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《日本の政治》 人命よりも経済的利益を優先する人々(1)
[日本の政治]
2022年2月15日 23時50分の記事

様々な人命よりも経済的利益を優先する人々を観てみましょう。

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昨日の本ブログ「《日本の政治》 大阪は人情味がなく、薄情というだけ」(2022年2月14日)でネトウヨ芸人と呼ばれている『ほんこん』の発言を取り上げました。同氏の発言の本質は『人の面倒をみない人』ということに尽きると考えます。こういうと、同氏は『後輩などの面倒をみる』なんていう美談が言われるかもしれませんが、そんなものは単なる『美談』であって本質とは関係ないと考えます。人の面倒を見る男は、『ほんこん』のように『〈死者 何歳? 言って欲しい〉』とは絶対に言いません。普通に同氏の本性がこの言葉に出たにすぎないと考えます。
この『ほんこん』の発言。大した問題には見えないかもしれませんが、実はかなりの闇を持っているのです。その闇とは今の大阪の闇と言うことです。
以下の2月7日の情報速報ドットコムというサイトの記事では新型コロナウイルスで大阪が医療崩壊しているという主旨のことが言われています。同様の主旨については以下のリテラの記事にも書かれています。

「大阪府が遂に医療崩壊!?軽中等症の即応病床の運用率が100%超え!死者数も全国最悪を更新中」(2022年2月7日 情報速報ドットコム)

「大阪が医療崩壊で中等症2以上しか入院させない方針! 死者も東京の倍以上…それでも吉村知事は『入院できる』『死者は全国的』とゴマカシ」(2022年2月8日 リテラ)




実際、大阪は惨状なのですが、この惨状と以下の新規感染者が集計に反映できないというのは同根と考えます。




「大阪市 約9200件分のデータ 府の新規感染者の集計に反映できず」(2022年2月8日 NHK)

「大阪市 コロナ感染者の集計システムに1万2700件分入力漏れ」(2022年2月3日 NHK)

その同じ根っことは新自由主義です。新自由主義とは簡単に言えば、経済的利益を何よりも優先するということにすぎません。難しいことではない。でも、経済的利益を何よりも優先すれば、人命は軽くなる、社会インフラは脆弱なる、人々の生活はかえりみられなくなるということなのです。要するに社会が崩壊する。そして、経済も崩壊していくのです。それが新自由主義。端的に社会の自殺行為。
ですから、新自由主義を最大に取り入れている大阪は、その新自由主義のためにシステム、制度が完全に脆弱になり、それが医療では上述のように医療崩壊としてあらわれ、一方では事務体制の杜撰さとしてあらわれる。機能していない。
大阪は、新自由主義の方向を変えない限り、これからもその地獄度を深めていきます。もちろん、それによって大阪の経済も沈んでいくので、実は大阪の将来性はすでになくなっているのです。大阪の自殺。大阪はソドムとゴモラに近い。
とにかく、東京はそうならないようにしっかりと物事を考え続けなければなりません。日本の首都ですから。思考をやめた瞬間に地獄はやってくるのです。

◎ 本質を突くツイート
実は、上記の大阪の医療崩壊を述べている2月7日の情報速報ドットコムの記事に非常に重要な投稿があるのです。その投稿とは、この記事に掲載されているツイートなのですが、それが大阪の本当の問題点を突いているのです。以下のものです。とても素晴らしい内容です。


維新の会に任せてきたツケを払わされている大阪。吉村知事が先手、先手で動いて来たはずなのに、なぜここまで医療崩壊、被害が広がるのか。後手後手だったのに、メディアが嘘をついてたのではないか。

Takayoshi Furutani


大阪在住のTakayoshi Furutaniさんが日常感覚で書かれたツイートだと思うのですが、とても大阪の事情が伝わってくる非常に素晴らしい内容です。この投稿は心から評価します。
そして、このツイートを拝見して、『やっぱりな』と得心しました。どの部分に得心したかというとそれは『維新の会に任せてきたツケを払わされている大阪』というところになのです。このことを指摘すれば、1月オンラインセミナーをご覧になったみな様にはその意味は確実におわかりになると思います。
Takayoshi Furutaniさんが指摘する『維新に任せっきり』の大阪の人々と、『ほんこん』のようにその発言から『人の面倒をみない』人物と考えられる人は、実は同じなのです。このことが、実は大阪の惨状と病理と闇の本源であり、それを象徴するものなのです。
2月15日発表の新型コロナウイルスによる全国の犠牲者は236人と史上最悪を記録しました。キシダ自民党政権がまったく対応をしてこなかったので、ここまでの最悪の状態をつくり出しています。さらに以下の記事にあるように、同日の大阪府の犠牲者は全国でダントツの42人です。東京の16人と比べてもあまりにも悪すぎます。東京都は大阪府の人口の1.58倍なのです。これが大阪の惨状と病理と闇を端的に示しているのです。もちろん、東京も気をつけないと同じようになってしまいます。
ただ、大阪の一筋の希望はTakayoshi Furutaniさんのようにしっかりと考えられている方がまだいらっしゃることなのです。日本の希望と言っても良いと考えます。

「【国内感染】新型コロナ236人死亡 8万4220人感染(21:10現在)」(2022年2月15日 NHK)



「《日本の政治》 人命よりも経済的利益を優先する人々(2)」(2022年2月16日)へ続く。

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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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