自民党総裁選では自民党にとって『石破一択』が実相 | |||
[日本の政治] | |||
2024年9月26日 15時44分の記事 | |||
自民党総裁選についての各種調査を観ると、石破さんの人気が党員・党友及び一般にトップであることが目立ちます。以下の党員・党友に対する調査で、(1)日本テレビと(2)テレビ朝日の両調査とも石破氏がトップです。そしてその下の(3)一般の支持についての世論調査では、石破氏が31%、小泉(子)は20%、タカイチは15%です。石破さんがダントツで、タカイチとはダブルスコアになっています。そして、言うまでもなくこの一般の世論調査結果が最も大事な数字なのです。それはなぜか? (1) 『【独自】自民総裁選 石破氏が約31%で1位 党員・党友調査』(2024年9月22日 日本テレビ) (2) 『自民総裁選まであと3日 一般人からの質問に各候補者は? 小泉氏は失速…陣営も焦り』(2024年9月24日 テレビ朝日) (3) 『ANN世論調査 “新総裁”石破元幹事長が依然トップ』(2024年9月23日 テレビ朝日)
その理由は簡単で、一般の世論でもっとも人気がある人でないと、国政選挙でマイナスになるからです。 考えてもみてください。一般において最も人気がある石破さんが総理・総裁にならないとなれば、それは国民の期待を大きく裏切ることになります。そして、その国民の期待を裏切る『自民党』の選択は、当然、国民から乖離していることになります。それでいて、国政選挙で自民党に票が入ると考えるのは、無理があります。 ○ 小泉(子)が総理・総裁になった場合 仮に小泉(子)が総理・総裁になった場合はどうなるのか? すでに無能が見えてしまって失速している小泉(子)が総理でいて、一方で能力がある石破さんが総理になれないという理不尽さを多くの国民が感じることになります。それでいて、小泉(子)の自民党に信が集まると考えるのはやはり無理があります。そうなると自民党は時の経過とともに壊滅に近づいていくと考えるのが普通でしょう。この場合、石破さんを幹事長などにしてもまったく意味をなさないでしょう。 以下は、小泉(子)の能力が低いのに総理を目指すのかという記者からの質問に、小泉(子)が自分の足りない部分を補ってくれるチームを作って対応しますと答えたということが書かれている記事です。以下のようにあります。
この『チーム』というものが、リーダーの判断にしたがって手足となって働いてくれる集団ということならわかります。 しかし、そう言うことではない。記者の質問が、小泉(子)の能力は低いので、総理大臣になっても大丈夫かと言うことであり、それに対して小泉(子)は自分の能力の低さはチームが補ってくれると言っているわけです。 これでは、小泉(子)の能力は足りないということはそのままなのです。それでは、そのチームが間違った判断をした場合、小泉(子)はそれを判断することはできないということになってしまいます。これ、とんでもないことなのです。ポイントは、そういう判断力も含めて能力が低い人物は国民の命、日本の命運を左右する首相にはなるべきではないということなのです。兵庫県知事と同じく会話が噛み合わない。二人ともスガ系列なのですよね。 いずれにせよ、小泉(子)にとってすべきことは、『本人に能力が無く、その足りないところを補ってくれるチーム』をつくるのではなく、小泉(子)に足りないものをこれから小泉(子)はしっかりと克服することなのです。そして、晴れて国民に首相になるだけ充実しましたと言うレベルにならないといけないということなのです。この小泉(子)の発言は、首相になるにはあまりにも国民に対して無責任な発言なのです。 また、このような発言から考えれば、当然、そのチームは小泉(子)より実力が上になりますから『側近政治=権力者の側近が実権を握っている政治』ということに必ずなります。これは民主主義政治の根幹を揺るがしますし、私利私欲の追及がはびこる悪政になっていきます。 上記の日刊スポーツの記事では、小泉(子)に対する記者の質問について、脳科学者の中野信子氏は「いや、この質問の知的レベルが低いでしょ…」とコメント、またハイヒールリンゴ氏は「人にようそんなこと…。この人、よっぽど賢いねんやろうなあ。びっくりした。もっと言い方あるやんか」と質問した記者を批判することを述べています。 問題は国民の命と生活、社会の命運がかかっている『首相』になる人物の資質なのです。当たり前のように、あなたは頭が悪いのではないかと記者から質問される政治家が、首相になろうとすることの方が、明らかな問題なのだと考えます。しかし、この二人のコメントは、そういうことの重大さがわかっていません。もしかしたら、論点ずらしで、自民党擁護なのではないかと思います。もしくは、小泉(子)の背後にいるスガ、その師匠の竹中平蔵に忖度しているのでしょうか? 