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確実に検品が必要
[日本の政治]
2020年4月29日 0時57分の記事

不良品が多いアベノマスク。以下の朝日新聞の記事では、妊婦用アベノマスクが返品3万枚とあります。そして、この記事の最後には「布マスクは不良品が見つかった2社が未配布分の回収、検品を進めている」(4月28日 朝日新聞)とあり、全世帯向けアベノマスクも目視による確認がされていると書かれています。一方、以下の27日の時事通信の記事では、全世帯向けアベノマスクが25日時点で郵便局に納入されたのは4%相当の約230万カ所分とあります。つまり、配布のための納品がかなり遅れているのですが、それは検品中だから遅くなっていると言うことです。このことは一番下の記事である24日の時事通信の記事を見てもわかります。要するに緊急時に配布する安倍政権・日本政府が用意したマスクには不良品が多く、返品が頻発して、何よりも緊急時に検品をしなくてはならないレベルといことなのです。このアベノマスクはそれほどひどい呆れるばかりのクオリティということなのでしょう。まったく安倍政権・日本政府がやることは本当にレベルが低い。本当に民主党政権以下です。
因みに27日の時事通信の記事には、アベノマスクの当初見積もり額が466億円とあり、日本郵便の受注額が26億円とあります。

「妊婦用の布マスク、返品3万枚 不良品含め箱ごと返送も」(2020年4月28日 朝日新聞)

「布マスク、配布4%どまり 26億円で受注―日本郵便」(2020年4月27日 時事通信)

「マスク納入3社に検品強化要請 菅官房長官」(2020年4月24日 時事通信)

(※ 本記事は掲載から1週間が経つと有料記事になります)

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4月27日に官房長官の菅氏から、すでに公表されているアベノマスク受注企業3社以外の企業について発表がされています。当初、全部で4社とありましたが、すでに公表されていた3社に、2社があらたにあると発表されました。普通に読むとあわせて5社となるわけで、4社ではないのですが、どこまでいってもこの安倍政権・日本政府のやることは不可思議で、不正確です。フランス文学者で武道家の内田樹さんも以下のように「ありえない」とおっしゃっています。

「内田樹氏があざ笑う『発注先4社だと思っていたら5社でした…ありえない』”アベノマスク”の発注先が急に増えちゃった…」(2020年4月27日 中スポ)

なぜ、発注完了後のことがこのようにコロコロと変わるのでしょうか? 契約書を作っているでしょうし、それをただ発表するというのは子どもでもできることです。難しいことではまったくないでしょう。
思い返せば森友学園問題も、結局は同じようにコロコロとかわっていて、それを掘り下げひっくり返したら、信じられない値引きなどがあったわけです。そして、あげくの果ては公文書改ざんまでして、自殺者まで出したわけです。
このようなこれまでの安倍政権・日本政府の行状を考えれば、このアベノマスク関連については、これだけコロコロと変わっていますから、すでに森友学園と同じように徹底的に調べる必要があるのは自明です。このことは確定したと考えます。
さて、このあらたに発表された2社の内の1社である福島県の商社・ユースビオ。この企業名が発表されてから、インターネットではこの会社についての情報で溢れました。そこで言われていたものは、同社はプレハブのような建物で看板もなく、ペーパーカンパニーのようにしか見えないというものばかりでした。

「アベノマスク受注社側『社名公表遅れた理由分からない』」(2020年4月27日 朝日新聞)

「マスク配布のユースビオに疑念 代表の樋山茂氏、過去に同姓同名の人物が脱税 助成金を受け取ったとの情報も」(2020年4月27日 情報速報ドットコム)

この会社の配布分は妊婦用とのことで、同社の樋山社長によると不良品の報告はゼロとのことです。しかし、この企業の配布分には再検品は必要ないのかもしれませんが、この企業については確実に『検品』の必要性はあると考えます。そもそも政府は発注時にこの会社についてちゃんと検査をしているのでしょうか? このことについて以下のリテラの記事がヒントを与えてくれています。この記事によると、このアベノマスクは『官邸案件』ということで強引に進められたとあります。つまり、政府の担当部局が検査することがなかった可能性があり、発注企業の1社はペーパーカンパニーのように見える会社と言うことなのです。私からしたら、安倍夫人や右翼が群がって生じた森友学園問題とまったく同じに見えます。

「アベノマスク大量不良品の原因は安倍首相! 厚労省が品質懸念も官邸が『首相案件だから早く』と命令、医療品でない東南アジア製マスクに」(2020年4月27日 リテラ)

このユースビオについて違法発注などの問題はないでしょうか? 徹底的に調べる必要があります。
本ブログ「あまりにもおかしい」(2020年4月24日)では、このアベノマスクと24日時点で未公表であった4社目などについて以下のように書きました。


