと考えています。そして、その片棒をテレビ朝日が担いだのだと考えています。いずれ証明されるでしょう。とにかく、テレビ朝日はぐにゃぐにゃな報道をいい加減、やめろ。
イギリスというのは、そもそも自然感染で集団免疫獲得というキチガイ政策をいち早くやっていた国です。そもそもわかっている国ではないのです。正確には、キチガイ政策をわかってやっていると考えますが、そういうイギリスの政策も、結局はワクチンメーカーを潤す結果になっているだけなのです。日本でこの自然感染による集団免疫獲得を提唱していたのが橋下徹です。このことは本ブログ「橋下には猛省を促す」(2021年7月1日)などで批判しました。こんなキチガイ政策をしていたら、イギリス、スウェーデン同様、トンデモナイ数の方々が命を落としていたことは間違いありません。
イギリスがいっていることが正しいと考える事自体、偏見ですし、思考停止です。そんなことではこれからの時代を乗り切ることは絶対にできません。イギリスが優秀と考える事自体が、思考停止の証拠と考えるべきです。
そして、もう一つ。ワクチン利権と感染拡大方針(ウィズコロナ=コロナと共存、マスクをはずせ、経済回せ、コロナはカゼ、ワクチンするな=ワクチンの無限ループ化)はセットであることを忘れてはなりません。中国・台湾の施策がそのことを雄弁に物語っています。このこともわかっていないと、これからの時代は、絶対に乗り切れません。

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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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