亀井亜紀子さん、立憲民主党に対する私のスタンスについて | |
[日本の政治] | |
2024年6月18日 17時25分の記事 | |
本ブログ『注目選挙区の島根1区 』(2024年4月23日)と『注目選挙区の島根1区 そして亀井亜紀子さん当選 島根が変われば日本が変わる 』(2024年4月28日)では、先の衆院補選で立憲民主党から出馬した亀井亜紀子さんについて応援の文を書きました。本日はこのことについて書いておきます。
現在、私は政治評論家です。その仕事は、国民のため、社会のために、私の視線で政治及び経済・社会について評価し、論じることです。その評価とは主観的なものですが、その評価や分析が正鵠を得ていて、そのことによって国民に安寧がもたらされ、社会や世界が平和であれば、私の主観はそこで初めて客観性を持ちます。無論、私が行なった評価や分析とは真逆に社会や政治が動いて、国民が苦しみ、社会や世界が戦乱、混乱に陥った場合もまた、私の主観は客観性を帯びます。 世の中には『客観的データ』を用いた言説が『客観的』と勘違いされていますが、そのような言説のほとんどは『客観的データ』を用いて恣意的な言説と利益を補強しているにしぎません。だから、聞いたときはもっともらしく聞こえますが、結果は国民の安寧に反し、社会や世界の平和を乱していきます。このような議論は特に経済分野では激しく、この30年、日本ではもっともらしい経済についての言説がまかり通ってきましたが、結果はまったくその反対になるばかりでした。 話を戻します。 2024年4月28日、衆議院補欠選挙で当選を果たした亀井亜紀子さんを私はとてもよく知っています。それは国民新党で結党当初から苦楽をともにし、ともに闘った仲だからです。亀井亜紀子さんはとても良い人であり、良い政治家、太鼓判を押しますし、だからこそ応援の文を書きました。上記ブログ記事に書いたことはそれ以上でもそれ以下でもなく、そのまま私の思っていることを書いています。それは私の主観に基づくものですが、亜紀子さんとの長い関係の中で私自身が検証してきたものです。 実際、以下の産経新聞の記事にあるとおり、亜紀子さんはロシア・ウクライナ情勢について「ウクライナ戦争はロシア対NATOの代理戦争」、「地理的に離れた米国がウクライナ軍を増強し、欧州に戦争を持ち込んだという恨み節も現地で出ている」と2022年8月4日にXで投稿していることが書かれています。 私はこの記事を観てとても驚きました。なぜなら、このような考えを亜紀子さんがもっていたのを知ったのはこのときが初めてだったからです。言うまでもなく、亜紀子さんの見解は私の見解とまったく同じです。 すでに10年前に、NATOがロシアを追い詰めるのは良くないと言うことをある日本人が言っていたことを聞いています。ロシアに対する米・NATOのアプローチは少なくとも10年以上前から始まっています。その決定的なものは、2013年9月18日から現在の米国務長官のヌーランドがアメリカ合衆国国務次官補(ヨーロッパ・ユーラシア担当)になり、そのヌーランドが関わったとされる2014年のウクライナでの親露派政権が破壊されたことですし、その当時、オバマ政権でのウクライナ担当はまさに戦争屋バイデン(ハリス)だったのです。 このようなロシア・ウクライナ情勢の動きはザ・フナイの連載で何度も書きましたし、このロシア・ウクライナ情勢は中東情勢と直結し、第三次世界大戦であるとはっきりと述べてきました。すでに第三次世界大戦に入っていて、あとはいつそれが全面的に発火するか否かなのです。 これまで申し上げてきたことは、まったく間違っていなかったと思っています。これまで、それらを申し上げたときは、おかしなことを言っているときっと思われていたでしょうが、今になれば、私の申し上げたことは客観性をもっていると考えております。 ・ 『立民・亀井亜紀子氏、ウクライナ侵略は「代理戦争」2年前のXに駐日大使「間違っている」 』(2024年5月2日 産経新聞) ・ 『立民・亀井亜紀子氏が初登院 ウクライナ侵攻「侵略する方が悪いが外交で見誤った部分も」 』(2024年5月7日 産経新聞) 事実、以下の記事にある6月15日にスイスで開幕した『世界平和サミット』は、ロシア・ウクライナ情勢という局地的な戦時情勢を、世界的な規模にまで拡大する非常に問題あるものになっています。まさに第三次世界大戦がリアルに動き出すための大きな一歩になっているわけです。この会議に当事者であるロシアを招き、話し合いの場を設けなければ、会議は単にどっちの側につくのか、つかないのかということになるだけで、そういうことの先は世界がロシア、ウクライナという構図で対峙するということになるだけなのです。