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《日本の政治》未来への最初の一歩 (1)
[日本の政治]
2021年9月12日 23時44分の記事

9月9日、朝日新聞が以下のようにとても良い記事を出しています。この記事は野党・リベラル勢力は、今後、いかにすべきかという内容で、この10年の野党・リベラル勢力の方向性を変え、状況を打破しようとするものです。この記事の主要ポイントは「野党も支持者も潔癖主義に陥っている」というところですが、この『潔癖主義』が排他性と不寛容を生み、結局は日本の政治においてマイナスしか生みでしていないということなのです。現状は自民党総裁選が注目されていますが、そう言う中で、朝日新聞がこのことを言い始めたのは非常に価値があると考えます。2012年以降、この種の記事が出たのは初めてではないのかもしれませんが、私にとっては初めてで、この記事は未来への一つの転機になると考えます。まさに未来への最初の一歩。

「寛容になれと不寛容に主張 支持広がらぬリベラル勢力、固定客見誤る」(2021年9月9日 朝日新聞)

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歴代最長となったアベ政権、その後のスガ政権。この9年間にわたるアベ・スガ時代に様々な疑惑、不正、そして政策的な問題が多発しました。与野党伯仲ならこのような『暴政』は抑止されたのでしょうが、貧弱な野党では焼け石に水状態でこの暴政が続いてきたわけです。このことは国民にとって極めて大きなマイナスです。
そして、このようになった理由は大きく二つあると考えます。
一つは戦後という時代に対する反動というものが、この10年の時代状況として確実にあったといことです。この『戦後』という時代に対する一般の認識は必ずしも正しくなく、実はまったく逆だったりするのですが、ここでは一般的な認識としてある敗戦・占領・戦前との断絶・戦争をしていない・自分たちの主権が侵害されている『戦後』とします。
その『戦後』への反動という時代状況の流れが第二次アベ政権発足以前からあり、それが民主党政権の体たらくとリベラルへの失望で非常に大きくなったわけです。当時はチャンネル桜によく出演していたので、そのことが肌感覚としてよくわかります。
そういう流れにアベ氏が乗ったわけです。この流れを代表するのは、アベ氏でなくとも2012年の自民党総裁選で党員投票ダントツトップの石破氏でも良く、むしろ石破氏の方が、その流れには即していたのかもしれません。だから、党員投票ダントツトップだったと言うことでしょう。
とにかく、この10年のポイントは、戦後という時代に対する反動という時代状況がベースにあったということなのです。この流れはずっとバブル時代以降、新自由主義とともに確実に醸成されてきたものです。ただ、このベースが現状、少しずつ崩れているものと考えます。そして、このことが時代への反動故に、一度、山場を過ぎると元には戻らないと考えます。なぜなら反動というのは中味が空だからなのです。

(つづく)

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片桐勇治(政治評論家) さん
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プロフィール
片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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