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またまた日テレ『バンキシャ!』の暴論
[日本の政治]
2023年2月19日 20時41分の記事

日テレ『バンキシャ!』。この番組を観ていると、この番組は社会を良くするためのジャーナリズムということに基づいているのか、それとも何らかの目的のために国民の利益に反する世論誘導を行なっているのかと、常に考えさせられます。そして、私にとってその結論は常に後者なのです。2月19日の日テレ『バンキシャ!』では『マスク着用』について報道をしていました。

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この日テレ『バンキシャ!』の今回の報道内容、と言うか国民への伝達内容は、マスクを外すか否かというものでしたが、端的に言って『マスクを外せ』と言っているわけです。。恐らく、キシダ政権からのお達しなのだろうと思いますが、その背景は当然、英米だろうと勘ぐります。はっきり言ってしまえば、そのマスクを外せの出本は英米であるというのは私の中では既定事実ですが、それは置いといて。
この『バンキシャ!』の報道内容に焦点を合わせれば、現状の日本社会において最大のポイントは、この番組が焦点を合わせる、『マスクを付けるか、否か』ではなく、新型コロナウィルスが安全なのか、否かなのです。
新型コロナウィルスが安全であれば、ほとんどの日本人は喜んでマスクを外します。だから、マスクを外すということを日テレ『バンキシャ!』やこの番組に出演していた古市憲寿氏が推奨するのなら、キシダ政権、日本政府が新型コロナウィルスは安全と明確に宣言すれば良いだけのことなのです。日本政府が『新型コロナウイルスはまったく安全であり、政府が責任をもちますから、国民の皆様、どうぞマスクを外してください』といえば良いだけです。でも、そうは言えないのです。安全ではないからです。
また、古市氏が『新型コロナウィルスはもう安全で、私が責任をもちますから、国民の皆様、心配しないでマスクを外してください』と言えば良いだけのことです。でも、彼はそういうことを言っているわけではありません。無論、そんなことは言えないでしょう。
一方で、この古市氏は、以下の記事のようにマスク着用について「この国って結局誰も責任取らなかった」と言っているのですが、最も責任をとっていないのは彼ではないかと思うのは私だけではないでしょう。

・ 『古市憲寿氏 3・13からマスク個人判断に「なんですぐやんない」「この国って結局誰も責任取らなかった」』(2023年2月18日 スポニチ)


繰り返しになりますが、古市氏が『新型コロナウィルスはもう安全で、私が責任をとりますので、国民の皆さん、マスクをとってください』と責任をもって言えば良いだけのことです。しかし、彼はどうしてそれをいわないのか? このことを、次に私がテレビ画面で古市氏を見るときに、是非とも言い切ってほしいものです。もちろん、そんなことを彼は言わないでしょう。その程度のレベルの発言が、彼の本質と考えます。
この方の言葉にはかなり問題があると私は考えます。よく吟味して聞くと、必ず穴や矛盾があると考えます。皆でそういうものを見付けて遊ぶのも良いかもしれませんね。


○ 日本政府は国民を守りません
日本国民の中には、病気があったり、高齢であったり、家族に高齢者がいるなどの理由で、感染しないようにマスクをしている人は沢山いるでしょう。私の友人にも免疫不全で、ワクチンも打てない女性がいますが、そういう人は感染は大きなリスクなのです。マスクをしていても、電車などに乗るのはリスクなのです。
日本政府はそういう方も含めて、新型コロナウィルスはもはや安全で、マスクを外してくださいといっているのでしょうか? 言ってはいない。マスクの着用は個人の判断と政府は言っているわけです。つまり、それは日本政府が新型コロナウィルスは安全と宣言できないからでしょう。であるのなら、マスク着用を含めて、感染防止対策をこれからも続けたほうが、国民にとって良いと言うことになります。
このようなことですから、マスクをはずして、新型コロナウィルスに感染して、命を落としても『自己責任』と言われるだけです。
このように、問題の本質を見れば、この日テレ『バンキシャ!』のマスクを外すか、否かとという論点はあまりにも的外れであるわけです。無論、古市氏もまた同じだと考えます。はっきり言って話にならない。
マスクの問題、5類移行の問題、これらに共通することは、日本政府、日テレ『バンキシャ!』、この古市氏が『新型コロナウィルスは誰にとっても、もはや安全なので、マスクを外しても大丈夫です』と責任を持っていってくれれば済む話なのです。
それが言えないのなら、マスク外せと言うべきではありません。それはまさに無責任な言動に過ぎません。古市氏の本質は、もしかしたら『無責任』ということなのだと思うのは私だけではないでしょう。