以下の産経の記事ではそういう視点がない、お気楽で、バカ単純で、危険なものですが、このような形で『世界平和サミット』が開かれたのも、当然、意図されてのものです。無論、この会議は、平和が意図されているのではなく、戦争が意図されたと言うことなのです。 ・ 『世界平和サミット、対露めぐる「亀裂」浮き彫りに 戦局好転で和平の主導権確保を 』(2024年6月16日 産経新聞) いずれにせよ、亜紀子さんが「ウクライナ戦争はロシア対NATOの代理戦争」、「地理的に離れた米国がウクライナ軍を増強し、欧州に戦争を持ち込んだという恨み節も現地で出ている」という考えをもっていたことは知りませんでしたので、それを知ってとても驚きました。そして、それはとても良い考えと評価します。 とは言え、しっかりと世界を観ていれば、このような見解は当たり前のことなのです。むしろ、しっかりと観ていない政治家や評論家が多すぎて、そのような人々が優遇されすぎているだけなのです。 もちろん、亜紀子さんのようにしっかりとした見解を政治家がもっていなければ、戦争は拡大するだけです。現在、ロシアの西側でロシア・ウクライナ情勢が生じているのなら、次はロシアの東側の朝鮮半島、日本での戦争が行なわれることは明らかです。無論、それを画策しているのはロシアではなく、それはロシアの西側と同じく、英米・NATOであるのは明らかです。だから、日本のNATO加入が言われるのです。そして、これが『世界平和サミット』の本当の意味なのです。 ・ 『なぜNATOが遠い日本に事務所を創設? アジア初 その狙いは 』(2023年5月30日 朝日新聞) ○ 亀井亜紀子さん、立憲民主党に対する私のスタンスについて このように申し上げてきましたが、ここではっきりとさせておかなければならないことは、私の政治評論家としてのスタンスが亀井亜紀子さんにあるわけではないということです。その私の仕事、目的とすることは、上述のように、国民のため、社会のために、私の視線で政治及び経済・社会について評価し、論じ、それによって国民に安寧がもたらされ、社会や世界が平和になることです。 ですので、もし、亀井亜紀子さんがその私の視点から見て違うと考えたら、それはそのように申し上げなければなりませんし、批判をしなくてはなりません。このことははっきりと申し上げさせていただきます。ただ、現在の亜紀子さんに関してはまったくそのようなことではないということです。 そして、亀井亜紀子さんが所属している立憲民主党についても、これは同じです。立民には30年来の友人や知人、それに国民新党・民主党・社民党連立政権以来の知人もいます。だからといって、立民についてひいきするつもりはありませんし、もとより立民・イズミ体制になってから立民について高い評価をしたつもりもありません。良いことは良いと評価し、悪いことは悪いと評価するだけです。ただ、現在の立民・イズミ体制には良いところがまったくないと言うことに過ぎません。 日本の政治においては、自民党一強の弊害がありすぎで、野党が実力を付け、バランスをとることが必要と考えますし、その核に立民がなるべきとは考えてきましたが、それは国民のため、社会のため、国民に安寧がもたらされ、社会や世界が平和になるためと考えてのことです。 立民以外にそう考えられる勢力が生まれれば、当然、それを評価していきます。実際、今の自民党と近い連合ヨシノ体制をバックボーンとする立民・イズミ体制では、政権交代に至ることは夢のまた夢です。自民党が支持する政治家を同じく支持する連合が、立民のバックボーンで、立民が政権交代を果たすことができると考える方が明らかにおかしいことは誰でも気がつくことでしょう。そして、そのような連合が、問題ばかりの自民党に対して政治的バランスをとる存在にすらならないこともまた明らかです。 だからといって、自民党にも知人がいますし、私の政界でのスタートは自民党・経世会でした。それに、国民新党も自民党から分裂したことで始まった政党です。だからといって、ダメなものはやはりダメなのです。国民の安寧に反し、社会や世界の平和に反するなら、それは批判するしかないのです。 私は政治評論家として、今後もこのようなスタンスでものを論じていきます。そして、亜紀子さんの発言に私はまったく関係ありませんし、また私の発言は亜紀子さんとはまったく関係がありません。このこともはっきりと申し上げさせていただきます。 | |
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