トランプの致命的な失策 (2) | |
[日本の政治] | |
2020年8月8日 23時59分の記事 | |
昨日の本ブログ「トランプの致命的な失策 (1)」(2020年8月7日)の続きです。 (※ 本記事は掲載から1週間が経つと有料記事になります)
実際、人口の10%が動くと社会が変わると言われることがありますから、6%というのは実はかなり大きな数字なのです。6%の人が動いたということは、社会変革と私は考えます。ポイントはその変革がいかなることを基軸に生じているかということです。このことは後述していきます。 話しを戻して、米国でのトランプ離れ、保守離れという見方とは違った見方もあります。以下の木村太郎さんのコラムでは、「保守派(トランプ派)の77%が政治信条を隠すことが明らかに」(7月27日 FNNプライムオンライン)とあります。実際、この要素は無視できないものがあり、2016年の前回の大統領選挙で多くの専門家が票読みを間違えた原因はまさにここにあるわけです。そして、上記のフォーブスの数字にもそのような要素があるのかもしれません。 また、選挙では、何が起るかわからない、最後までわからないというのは、古今東西変わらない鉄則と考えます。実際、前回の米国大統領選挙がまさにそれでした。また、今回は選挙が延期になるかもしれません。ですので、軽々に判断できないのは間違いありません。 「『隠れトランプ』の正体見たり! トランプ支持を公表すると“解雇”か“村八分”になるリスク」(2020年7月27日 FNNプライムオンライン) ただし、トランプ氏や保守派の防疫の失策・失敗により、16万人以上の犠牲者が出ているということは、とても重いことと考えます。やはりとてもとても重いのです。そして、経済を回すといって防疫を軽視したが故に、本ブログ「集団免疫を行っていると考えられる小池都政?」(2020年7月2日)で指摘したように、米国で一度収束しかけた感染状況が再度拡大して今の状況に至ります。 そして、本ブログ「感染拡大防止なくして経済は成り立たない?」(2020年8月4日)で指摘したように、結局、防疫に失敗した米国の経済は回っていないのです。感染が爆発的に蔓延した中で、経済が回るはずはないのです。このことははっきりいって、こどもわかることです。実際、米国の第2四半期(2020年4〜6月)の国内総生産の伸び率は、前期比でマイナス9.5%、前期比、年率換算ではなんとマイナス32.9%、なのです。感染が拡大している中では経済がまわらないことを、米国は見事に証明しているのです。 感染が爆発的に蔓延した中で、経済が回るはずはないことのもう一つの証左は、上記ブログ記事で指摘したように、感染を収束させて、前期比プラス11.5%、年率換算ではプラス54.5%とまさにV字回復となった中国なのです。 トランプ氏は、結局、この新型コロナウイルス対策で、何を勘違いしたか、経済を回せと、人々の命がそのことによって犠牲になることを肯定したのです。本ブログで何度も申し上げていますが、政治において死を肯定すると、人が亡くなることに対する防波堤はなくなり、弛緩し、社会は方向へと止めどがなくなっていくのです。それは当たり前で、人々が死ぬことを肯定すれば、社会は必然、崩壊するのです。これは少人数であっても同じです。 この悪政の結果、約半年という短期間の内に16万人の命が犠牲になったわけです。それでいて、経済が回っているかと言えば、回っていないわけです。はっきりいって、ぐちゃぐちゃ、米国はまさに人間がつくり出した地獄なのです。そのポイントはあくまでも生を肯定することに徹するか否かなのです。とてもシンプルなことなのです。 米国とは反対に中国は人の命を守ることを優先しました。大規模な防疫対策を短期間に徹底的にしました。だから、感染も押さえ込むことができて、犠牲者も低いレベルにおさえることができました。人口100万人あたりの死亡者数は、日本より少ないのです。この防疫と経済のポイントを観れば、中国は明らかに善政なのです。 中国は、このような早期収束を実現することによって、経済も再開、回復させることが早期に出きたわけです。米中、どちらが正しいやり方かは一目瞭然ですが、そのポイントは人の命を守る、人を大切にすると言うことに尽きるのです。そうしない限り、経済も社会も回復し、生気を帯びることはないのです。 日本はどちらかと言えば、ブラジルと同様、明らかに米国と同じやり方をしているのです。悪政です。そして、防疫、経済とも結果が出ていないわけです。日本は他の東アジア諸国と同様に新型コロナウイルスに対して遺伝的・人種的アドバンテージを持っていると考えますが、そのアドバンテージを防疫にも経済にもまったく生かすことが出きていないのです。このことは本ブログ「感染拡大防止なくして経済は成り立たない?」(2020年8月4日)で指摘しました。 「トランプの致命的な失策 (3)」(2020年8月9日)へ続く。 | |
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