このブログのトップへ こんにちは、ゲストさん  - ログイン  - ヘルプ  - このブログを閉じる 
《日本の政治》 時代は『実(じつ)』を求めている テレビコメンテーターの劣化
[日本の政治]
2021年11月18日 12時28分の記事

昨日は右翼テレビコメンテーターの政治的偏向について書きましたが、最近、政治、経済、社会現象についてのテレビコメンテーターの発言の質が非常に落ちていると感じることが頻発しています。お笑いの人々がよく出てくるのですが、本業での実績がイマイチなのと同じく、政治、経済、社会現象についての発言の内容もイマイチです。

【PR】Licom高画質ライブ配信・通話システム


大抵の場合、お笑いのコメンテーターは、現在の自公政権の体制擁護とそれに付随しての右翼的な言動はするのですが、結局は『太鼓持ち』レベルで、内容は時間つぶしと変わらないレベルです。なるほどと思わせるものは皆無。だから、当たり前に無駄なものに見えてしまいます。
社会にとって前向きに役立たないものは、当然のごとく廃れていきます。そういうものがたとえゴリ押しされても、結局、社会が壊れていくので、いずれそういう役立たないものは、社会とともに一緒に沈んでいきます。そして、いずれ、そのゴリ押しした責任はとらされます。
爆笑問題の太田光氏の発言を観ていると、その政治的スタンスは同じ事務所の橋下徹氏と同じで、政治の世界の話しで言えば、その発言内容は『野党批判』ばかりと考えます。それは、野党なのに野党批判ばかりして、自民党のために常になっている維新と同じです。いつも、繋がっていると思ってみていますが、どうにも『芸』がない。そもそも『芸』があるのかという議論はもちろんあります。
太田氏の場合、自己の確立された世界観がなく、その世界観で人々を魅了し、社会を変えるというものがない。話しを聞いていて『結局は保身だろ』と思ってしまう。そういう話しは時間の無駄に感じてしまうのは、私だけではないでしょう。
そして、そういう類いの話がテレビに溢れるのなら、いずれ、人々はテレビから離れていくと言うことには、確実になります。それは当たり前。
そういう傾向が、実は今回の総選挙では顕著に表れていると考えます。『実(じつ)』がないものから人々の心が離れ始めている。そういうことが、石原伸晃氏の敗戦にも現われていますし、女性だからと言う要素だけで評価される時代も確実に終わっていると考えます。これは女性の地位が下がった男尊女卑の時代になったということではなく、女性への過大評価の時代が終わったと言うことです。バブル以降の一種のテレビ的なものが、明らかに精彩を失い、終わっている時代になっています。人々は『実(じつ)』を求め始めています。
バブルの時代の寵児と言えば『フジテレビ』ですが、その存在が今後どうなっていくのか。その辺は一つの注目ポイントです。
一方で、テレビを観ていると若いコメンテーターを最近よく見かけます。一斉に変えている印象を持ちますし、フレッシュさはあるのですが、コメントの内容は聞くに堪えるものではありません。政治、経済、社会現象についての発言の内容は、全体性や時代性を包括できていません。哲学もない。若いから仕方ないのですが、やはりそれではクオリティは非常に低いということになるのです。こういうことには肩書は関係ありませんし、そもそも肩書は『実(じつ)』ではありません。
それで、そういう若いコメンテーターが無理にコメントすると、その人の興味や関わっている分野からの発言という『個別論』になったしまうわけです。そうなると議論と思考は迷宮に入ってしまうわけで、これもまた時間の無駄に感じてしまうわけです。『実(じつ)』がない。この傾向はテレビ朝日『モーニングショー』に顕著に思います。多分、視聴率を落としているのではないかと考えます。
言うまでもなく、テレビなどはこれからはクオリティを求めた方が良いでしょう。それができたところだけが生き残ります。なぜなら、それが社会のためになるからです。

このブログへのチップ   0pts.   [チップとは]

[このブログのチップを見る]
[チップをあげる]

このブログの評価
★★★★★

[このブログの評価を見る]
[この記事を評価する]