実際、この二人とも、小泉(子)が無能であることを真っ向反駁しているわけではなく、質問をした記者の知的レベルや態度に問題点をすり替えています。 この二人の発言があったのは9月7日、それから20日ほど過ぎて、現実は、やはり小泉(子)は無能が露見して失速している。本ブログ『『小泉氏』という選択肢は老害支配を加速させ、日本を滅ぼすだけ 』(2024年8月26日)に書いたように、小泉(子)は河野太郎と同じく、これで政治生命は終わった可能性が高いと考えます。仮に小泉(子)が総理・総裁になっても、上述のように、その地位になることによって急速にその政治生命は終わるだろうと考えます。 ○ タカイチはどうか 一方でタカイチはそもそも論外。申し訳ないですが、顔が悪すぎます。顔が悪いというのは『美人、不美人』ということではなく、首相になるには『悪相』ということです。 そもそも政治というのはルッキズムなのです。選挙の時に政治家は皆、顔写真を街中に貼りますよね。あれもルッキズム。それもルッキズムの押し売りなのです。『オレ、もしくは私は信頼できるいい顔しているでしょう? だから一票入れてください』というルッキズムの押し売りなのです。そして、その押し売りの顔写真は、かなりの確率でよく見えるように修正されています。つまり『フェイク』なのです。そういう現場、何度も目にしています。 そういう押し売りなのですが、有権者も『顔』で選んでしまうのです。国民も、政治家も顔がポイントになるのが政治なのです。首相になれば『日本の顔』と言われるようになります。 しかし、タカイチが総理になって、あの顔を毎日テレビで見せられたら、国民から必ず反発が起ります。これは理性ではなく生理的な反応です。今は自民党の実力者という程度ですから何も起りませんが、首相になれば話しは違うでしょう。 石破さんも顔に関してはあまり良く言われませんが、比べてしまうとちょっとタカイチは問題がありすぎると思います。以下のユーチューブの観相師は、タカイチは凶相で虚言相であることをかなり言っています。そう言う顔が日本の顔になって、天変地異が起きたり、株が大暴落したり、経済が落ち込んだり、戦争になったりなどの凶事が起きたら、間違いなくタカイチは疫病神と言われるでしょう。日本の顔に相応しくないと。そして、どうして一般においてタカイチより支持されていた石破さんではなかったのかということになる。 ・ 『「一発でわかる〇〇〇ですね」高市早苗を観相学で観る!!【占い師けんけんTV】【総裁選観相学】【切り抜き】 』(2021年9月20日 【占い師けんけんTV】切り抜きチャンネル) さらにタカイチの悪いところは、裏金議員、統一協会(協会)に甘すぎるということで、それが最大のネックになります。以下の9月26日のデイリー新潮では『高市早苗氏のネックは「ブラックな応援団」 裏金問題で批判された面々が支援【総裁選】 』とまさに裏金問題がまったく問題ないとのタカイチの考えが透けて見えます。こうなるのは記事にあるとおり、裏金問題の震源地であるアベ派がタカイチの背後にいるからです。 さらに2番目のプレジデントの記事では、統一協会(協会)がタカイチの総裁選工作に動いていると報じています。そしてその下の3番目にある9月17日の朝日新聞は、自民党本部で撮影されたアベ氏と統一協会(協会)幹部との写真を報じ、アベ氏と統一協会(協会)との関係を白日の下にさらしました。そのアベ氏のアベ派がタカイチの背景にあり、統一協会(協会)がタカイチ支援をしていると報じられているわけです。今でもズブズブな関係というのは自然に行き着く結論です。 これでは、裏金問題、統一協会(協会)問題はタカイチ体制ではまったく不問に付され、再び暗黒に戻るだろうと普通に考えます。石破さんはアベ氏にパージされた存在です。ですので、統一協会(協会)との関係性は薄いと考えるのが自然です。 ・ 『高市早苗氏のネックは「ブラックな応援団」 裏金問題で批判された面々が支援【総裁選】 』(2024年9月26日 デイリー新潮) ・ 『自民党を圧勝に導いた統一教会が"総裁選工作"に動く…「岸田憎し」の信者たちが熱を上げる「首相候補」の名前 』(2024年9月24日 プレジデント) ・ 『旧統一教会との関係解明、問われる総裁候補の本気度 安倍氏面談写真 』(2024年9月17日 朝日新聞) 裏金問題は、国会議員の遵法性、それも与党の国会議員の遵法性の問題です。 それでは国会議員とは何か? それは『法をつくる』権限を持つ議員のことです。だから、国会を『立法府』というのです。英語では立法府の議員を『ローメイカー(Lawmaker 法をつくる人)』と言います。 与党であれば、その所属議員の意思表示によって法がつくられるということですが、その与党の非常に多くの立法議員が、国民に対する義務である政治資金規正法を守らないという前代未聞の事態が、この裏金問題の本質なのです。