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《日本の政治》河野氏がこれほど頭が悪いとは
[日本の政治]
2021年9月11日 0時0分の記事

河野氏が、自民党総裁選への出馬表明に際して、「日本の礎は長い伝統と歴史と文化に裏付けられた皇室と日本語」と述べたと報じられています。はあ? 日本の礎は、あくまでも日本国民であり、日本人です。人あって初めて国が成り立つのであって、言葉も人がそもそも織りなすものです。これが政治家として考えるべき根本ですが、河野氏はそんなこともわからないのかと、ただただ呆れるばかりです。ビックリします、この低レベルには。

「河野行革相、総裁選に立候補を表明 『日本の礎は、皇室と日本語』」(2021年9月10日)


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河野氏はこの出馬表明で以下のように述べてはいます。


冒頭、河野氏は「皆さんの思いや不安を受けとめ、情報を共有し、しっかりとしたメッセージを出し、皆さんと一緒に直面する危機を乗り越えていかなければならない」とし、「人が人に寄り添うぬくもりのある社会を作っていきたい」と述べた。
 また河野氏は「自民党は保守政党だ」とし、「保守主義は度量の広い、中庸なあたたかいものだと思っている。日本の礎は長い伝統と歴史と文化に裏付けられた皇室と日本語」と話した。

「河野行革相、総裁選に立候補を表明 『日本の礎は、皇室と日本語』」(2021年9月10日)


国において人がすべてです。そして、日本の礎に日本人が入っていないのと言うのなら、それはどんなことを言おうが根本的な思想的欠陥です。政治は人のために行なうのです。そういうことが河野氏には書けているのです。ですから、この方は、いざとなれば日本語は守るが日本国民は守りません。河野氏にとって人は国の礎ではないから。皇室と日本語だけが残って日本人は残らない。それでは国が当然、亡びます。
これが保守思想だというのですから、自民党政権下では必然として少子化になるわけです。人が大切にされていない何よりの証左です。
河野氏のこの言葉を観る限り、結局、保守のようで保守ではない、思想が練れていない子どもレベルのなんちゃって保守もどきなのです。ただ、それっぽいことを言っているだけなのです。
保守政治の真髄は平和と人々の安寧です。それだけです。とてもシンプルなのです。天下太平、鼓腹撃壌(こふくげきじょう。善政が行われ、人々が平和な生活を送るさま〔三省堂 新明解四字熟語辞典より〕)、そういう社会、国を天皇陛下の大御心とともにつくっていくのが、保守政治なのです。そのためには、人が、日本国民が国の礎と考えなければならないのです。それがすべて。
このような保守政治を追求するのなら、人を大切にしない新自由主義に染まったり、推進したりは絶対にしません。だから自民党は保守ではないのです。新自由主義を信奉して保守なんていうことは絶対にあり得ないのです。そして、言うまでもなく保守政治とは戦争をすることではありません。保守政治の真髄はそのまったく逆で、戦争をしないことが保守政治のすべてであるのです。あくまでも平和と人々の安寧、天下太平、鼓腹撃壌なのです。

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片桐勇治(政治評論家) さん
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プロフィール
片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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