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やはり『最近の若い者は・・・』と言わなければダメ その2
[日本の政治]
2023年1月23日 23時50分の記事

昨日の本ブログ『やはり『最近の若い者は・・・』と言わなければダメ その1』(2023年1月22日)の続きです。

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○ 最近の若者は・・・
最近の若者は、コワモテでもなく、いかつい感じもないのですが、倫理観はなく、とても自分勝手です。いつもスマホをみて、歩いています。まわりのことは一切考えない。
昔は、コワモテのお兄さんがわがもの顔で歩いていましたが、今はそういうことはないのです。スマホをみているので、その若者の顔さえ見えません。しかし、やっていることは結局、自分勝手に他者を考えずに歩いているわけで、その身勝手さは同じなのです。
現在の若者の身勝手さは、他者との関係性がなく、一方でスマホで個別につながれていて、その世界がすべてです。だからこそ、現実の状況に対して自分では考えられないで、言うまでもなく倫理的・道徳的にものを考えられない。
彼ら、彼女らはスマホやSNSで言われていることは、ほとんど機械的にしますが、現実の状況に直面すると、倫理的、道徳的、社会のためには考えられない。自分の頭で判断することができず、結局、最後は身勝手さがむき出しになって行動するだけになる。
この若い世代は、Z世代と重なるかもしれません。私は漠然と20代、30代の20年くらい、40代前半も入るイメージです。私はこの世代を『マトリックス世代』と呼んでいます。このマトリックスとは映画の『マトリックス』のことですが、スマホによって現在の『マトリックス』に脳をつながれて現実社会とは遮断されている世代ということです。
映画『マトリックス』では、人工知能が支配するマトリックスにつながれた人類は、仮想空間・メタバースで幻想を見せられ、消費の快楽の刺激を受けて、マトリックスのエネルギー源になるわけです。
現在の若者は、これと同じようにスマホによってマトリックスにつながれて、生きる屍、単なるエネルギー源になっているということです。この映画はもとは、強欲な資本主義社会というマトリックスに消費される人類ということを想定していると推測しますが、人工知能・仮想空間・メタバースに個別につながれて支配される姿は、実は同じことなのだろうと考えます。
いずれにせよ、この映画では、人々がマトリックス(全体)に他者との繋がりがない状態でつながれて、人間性を失い、生きる屍となっているわけで、当然、そこには人類の未来はないわけです。だから、そのマトリックスと決別して、生きようとする人々が映画では描かれているわけです。
現状の日本を観る限り、このマトリックスから抜け出せた若者だけが、将来、社会を背負うことが出来るのではないかと当然、考えます。


○ 日本の課題は階層化・身分化した世襲社会の打破と『男性』を育てること
話を戻すと、最近の若者は、上記の強盗・殺人犯のように倫理観が欠如している一方、見た目は凶悪というわけではないのです。そして、最近の若者にある傾向は、上述したように詐欺師がとても多いと感じるのは私だけではないでしょう。この辺にも現在の若者の社会との接点がない、他者との接点がないという本質が隠されていると考えています。
見た目は真面目そうで、やることは滅茶苦茶というのはキシダも同じと言えば、同じでしょう。社会全体の病理なのでしょうか? それもと世襲社会の悪しきメンタリティーが表れているだけなのでしょうか? 世襲社会の断末魔のような状況になっていて、現在の若者の性質も世襲社会の弊害が根底にあると考えます。日本で改善すべきはこの階層化・身分化した世襲社会でしょう。
いずれにせよ、このまま、倫理観が喪失した状況では、社会が大きく崩れていくことは必定と考えます。
そして、だからこそ、やはり『近頃の若い者は』と言わないとダメなのだろうと思います。古代エジプト時代から『最近の若者は・・・』と言われていたということが言われていますが、やはりこのようなことはしっかりと言わないとダメなのだろうと思います。
しっかりとダメなものはダメと言うべきでしょう。実力を伴っていないのですから。現状は甘やかしすぎです。そういうことによって、言う方も考えるようになりますし、そうすることによって社会に対する責任感が芽生えてくる。今の日本の無責任体質は、結局、大人が何も言わないで、自分の世界だけをみていることに発すると考えますし、結局、そうすることによって社会が悪くなって、それが自分に跳ね返ってくるわけです。
あと、現状の日本の凋落の原因は、男性が育っていないことに尽きるだろうと考えています。これは女性を軽視しろということではなく、これまで35年近くに及ぶバブル以降の消費社会において、女性に焦点が当りすぎてきたしまったことを改善しろということです。現在の日本は、これまでの消費社会偏重のために男性が省みられず『男性』が育っていないのです。
そして、その弊害によって、大きく社会はバランスを逸しています。現在はそのバランスの均衡をとる時期になっていて、今後、20年くらいはそうしていく必要があると考えます。均衡をとる方向に進まないと、これからさらに社会が崩壊していくと言うことです。
その『男性』とは軍国主義などを意味するものではありません。それは責任と思考をしっかりともつ社会を支える存在ということです。元服など、どこの国でも成人になるための儀式があるのは、そういう存在を育てるためです。
この半世紀近く、そういう責任と思考をしっかりともつ社会を支える存在、男性を育ててこなかったわけで、現状、社会がメルトダウンしかけている。今すぐにでもこの方向を転換しないと、当たり前ですが、日本はさらに凋落し、どん底に落ちていきます。消費社会というのは、そういう存在を育てることをしないのです。消費するものをもてはやすだけなのが、消費社会の本質です。
バブル以降の消費社会・日本は女性にばかり注目があたってきて、男性はまったく軽視されてきました。これはあまりにもいびつです。そして、そのいびつさが現状の社会の崩壊現象、日本の様々な部分での凋落を招いているのです。ですので、この傾向を改善できないと、今後、さらに日本は凋落していきます。
バブル以降、凋落してきた日本から離脱するには、それまでの時代の反対をまずはしっかりと行なっていくことから始めるのは当たり前のことです。

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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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