○ 主体性のないバンキシャ!のコメンテーター
このバンキシャ!では、アメリカではマスクをほとんど付けていないから、日本も同じように付けなくても良いというような論調、論理構成がありました。なぜか、古市氏がその論調に『そうだ、そうだ』と言わんばかりに頷いているように見えました。
しかし、アメリカでは、一体、これまで何人が新型コロナウィルスによって犠牲になっているのでしょうか? Worldometerによると2月18日時点で114万2384人です。日本は7万1579人です。
それにしても日本の犠牲者数は、信じられない数です。この数字は、先の大戦以後の日本でのいかなる災害の犠牲者数をも上回っています。まさに未曾有の大災害です。しかし、どうしてこれだけの方々が犠牲になり、その大半が高齢者であるのに、日本のマスコミや政治家は問題にしないのでしょうか? そのほとんどが高齢者で『生産性』がないからなのでしょうか? もし、そうであるのなら民主主義や人権問題に関わる大変な問題です。
無論、そのような見解があるのなら、日本の社会に倫理観、道徳観が完全に消失していると言えます。すでにそうなっているでしょう。だから、若者が老人を縛って、殴り殺して、強盗を働くことを当たり前のようにする組織犯罪が発生するのです。まさに高齢者には『生産性』がないから殺せという社会が発狂状態になっています。
しかし、その日本よりも、米国はさらに話にならないレベルの惨劇とも言うべき犠牲者数です。約114万。陰謀論で新型コロナウィルスワクチンは、人口削減のためのものであると言うものがあります。ワクチンの危険性に留意すべきとは2016年の本ブログ『子宮頸がんワクチンによる脳障害副反応』(2016年3月18日h)から言っていますし、本ブログ『ワクチンのお話し その2』(2021年2月22日)や本ブログ『ジャーナリスト失格』(2022年6月27日)などで言っています。しかし、現実を見れば、新型コロナウィルスの方が、現状では明らかに人口削減になっています。なぜ、このことを言わないのか不思議でなりません。そこには必ずウラがある。
話を戻しますと、この米国の約114万人という犠牲者数を日本の人口に換算すると約42万人です。現在までの日本での犠牲者が約7万人ですから、あと35万人犠牲になるということです。
アメリカの惨状とはそれだけひどいと言うことなのです。そのアメリカがマスクを外しているから、日本も外すべきだというのは余りにもおかしな論調ではないでしょうか? むしろ、アメリカのようにするなと言うのが、まともな思考をする人間の論理であると私は考えます。どうして、このような当たり前の議論が日本のテレビではでてこないのでしょうか?
そして、まさにこの日テレ『バンキシャ!』の論理構成は、米国と同じように日本もマスクを外すべきと言っているわけですから、思考もまともではありませんが、その思考にはあまりにも主体性がないではないですか? どうして失敗例の米国を日本の好例としてみなくてはならないのか? わけがわかりません。
番組にはコロンビア大学医学部教授の加藤友朗氏という方が出ていましたが、アメリカではマスクを外した後、クラスターが出たという話の流れで、今後の日本について、米国のようにクラスターが起きても批判はするべきではないと述べていて、そのことに古市氏がうなずいているように見えました。しかし、この発言を聞いていて、だからアメリカでは114万人も亡くなったのかとさすがに思いました。この方の話を聞いていると、これからも新型コロナウイルスで日本人が命を落としていく、それもかなりの数になるといっているに等しいとしか思えませんでした。
そして、そう言う状況になっても文句を言うな、政府を批判するなと、日本国民の口を塞いでいるようにしか思えませんでした。おそろしい、おそろしい。
感染しても人が命を落とさなければそれで良いのです。しかし、114万人もの人々が犠牲になる状況、日本では7万人も亡くなる状況は、やはり問題なのです。インフルエンザと同等であっても、インフルエンザより圧倒的に多く人が亡くなっているのなら、それは大問題なのです。問題点はあくまでも『人の命』にあるのです。ウイルスの分類にあるのではない。『人の命』、それが政治においては何よりも根本なのです。
このバンキシャ!は、まさにアメリカのやっていることは何でも正しいと言わんばかりの論理です。昔、昭和の頃、『アメーリカは』と言って何でも肯定する論調や人がいました。それでいて、反論されると逆ギレする頭の弱さなのですが、それと同じ話でしかないとしか思えませんでした。
そこには日本の地に足を付けて日本国民の利益のためにものを見るという『主体性』のかけらもありません。まさにその論理は、昔の別の言葉で言うのなら『外圧』の論理なのですが、その外圧論を日本のテレビ局が日本国民に向けて発しているわけで、これでは単に世論誘導を日本国民の利益に反して行なっていると見られても仕方がありません。これで『日本テレビ』と言えるのか、私には疑問です。
そして、何よりもこの古市氏はどうしてこのような番組の論理構成に対して『主体性がない』と吠えないのでしょうか? 吠えられない? 吠えるつもりはない? 何も思っていない? いずれにせよ、要するにそれだけの人だと私は考えますが、これからの時代、この程度の人間はテレビなどの言論空間で生き残っては生けないでしょう。
新型コロナウィルスによる犠牲者が日本の約16倍、日本の人口に換算しても約6倍のアメリカを参考にするという事自体、普通に考えてナンセンス(無意味)ですし、むしろ害でしかありません。そして、そういうことを指摘できない古市氏の実力は、どう考えてもその程度と私は見ます。現状は彼には過ぎたポジションが与えられ過ぎていると私は考えます。

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プロフィール
片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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