《日本の政治》 立民は『連合』との関係を考え直すべき | |||
[日本の政治] | |||
2021年11月28日 23時25分の記事 | |||
恐らく、『連合』の新会長である芳野氏は、ご自分の立場において何を言うべきで、何を言うべきでないかが、お分かりになっていないのだろうと考えます。そういう思考力を一貫してこの方には感じません。公私の区別もないと考えます。以下の記事では、同氏が、連合と共産党は考えが違うので、立民・共産の野党共闘は否定、一方で立民と国民民主の合流を求めると述べたとあります。この芳野氏の言葉通り、事が今後動いた場合、それがどういう意味を持つか、この方には理解できていない。やはり『労働界のへずまりゅう』としか思えません。あまりに稚拙なその思考力を思うと、日本の労働界のレベルの低さをやはり感じざるを得ません。 「連合会長『共産と共闘ありえない』立民と国民の合流訴え」(2021年11月28日 日本経済新聞)
この日経の記事には以下のように書かれています。
立民の代表選中だからコメントを控えると芳野氏は言っていますが、どうみても思いっきり言っているではありませんか。こういう見え見えのことを言う方は、基本的に嘘つきだと考えます。 以下の21日の読売の記事に掲載されているのは『連合が来月16日にまとめる「衆院選総括」の素案』についてで、その内容は『立憲民主党が衆院選で惨敗した要因は共産党との共闘にあったと結論づけ、立民に国民民主党との連携強化を求めた』というものです。上記の芳野氏の発言とまったく同じなのですが、明らかに『連合』が、読売にリークしたものと考えます。そして、そういうものが、立民代表選が告示されてからなされているわけです。 上記の芳野氏のコメントは立民に対する『圧力』ですが、この『リーク』同じくどうみても『圧力』あるわけです。そして、そのようなものに読売が協力したと考えます。要するに公党に対してこのような『圧力』が平然と行なわれているわけです。 「立民惨敗は「共産との共闘」要因…連合の衆院選総括素案「多くの有権者困惑させた」」(2021年11月21日 読売新聞) 先の衆院総選挙では、立民に投票した一般有権者は、『連合』の組合員よりはるかに多いでしょう。立民・共産を中心とする野党共闘となっていたわけですから、当然、共産党系などの票も立民に入っているわけです。そして、それが、わが国における国政での『民意』なのです。民主主義における『民意』。 しかし、上述のように芳野氏はそれを無視して、否定して、自分(『連合』)の意向に沿えと立民に『圧力』をかけているわけです。それも代表選挙中に。もし、自分(『連合』)の意向に沿わないのならば、報復するということを明確にするために、代表選挙中にこのような言動があるわけです。 このようなことを観れば、すでに立民は公党、政党として正当性を持ちうるか否かという瀬戸際に立っていることは明白です。それも支持団体とされる『連合』によって。 もちろん、公明党と創価学会のように支持母体と政党がほぼイコールであることが、一般的に知られているのなら、一般的な有権者の選択肢に公明党はなりません。それは、国民に対して正直なものです。 しかし、立民は違います。一般的な有権者の選択肢だと思っている有権者は圧倒的な数になるわけです。誰も立民の一般の有権者の意向を無視して、『連合』の意向にそって動くとは思っていません。あくまでも一般の有権者のために立民が動いてくれるものと思っているわけです。 そして、先の衆院総選挙では立民・共産を中心とする野党共闘をして、さらに立民は野党を牽引する政党だと国民から思われているわけです。だから、自民党に次ぐ票数が入っているのです。 しかし、この芳野氏の言動が示していることは、明らかに連合のために動く立憲民主党でしかなく、それは『連合党』でしかないのです。そして、上記のように芳野氏の言ったとおりに今後、立民が動くなら、先の総選挙で立民が、共産党などと組んで野党共闘をして、同党に入れた民意を、同党は完全に否定・無視することになるわけです。 それは『連合的』であって、『民主的』ではない。芳野氏がどんなにお偉い方か知りませんが、このことがわからないのだから、どうしようもないバカ。どうしても『労働界のへずまりゅう』としか思えないのです。それに、そもそもこの芳野氏は、公的・民主的な過程を経て選ばれた人物ではありません。あくまでも『連合』という私的機関のトップに過ぎないのです。 そして、立民が『連合的』、『連合党』なってしまえば、今後は二度と『民主』という言葉は党名に使えなくなります。それは芳野氏(『連合』)に完全服従していると考えられる国民民主も同じでしょう。そのような『連合的』、『連合党』になって、『民主』という言葉を党名に使えば、それこそが格好の攻撃材料となります。 立民にとってすでに『連合』(芳野氏)は足を引っ張る存在にしかなっていません。今後、この傾向が強くなれば、どちらもダメになるでしょう。そして『連合』はいずれ雲散霧消します。それは、もはや国家国民にとって必要とされる存在意義がないからです。この『連合』が社会の役に立っていると思えますか? このまま行くと、先の衆院総選挙で立民に入った約1000万票が宙に浮くことになります。それがどこに向うかが、今後、大きなポイントになると考えます。 ◎ 明らかなファシスト また、上記の日経の記事で、芳野氏は以下のように述べています。
あのですね、政党というものは、そもそも考え方が違うものなのです。自民も公明も考えが違うから、与党であっても一緒にならずに連立になっているわけです。 このことは日本だけではなく、世界の至る所で同じであり、世界中で考えが違う政党同士の連立政権や野党共闘があるわけです。そういうことを無視して、みんな考え方を同じにして、同じに党にならなくてはならないのなら、それは大政翼賛会でしかありません。それこそ、まったくのファシスト思考です。この芳野氏は基本的に民主主義の理念を理解していない、ファシストと考えます。民主主義を理解できないのかもしれませんが、政治理念と哲学が貧困。 また、実際、立民と国民民主は、まったく考えが違うでしょう。だから、旧民主党時代からいつもバラバラ、まとまらない、そして『内ゲバ』とバカにされることをいつもやり続けて、国民の期待を裏切ってきました。それとまた同じことをしろと芳野氏は命令しているのでしょうが、それは連合や芳野氏自身の単なるご都合だと考えます。 この芳野氏の言う『考え方が違う』というのは、芳野氏の命令を喜んで聞くか、聞かないかのことだろうと考えます。思想とか、思考は関係ないと考えます。突き詰めれば、結局は芳野氏、もしくは『連合』の利益になるか、ならないかということに尽きると考えます。明らかにファシストとやはり考えますが、今回、こういうアラが目立ってしまった『連合』は大きくその像が崩壊していることは自覚すべきでしょう。その像の崩壊は、今後、必ず実体の崩壊へと向います。 「《日本の政治》 立民は『連合』との関係を考え直すべき (2)」(2021年11月29日)へ続く。 | |||
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