◆この記事へのコメント
コメントはありません。

◆コメントを書く

お名前:

URL:

メールアドレス:(このアドレスが直接知られることはありません)

コメント:




◆この記事へのトラックバック
トラックバックはありません。
トラックバックURL
https://kuruten.jp/blog/tb/katagiri/466572
くる天

◎ 必読の書

○ 『餓死した英霊たち』

○ 『世界で最初に飢えるのは日本 食の安全保障をどう守るか』

先の大戦も、現在も日本国民を大切にしない政治。この2冊がそのことを雄弁に物語ります。

○ 『CIA日本が次の標的だ―ポスト冷戦の経済諜報戦』


◎ 拙著です

○ 『この国を縛り続ける金融・戦争・契約の正体』



内容は今まで見たことのない国際情勢と世界史の分析で、2024年の世界情勢の根本要因が書かれています。この本とザ・フナイの連載をトータルで読むと、ロシア・ウクライナ情勢、パレスチナ・イスラエル情勢及び中東情勢、東アジア情勢など現在の世界情勢の本質が見えてきます。もちろん、日本国内の情勢も見えてきます。内外情勢は決して別々ではない。
本ブログについて
日本と世界の政治経済の本質を読み解く-ブロくる
片桐勇治(政治評論家) さん
日本と世界の政治経済の本質を読み解く
地域:東京都
性別:男性
ジャンル:ニュース
ブログの説明:
世界は大きく変わり、新しい時代が胎動しています。しっかりと把握していますか? この時代を読み解くには歴史を見つめ、構造を把握し、パワーの心奥を見つめ哲学を持たなくてはなりません。一緒にこの新しい時代を見つめて行きましょう! 最低週1回の更新です。
プロフィール
片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
ブログ内検索

カレンダー
<<2021年11月>>
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930    
カテゴリ
全て (1462)
日本の政治 (1372)
ザ・フナイ (15)
中東情勢 (4)
アジア・太平洋情勢 (2)
戦争の構造 (3)
世界の読み方 (15)
書評 (1)
勉強会・講演会のお知らせ (3)
本ブログの重要記事

注目です!

「韓国のリベラルはとてもレベルが高い」(21年2月3日)←New!
「やはりイギリスが言い始めた」(21年2月4日)←New!
「東京オリンピックは2022年に開催すべき」(20年12月31日)←New!

値千金のブログ記事:岡田晴恵特任教授、国のコロナ対応に激怒!番組出演中に声を震わす 「このままだと3月4月にピークがきます」 (20年2月25日)
○本ブログ「この緊急時にこの政権の遅さは致命的? 」(20年4月16日)
○本ブログ「アメリカ政府が認定した当然のこと」(20年4月4日)
○本ブログ「朗報と考えられることと安倍政権の犯罪的な無能と愚鈍?」(20年4月1日)
○本ブログ「朗報と考えられることと安倍政権の犯罪的な無能と愚鈍?」(20年4月4日)
「ノーベル賞受賞者が新型コロナウイルスの早期回復(終息)を予測した理由:「我々は良くなっていく」(訳文)」(20年3月23日 ロサンゼルス・タイムズ)
最近の記事
12/08 23:10 トランプの非常に的確なコメント
12/02 22:32 お知らせ
11/28 22:44 兵庫県知事選 選挙期間中に『個人のボランティア』と確認しているのだろうか?
11/27 13:30 候補者と選挙コンサル 踏まえておくべき重要な1つの視点
11/27 10:02 兵庫県知事選 口約束ということが意味することは何か?
11/26 22:47 兵庫県知事としての斉藤氏の本質は何か?
11/25 21:33 斉藤・PR会社問題 これはちょっと安すぎるという感想
11/25 15:59 ゴゴスマでの明らかにおかしい議論
11/18 23:50 今回の兵庫県知事選の最大にしてほぼ唯一の争点は『マスコミ報道の信頼性』
11/13 08:50 石破さんの素晴らしい言葉
携帯用アドレスQRコード
QRコード対応の携帯で、このコードを読み取ってください。


Copyright (c) 2006 KURUTEN All right reserved