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《日本の政治》 『連合』は国民のためには動かない
[日本の政治]
2021年11月19日 0時0分の記事

11月16日の本ブログ「《日本の政治》 『連合』のための賃上げ要請」(2021年11月16日)では、上述のアベ・萩生田氏の経団連に対する賃金上げ要請パフォーマンスは、必然、大企業の従業員である『連合』には直接関わってくるわけで、だから与党の事情としてやるのですと書きました。そして、このことを裏づける、とても興味深い記述がありました。

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その『記述』をご紹介する前に、もう一度、元経産官僚の古賀茂明さんの『連合』についての定義をみておきましょう。


そもそも連合は、大企業の企業内労組の集合体である。その関心は大企業の利益向上や労働条件改善にあり、派遣や中小企業の労働者の待遇改善や国民全体の利益には関心が薄い。つまり、連合は大企業と癒着した自民と親和性が高いのだ。

「惨敗の立憲民主党は『連合とベッタリ』を今すぐにやめろ!」(2021年11月12日 週プレNEWS)


そして、そのとても興味深い『記述』とは、11月13日の日刊スポーツのコラム『政界地獄耳』(「
【政界地獄耳】立憲民主党の上部団体気取りを続ける連合・芳野会長」)での以下の記述です。みてください。連合が自民と維新に票を流したと書かれています。驚愕の事実です。


選挙中は共産党が関わったら推薦を取り消すと立憲の候補者をどう喝し続け、投票先がなくなったのではなく、自民党と維新に票を流した連合の罪を代表選挙で明らかにしないのならば、この党は早く解党して連合党に衣替えすればいい。芳野独裁名誉党首の声が働く労働者の代弁者として国民に響くとお思いか。

(※ この政界地獄耳は3日ほどすると掲載されなくなってしまうのですが、ページ下に全文を載せておきます)


書いてあることは至極ごもっとも。
連合は私的利益拡張のために動くのです。だから、連合=野党・立民など旧民主系ではなく、自民や維新に票を流すと言うことが起きるわけです。
したがって、連合は、反自民、リベラルの民意を代表する組織ではないのです。連合はそのような民意を、自らの利益拡張のためには利用しますが、そのような民意に応えるつもりは毛頭ないのです。当たり前で、このことはこれまでもずっとそうでしたが、そこの所を、国民は勘違いすべきではありません。
ここに書かれている総選挙での事情を考えれば、立民を敗北させたのは、立民ではないことがよくわかります。だからこそ、よりによって自民党と維新に票を流した連合の罪を代表選挙で明らかにしなければ、立民は立民へ票を投じた有権者を裏切ることになります。これも当たり前のことです、
立民に票を投じているのは、連合の組合員よりも、一般の有権者が圧倒的に多いのです。立民がこのような連合の行為をただすことができなければ、当然、国民軽視ということになり、『民主』的ではなくなります。立民の国会議員は民主主義における国民の代表なのです。勘違いしてはいけない。そこのところを忘れてしまえば、『民主的』ではなく、『連合的』になるのは必然です。立民は、まさに党名に関わる岐路に立っていることになります。
そういう筋を通せる政治家が、そもそも立民にはいるのか? そこがまず問われています。そして、そういう政治家でなければ、これからの日本を引っ張っていくことはできません。
そして、国民を裏切れば、必然、支持を急速に失います。実はそれは連合も同じなのです。だから、これからは中小企業や労働者・非正規労働者の団結のための真の組織が必要になります。言うまでもなく、『芳野独裁名誉党首』にはそのようなことは不可能です。それはすでに明らか。それにしても、この『芳野独裁名誉党首』には、どうしても知性を感じない。私の中では労働界の『へずまりゅう』にすぎない。


2021年11月13日8時49分

【政界地獄耳】立憲民主党の上部団体気取りを続ける連合・芳野会長

★敗北にかこつけて党代表・枝野幸男を追い出し、別の党に変えてしまおうという動きがある。10日、立憲民主党政調会長・泉健太はテレビ番組で、日本維新の会との関係について「やれる部分は一緒にやれればいいという姿勢でいきたい」と語った。翌日の会見では「政権与党にただアドバイス的に提案するのであれば、与党のシンクタンクでしかなく、望ましいとは思わない。新自由主義や外交安全保障、社会保障などの考え方について、与党との違いを国民に明確に分かってもらえる論戦をしていくのが大事だ」とトーンは下げたものの、現状否定派を今後糾合するだろう。
★同党は19日告示、30日投開票の代表選日程を決めた。財務官僚出身で希望の党から無所属の会を経て立憲入りした大串博志や総務官僚出身の小川淳也、菅グループの西村智奈美などの名前が取りざたされているが、幹事長人事を含めて現在の野党共闘派と維新や国民民主党などの保守系野党との共闘を模索する対立が激化するだろう。だが、候補者乱立は難しい。国会議員の推薦人20人は今の立憲では容易に集められるものではなく、党員やサポーターも参加するフルスペックの代表選挙となれば連合の組織票動員で連合の意のままの代表も可能ではないか。
★その連合会長・芳野友子は10日の会見で野党共闘について「議席を減らしたということは失敗だった」とし「連合の組合員票の行き場がなくなったことは事実」と立憲を指導する上部団体気取りを続けている。選挙中は共産党が関わったら推薦を取り消すと立憲の候補者をどう喝し続け、投票先がなくなったのではなく、自民党と維新に票を流した連合の罪を代表選挙で明らかにしないのならば、この党は早く解党して連合党に衣替えすればいい。芳野独裁名誉党首の声が働く労働者の代弁者として国民に響くとお思いか。(K)※敬称略

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1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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