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キシダ政権の新型コロナウイルス対策はとにかく滅茶苦茶
[日本の政治]
2022年3月20日 23時58分の記事

明日、まん延防止措置が解除されますが、現在の日本において『感染拡大防止対策』を解除するのは明らかに時期尚早でしょう。とにかく、岸田政権の新型コロナウイルス対策は目茶苦茶です。まん延防止措置が沖縄県、広島県、山口県で始まった1月9日から3月19日までの69日間で全国の新型コロナウイルス犠牲者は8658人、一日平均約125名です。(感染者数などのデータは『NHKまとめ』より

「『まん延防止措置』 21日に“一斉解除”目指す方針」(2022年3月14日 テレビ朝日)

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まん延防止措置を解除するのは感染者が減ってきていることと、医療の逼迫や病床使用率が下がってきていることが基準になっています。新規確認感染者は減ってきていますが、ゼロではありません。まだかなりの感染者数が毎日生まれているわけで、この問題のポイントが感染症・伝染病ですから、感染は拡大していることにかわりはないのです。現状の新規確認感染者を見て、感染が収束したといえるほどになったとは明らかに言えないでしょう。
実際、昨年中まで緊急事態宣言やまん延防止措置が解除されたときの感染者数は、現在より圧倒的に少ない数なのです。3月20日の全国の感染者数は39659人、対して昨年9月30日、全国の緊急事態宣言が解除された日の感染者数は1575人です。昨年7月11日に東京で緊急事態宣言が発令されてからこの9月30日までの82日間での全国の犠牲者数は2701人です。今年1月9日からのまん延防止措置期間(69日間)の犠牲者数は、昨年7月以来の緊急事態宣言期間(82日間)の犠牲者数の3.2倍になっているのです。期間は短いにもかかわらず。
これは明らかにキシダ自民党政権の失政で、大変に悪化した結果になっています。『オミクロン株の特性にあわせながら』と言いながら、悪い結果となっている。なら、完全に対策は失敗し、破綻している。オミクロン株はそう意味ではこれまでで最悪のものなのですが、キシダ自民党政権・日本政府はそれに対応できていたいないことが浮き彫りになっているのです。
また、キシダ自民党政権・日本政府をはじめマスコミ、また日本国民の多くが、日本国民の命を軽視している傾向が、この傾向にはっきり出ています。非常に由々しき精神的な荒廃と考えます。
現状はまん延防止措置解除をするのではなく、緊急事態宣言を発令しなくてはならないのです。まったく逆をやっていますし、昨年までの日本政府の新型コロナウイルス対策がダブルスタンダードになり、さらに結果が悪化しているのです。
また、今回のまん延防止措置解除の理由として医療の逼迫状況や病床使用率が強調されます。しかし、明らかにこのことが、上述のように悪化している状況の大きな原因の一つです。
延防止措置解除の理由として医療の逼迫状況や病床使用率が基準となるなら、医療を拡充して、病床を増やせば、まん延防止措置や緊急事態宣言を発令する必要がないと言うことになるではありませんか? 現在のキシダ自民党政権や多くのマスコミはそう言っているのです。明らかにおかしな基準。
しかし、新型コロナウイルスの問題の最重要ポイントは、この感染症・伝染病の広がりによって、人々の命が損なわれたり、症状や後遺症で苛まれる人を減らすことにあります。
上述したように、1月初旬からたった2ヶ月あまりで8558人の犠牲者が出ています。この数、これまでの2年以上続くコロナ禍で亡くなった犠牲者数の約3分の1です。この短期間にこれだけの犠牲が出ているわけで、明らかにキシダ自民党政権は感染症対策に失敗した、『人殺し内閣』なのです。なぜ、キシダ自民党政権は、緊急事態宣言を発令しなかったのでしょうか? そうすれば多くの命が救えたはずです。まったく日本人の命を大事にしない内閣です。どうして、そういう声がマスコミから出てこないのでしょうか? 日本人の命は軽いのでしょうか? そう、マスコミも日本人の命を軽視しているからに他なりません。
繰り返しますが、このようになったのは、病床使用率などの感染症そのものでないことに基準を置いていたからです。感染拡大を抑える措置を早期にしていれば、当然、新型コロナウイルスで亡くなる方は確実に減るのです。それをしなかった。これを目茶苦茶と言わず、何というのでしょうか? 
まさに犠牲者を減らすことをしないキシダ内閣。それは当然、人殺し内閣です。8558人という数字はとても重いのです。
そして、このようなキシダ自民党政権の対策では、今後も感染者が増え、犠牲者と後遺症に苛まれる人が増えることは放置されます。そのような抜本的なことを変える気配がキシダ自民党政権にはまったくありません。明らかにイギリス・アメリカのやり方を踏襲しているに過ぎません。同じようにしろと言われているのでしょう。『ウィズコロナ』はその合い言葉に過ぎないと考えます。
昨夏は昨夏で、スガ自民党政権下で、病床が逼迫して、まったくケアが受けられないで死亡したケースが激増しました。結局は、感染者を減らすという根本的なアプローチがないためにいつまでたっても、社会はコロナ禍に苛まれ、犠牲者が増え続けるのです。自民党政権では明らかにダメなのです。
それでいて、小池都知事は以下のようにまん延防止措置という『感染拡大防止対策』をやめるのに、『徹底した感染対策』は引き続きしろというまったく真逆のメッセージを恥ずかしげもなく出す始末です。まったく、この国の政治はイカれています。

「小池知事『まん延防止措置』解除も“感染対策引き続き徹底を”」(2022年3月18日 NHK)

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1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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