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国連事務総長のバイデン批判を報じない日本のマスコミの異常性 (2)
[日本の政治]
2022年3月31日 23時58分の記事

昨日の本ブログ「国連事務総長のバイデン批判を報じない日本のマスコミの異常性 (1)」(2022年3月30日)の続きです。

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◎ バイデン発言はロシアに対する戦争エスカレーションの塊
この2013年からの変遷をもう少し詳しく言うと、2013年9月からバイデン(イギリス)がウクライナの政権転覆などを仕掛け、ロシアとの戦争をずっと画策してきましたが、トランプが大統領になったことで、この戦争屋バイデン(ハリス、イギリス)の動きは一時中断したのです。このことは何よりも特筆すべきポイントです。
トランプが徹底的に批判されたのは、まさにこの戦争の動きを止めたからです。そのことはザ・フナイの連載で何度も書きました。まさにトランプは戦争をしなかった希有な米大統領なのです。
しかし、戦争屋バイデン(ハリス)は2021年当選し、ホワイトハウスに復活、バイデンのもとでウクライナ政策を担当してきたビクトリア・ヌーランドも国務長官として復活したわけです。そして、上述のように就任早々、ロシアに対する戦争のエスカレーションを戦争屋バイデン(ハリス)は行い、ロシア・ウクライナ情勢は今に至るのです。これが現実なのです。
この『現実』を観れば、バイデンが昨年、大統領に就任早々、プーチンを『人殺し』と述べて、その発言について、バイデンが『ロシアとの戦争を始めるためのもの』と私が1年前に指摘したこともよくお分かりいただけると考えます。
昨年からのバイデンの表現は普通に『鬼畜プーチン・ロシア』と言っている話しで、これだけで戦争が起きてもおかしくないものですが、明らかに戦争屋バイデン(ハリス)がロシアに対して仕掛けているのです。
そして、以下のCNNの記事が報じているように、今年になってもバイデンはプーチンを『ブッチャー(butcher。屠殺人)』と表現しているのです。当たり前のように同じことを繰り返しているわけです。


『Biden calls Putin 'a butcher' after meeting with refugees in Poland』(2022年3月26日 CNN)


この戦争屋バイデン(ハリス)の発言の真意は、無論、ロシアに対する戦争の扇動です。バイデンは、戦争を拡大させるために『鬼畜プーチン・ロシア』ということを煽っているのです。日本では、この『ブッチャー』発言はほとんど報道されていませんが、上記の昨年のバイデン発言から観れば、この『ブッチャー』発言と現在のロシア・ウクライナ情勢の真実がはっきりとわかるはずです。

◎ 国連事務総長のバイデン批判を報じない日本のマスコミの異常性
このように戦争屋バイデン(ハリス)は、ロシアに対する戦争のエスカレーションをしてきているのですが、3月26日のバイデン発言である「プーチンに『権力を握らせておけない』」ということについては、さすがに問題があるわけです。ですから以下のように国連事務総長のアントニオ・グテーレスが、バイデンの発言を批判しているのです。この記事は毎日新聞の英語版のものですので、私が訳した文を載せておきます。



国連事務総長のアントニオ・グテーレスは、バイデンの週末の発言に対して、「私たちはエスカレーション回避(緊張緩和)を必要としている。私たちは、軍事的なエスカレーション回避(緊張緩和)と発言のエスカレーション回避(緊張緩和)を必要としているのだ」と月曜日の初めに発言した。

United Nations Secretary General Antonio Guterres had responded to Biden's weekend comment by saying earlier Monday that "we need de-escalation. We need military de-escalation and rhetoric de-escalation."

「Biden says remark on Putin's power was about 'moral outrage'」(2022年3月29日 The Mainichi〔毎日新聞英語版〕)



グテーレスは、言葉としても、軍事的にもエスカレーションさせるなとバイデンを批判しているわけです。これが常識的な見解であり、反応なのです。少なくとも昨年から情勢をしっかりと観ていればそうなりますし、今年に入ってからの情勢を観てもこのようになります。バイデンはロシア・ウクライナ情勢の沈静化をしなければならないときに、火に油を注いでいると普通ならそうみます。ただ、日本のマスコミの論調はまさにこのアメリカ(イギリス)大本営発表、バイデンの発言と同じになっています。そして、日本国民の大半はそのエスカレートする言葉に目に色を変えて熱狂しているのです。明らかにおかしい。
そして、何よりの問題なのは、日本のマスメディアでこのグテーレスのバイデン批判を報道している媒体がほぼ皆無と言うことです。だから、私は毎日新聞の英語版を引用しているのです。私が知る限り毎日新聞の英語版しか報じていません。
これが上述した日本と日本国民に政治的な自由はないということなのです。これは、日本に米軍が駐留し、その体制を支えるために自民党などの政界や経済界、マスコミが存在しているからなのです。だから、連日、マスコミからはアメリカ(イギリス)大本営発表の情報しか流れてこないで、一方でバイデンを批判した国連事務総長の発言が報じられることは、当然、ないのです。そして、無論、国会でのゼレンスキーのオンライン演説は、このような体制下で生じているのです。
アメリカ(イギリス)大本営発表の情報やバイデン発言は、基本的に戦前の『鬼畜米英、暴支膺懲(暴虐な中国を懲らしめろ)』と同じ戦争扇動スローガンで、言ってみれば『鬼畜プーチン・ロシア、暴ロ膺懲(暴虐なロシアを懲らしめろ)』というものになっています。その上に『誤算が続き、弱いプーチン・ロシア』という情報がのると、『鬼畜プーチン・ロシア』を叩けと『目の色が変って』、戦争に前のめりになっていくのです。それが今の大半の日本国民の姿です。
このように観ると、まさにロシアに対する『制裁』は『暴虐なロシアを懲らしめろ』ということの象徴であり、日本国民の本当に多くがそれによって感情的に沸き立っているのです。完全に冷静さを失っていますが、それは戦争屋バイデン(ハリス)が2013年からはじめ、大統領に就任した昨年から行なっているロシアに対する戦争のエスカレーションの扇動に載せられているに過ぎないのです。
まったく、日本人は戦後、戦争の否定、戦争の反省をしてきたといいますが、まったく何も変っていないことがはっきりしています。このことにはまったく呆れるばかりです。

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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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