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パナマ文書の提供者が初の声明、『革命』を予見?
[日本の政治]
2016年5月8日 23時45分の記事

先日、ザ・フナイ7月号の原稿を出したばかりなのですが、その冒頭にこのパナマ文書を取り上げました。ザ・フナイ6月号と7月号は2回にわたり「ローマ法王フランシスコの『福音の喜び』を読む」で経済に焦点を絞って書きました。そこでは資本主義の終焉について書き、7月号ではその次の時代についてきました。記事にあるとおり、このパナマ文書もまた資本主義の終焉とその次の時代がやはりポイントでありテーマです。

「パナマ文書の提供者が初の声明、「革命」を予見」(2016年5月7日 AFP)

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このことは先日、行った講演会でも同様なことを申し上げました。
次の時代については、ザ・フナイ7月号をご覧いただければと思います。
なぜ、今、資本主義の終焉と次の時代がテーマとなるか? それは新自由主義となってしまった資本主義というべきか、いずれにせよ新自由主義が世界的に行われて、それによって利益を独占する存在が生まれ始めた一方、その先、それでどうするかという問いに新自由主義は答えることができないからです。言ってみれば、新自由主義は時間軸のない目先の利益の獲得が目的で、それが資本主義というならその通りなのですが、その先を実は何も考えていないと言うことなのです。新自由主義が描く明るい未来は、この利益独占の構図を定着させるためのまやかしであって、実際は平和で人々が安寧に暮らせる社会を想起しているわけではないのです。実際は、その逆でなのですが、その本性が白日の下にさらされているのが現在であるわけです。実は自ら資本主義の崩壊に導いてしまったというのが真実なのです。そして、だから、どうしたら平和で人々が暮らせるかを皆で考えて行かなくてはならない時代になっているのです。
そして、その時代もこれは必然的に、そして自然に移行しているというのが本当ではないかと考えます。2013年が転機となり、移行期でこの2,3年が過ぎ、2016年から明示的に新しい時代が始まっていると考えます。このことはザ・フナイの年初に書きました。そういう意味でパナマ文書が資本主義の終焉と新しい時代をテーマとして登場したのは必然的であるのです。
したがって、このことを隠蔽しても、すればするほど革命になっていきます。それは歴史の必然という格好の良い言葉を使っても良いのですが、実質は隠蔽すればすればするほど幸せになる人が減っていくからです。目先の利益を夢追い人のように追い求める新自由主義と倫理を失った経済は、人類の未来に生産的な寄与をせず、幸福を世につくり出すことができなければ、長続きすることはできるはずもありません。消費に堕落し、自己の存在の確保しか眼にない倫理を失った精神が、皮肉にもその存在を危うくしているのが現在の状況です。その方向性を改めない限り、この方向性は過激化していきます。そして、どんなことをしてもこの方向性は収まることはありません。
「パナマ文書の提供者が初の声明、『革命』を予見?」(2016年5月9日)へ続く。

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○ 『餓死した英霊たち』

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先の大戦も、現在も日本国民を大切にしない政治。この2冊がそのことを雄弁に物語ります。

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◎ 拙著です

○ 『この国を縛り続ける金融・戦争・契約の正体』



内容は今まで見たことのない国際情勢と世界史の分析で、2024年の世界情勢の根本要因が書かれています。この本とザ・フナイの連載をトータルで読むと、ロシア・ウクライナ情勢、パレスチナ・イスラエル情勢及び中東情勢、東アジア情勢など現在の世界情勢の本質が見えてきます。もちろん、日本国内の情勢も見えてきます。内外情勢は決して別々ではない。
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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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