言わなければぼったくり
多数の不良品や虫などが混入しているアベノマスク。以下の記事のように、安倍政権・日本政府は受注4社目についてかたくなに公表拒否をしていると書かれています。そして、当初予算額466億円と言われていたのに、公表された3社の合計は90・9億円と365億円も差があります。普通に考えて、その未公表の4社目でこの365億円分の取り引きがあるということになります。
しかし、以下の記事二つ目では、アベノマスクはこの90億円でおさまると官房長官が述べたとあります。つまり、90億円で済むものを466億円と言って、そして3社の他にもう1社あると言っていたわけです。こういうのは普通に考えれば、この謎の4社目で残りの365億円の中抜きをしようとしていたということになります。
現状、私はそう考えます。あまりにおかしいではありませんか?
要するに野党がこの予算の中味の開示を求めていなければ、単なるぼったくりの可能性があったということです。4社目がもしかしたら架空の会社か何かはわかりませんが、最終的に90億円で済むというのは、そういうことです。厳しく問い詰められたから、引っ込めたと言うことです。そしてその365億円は諦めたと言うことです。一般的な感覚ならそういうことでしょう。当然、普通はこのような態度をする人を信用することはないでしょう。明らかに危ない人です。普通なら。そして、それは政府でも同じなのです。
とにかく、安倍政権は予算の使い方が明らかにおかしいのです。このアベノマスクの取り引きについては、詳細に包み隠さず国民の前に開示すべきです。明らかにおかしいしですし、利権の臭いがプンプンします。虚偽答弁を平気でし、公文書を平気で改ざんする政権ですから、厳しい目でみつめ、徹底的な開示と追及をすべきです。徹底的に。そうでないとこの国政の正常化はまずありえないでしょう。
まさにこのアベノマスクのお金のおかしさは、政治家や行政府が、税金を私物化していることを非常に感じさせます。そのようなことは絶対に許してはなりません。

「受注4社目、なぜかかたくなに公表拒否 妊婦向けアベノマスク、深まる疑念」(2020年4月24日 毎日新聞)

「マスク調達は予算額より少ない90億円に収まる=菅官房長官」(2020年4月24日 ロイター)


現状、4社目が公表されて、その企業についての情報を見ると、上記に書いたことはまったく妥当性があると考えます。むしろ、確信の度は深まっています。政界にいて色々と見聞きした経験からするとそう思ってしまうのですが、それにしても安倍政権は少し度を超しています。
このように出てきた怪しい案件を考えれば、復興利権や芸能利権などという可能性もしっかりと考える必要があることが改めて明確となったと思います。この24日のブログの最後には、以下のように書きました。


ZAITENの5月号で以下のようにクールジャパンの予算が、各テレビ局の番組政策にどんどん流れて、まったく身になっていないと言うことが書かれています。このような記事を見ると、普通に政権が各テレビ局をてなずけて、政治的な介入を実質的に可能とさせているのが、クールジャパンということと考えます。とにかく、このクールジャパンのように、報道が曲がり、国民に真実がとどかない可能性がある予算は執行すべきでありませんし、毛頭認めるべきではありません。そのようなものは、民主主義を間違いなく破壊するのです。とにかく、テレビ局に流れる政府予算をしっかりとチェックする必要があります。このようなクールジャパンのお金の流れもあまりにもおかしいのです。本当に。


ZAITENの5月号の当該カ所は以下のように書かれています。


クールジャパンの美名のもとに......
NHK・民放テレビ局
「霞が関予算」で支援の実態
「政府が日本のコンテンツ産業の海外進出を支援している」などと嘯きながら、毎年、テレビ各局に税金が投じられている―。しかしその実態は、海外視聴者に見向きもされない番組に予算が費消される有り様。むしろ、安倍政権の?別の目的?すら浮かび上がる。
ジャーナリスト 福場ひとみ

「ZAITEN 2020年5月号」


復興利権と芸能利権が絡まっていることがあるという前提で、今後は様々にメスを入れる必要があると考えます。また10万円の現金給付もどうして緊急事態宣言発令対象地域を全国に拡大してから発表したのか、ということもよく観る必要があると考えます。この給付については良いことと考えますし、これからも同様のことが必要になると考えますが、一方で利権になっていないかと言うことはしっかりと観る必要があるのです。強制的な寄付やお布施になる可能性はしっかりと考える必要があります。

「サンド伊達みきおまでがコロナ問題で『有事だから文句言うな』の政権批判封じ!『文句ある方は総理大臣に』論の間違い」(2020年4月25日 リテラ)

とにかく『検品』ということなら、一番必要なのは、安倍政権・日本政府であるのは間違いありません。この政権のひどさは群を抜いています。
何度も本ブログで安倍政権は民主党政権以下と述べてきました。無能、無策という点では、今やまったく同レベルでしょう。民主党政権の時は散々、同政権のことを私は批判しましたが、振り返れば、それでもまだ同政権の方が東日本大震災などのときは体を張っていた印象があります。
しかし、この緊急時、安倍政権は的を射ることを何もやらない、ナメクジのように遅い、中途半端で明後日の方向を向いた的を射ない愚策ばかり、後手後手とまったくの思考崩壊状態で死に体政権です。
同時に、利権となると、これまで森友、加計と疑惑が散々噴出してきました。そして、それを隠ぺいするために公文書改ざんまでしたわけです。さらに、このアベノマスクもとても怪しいわけです。民主党政権も無能・無策でしたが、しかし、同政権はこれほどまでに利権の疑惑は無かったですし、そういうものはありませんでした。だから、この分があるので、間違いなく安倍政権は民主党政権以下なのです。これからは安倍政権が民主党政権より上になることはないでしょう。

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◎ 拙著です

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内容は今まで見たことのない国際情勢と世界史の分析で、2024年の世界情勢の根本要因が書かれています。この本とザ・フナイの連載をトータルで読むと、ロシア・ウクライナ情勢、パレスチナ・イスラエル情勢及び中東情勢、東アジア情勢など現在の世界情勢の本質が見えてきます。もちろん、日本国内の情勢も見えてきます。内外情勢は決して別々ではない。
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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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