要するに無法者のあつまる集団となっているのが自民党と言うことです。 裏金問題とは、国民に対しての義務である政治資金の収支を公表するという法に規定されていることを、守らず違法行為を犯したいうことなのです。それは自動車で時速60キロで走るところを時速100キロで走ったと言うことと同じことなのです。商店で万引きをするのと同じ、そして、人を殺すのと同じ違法行為なのです。 ただ、この裏金行為については罰則がない。だから、裏金議員は処罰されない。しかし、法をつくるものが、法を守らないという致命的な問題は残る。そして、このことがこの裏金問題では最大の問題なのです。 法を守らない立法府の議員。それは政策を論ずる以前の話しであって、根本的な議員としての資質・資格の問題です。どんなに偉そうに政策を述べても、法を守らない立法府の議員では話にならない。 どんなに政策を議論し、法律にしても、それを守るつもりがないのですから、その政策論争に意味はないのです。 このような根本的なことを不問に付してきたのが自民党なのです。違法行為を働いたことにしっかりとケジメを付けないと、国会議員としては失格であるのは当たり前と言うことなのです。 そして、タカイチもこの問題についてもまったく問題なしとしているわけです。そして統一協会(協会)には甘い。話にならない。 自民党はタカイチではもたない。 ○ 自民党の国会議員に嫌われているのは裏金議員と統一協会(協会)関係議員に嫌われているということ――それは多くの国民が求めること そして、小泉(子)でももたない。これが自民党の実相。 一般において石破さんへの期待が最も高いということは、上述のようなポイントを生み出すのです。だからこそ最大のポイントということなのです。そして、この一般の世論の動向から、自民が生き残るためには『石破一択』しかないのです。 そんなことは最初からわかりきっていることですが、これは自民党が『選択すべきこと』なのです。そして、結果がそのようになるのか、ならないのかと言うことが、今後を考える上でのポイント・起点になるわけです。 であるのに、テレビ報道では石破さんは自民党の国会議員に嫌われているという大合唱。この論調の裏には何かがある。自民党の誰かが関わっているのではないか? 総務族のドン・スガではないのか? そもそも、自民党の国会議員に嫌われているということは、自民党にものすごくいる裏金議員と統一協会(協会)関係議員に嫌われているということ。それは、国政においても、また多くの国民の意思においても良いことです。 したがって、もし石破さんが総裁になったら、裏金議員や統一協会(協会)関係議員に対して厳しく対処しないと石破政権は持たないのは、当然のことになります。 また、小泉(子)やタカイチが総理・総裁になって、裏金問題や統一協会(協会)問題に甘ければ、それだけで大問題になり、立ちゆかなくなるでしょう。問題のポイントは非常にわかりやすい。 私は自民党を応援しているわけではありません。政治評論をするのは、平和と国民の皆様の安寧のためです。 一般の世論調査で人気がダントツの石破さんを次期総理・総裁に自民党がしなければ、それは自民党にとって極めて大きなリスクであり、一方で野党にとっては極めて大きなアドバンテージになります。 一方で石破さんが総理・総裁になれば、それは自民党にとってはアドバンテージになり、野党は厳しくなるでしょう。 このように、今後の政治を考える上で、自民党総裁候補の中で石破さんへの支持が一般において最も高いと言うことは、最大のポイントなのです。 また、私が政治評論を平和と国民の皆様の安寧ためにする上で、石破さんには期待しています。外交防衛政策については考えは異なりますが、石破さんに期待する理由などは本ブログ『キシダ総裁選不出馬 』(2024年8月14日)に書きました。 ただ、石破さんが総理になったとして、そのとき、増税などまったくひどいことをするかもしれない。それは本人に聞いていないのでわかりませんが、そうなったときは当然、批判をします。 ただ、経済・財政運営について『持続可能な安定成長を実現しつつ、財政状況の改善を進める』という方針は正しい。何よりも『投資』が重要なのです。投資と成長、そこから初めて財政再建の可能性が生まれるのです。 そして、石破さんは実質賃金を上げることも当初からいっていますが、それはまったく正しいと考えます。
賃上げについては、私は2012年12月17日、アベ政権発足直前に、今後最も大事なこととして申し上げました。その後、このことはずっと言い続けていますが、アベ政権で、株価は4倍になりましたが、賃金はまったく変わらないという日本国民の地獄が始まったわけです。 これから10年かけて、賃上げを持続していかなければならないのです。 | |||
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