かなりの善戦 | |
[日本の政治] | |
2016年4月25日 5時27分の記事 | |
注目されていた衆議院北海道5区の補欠選挙は、無所属の池田真紀氏に対して自民党の和田義明氏が約1万2千票の差で勝利しました。しかし、地盤、看板、鞄がない池田氏がこの票差にまで来たことは善戦と評して良いでしょう。6千5百票がひっくり返れば勝敗が逆転する差は、ほぼ僅差と考えて良いですし、北海道がリベラル傾向にあるとは言え、地盤、看板、鞄がない上でのこの票差は、次の選挙では確実に勝利できる状況と考えます。明らかに長期的にアドバンテージは池田氏にあるでしょう。
この選挙では野党共闘が、色々と問題があったとは言え、最後は曲がりなりにも成立しました。そして、この僅差まで来たわけですから、団結した際のパワーはやはり大きいものと考えます。 7月には参議院議員選挙が確実にあるわけですが、その選挙においては共闘のパワーはかなりあるものと考えます。自・公という盤石な勢力に、大阪維新などもこの勢力と方向性を一にするものと考えられますから、これらの与党勢力に民進党、社民党、共産党、生活の党などがばらばらに闘えば、その結果は明らかに木っ端微塵になるだけでしょう。戦略としては共闘しかないわけで、まさに野党にとっては生きるか死ぬかの戦いになるのは明らかです。そのような中で、あれが嫌い、これが嫌いと言っていては、そのようなことを言っているうちに死を迎えるだけであるのは間違いありません。今度の戦いを落とすと、確実に消滅をするでしょう。少なくともいかに共に闘うかという姿勢は、はっきりと見せない限り、支持を失うのは火を見るより明らかです。 これは、単に戦術の問題だけではなく、大きな時代の変遷という要素があります。こちらの方が要因としては大きなものです。米国大統領選挙でサンダース氏という社会主義者が、善戦しているというのは、単に対岸のこととしてあるのではありません。世界が確実に変わっていることを示しているわけで、その中で民共という共闘もまた、時代にとってあり得る必然的な流れと考えます。 この新しい時代において、確固としてこの流れを体現している政党は日本にはまだありません。しかし、今回の野党共闘はその流れに沿うものと考えます。時代は大きく変わっているのです。 また、今回のような選挙結果であると比例票というものも焦点になります。やはり野党で共闘するのが、戦術的に理にかなうのは間違いありません。先日、亀井さんの「さくらの木」というものがありました。この方向性は決して間違っていないでしょう。但し、現状、頓挫した格好になっていますが、これがなくても、必ず同じものは必要になると考えます。そして、亀井さんでなくとも必ず誰かが同じことをするでしょう。それはこのような戦術が確実に現状、必要であるからですし、同時にこれが時代の流れに沿ったものであるからです。このことが非常に大きいのです。時代は大きく変わっており、その時代に乗ることこそが、国家、国民にとって最善の政治を行うことを可能とさせるのです。 いずれにせよ、今回の結果は野党にとっては良いことの方が多いと考えます。 最後にもう一つの補欠選挙である京都3区に関しては民進党が勝ちましたが、大阪維新との差が4万5千票とこちらは大差となりました。非常に注目すべき票差であると考えます。 リベラル勢力に今や風が吹いているものと考えます。 | |
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