このブログのトップへ こんにちは、ゲストさん  - ログイン  - ヘルプ  - このブログを閉じる 
《コロナ問題》ワクチン摂取率は問題解決の指標ではない 
[日本の政治]
2021年9月1日 23時35分の記事

以下の記事のように名古屋市長の河村氏が新型コロナウイルス感染と報じられています。まあ、人の持ち物を勝手に躊躇なく口に入れる人物ですから、日頃の感染防止対策が杜撰そのものであるのは容易に想像ができます。そのようなことの結果が、この報道と考えます。こんなのをトップにおいておいて、名古屋市がしっかりとした防疫対策を行えるのかと心からの疑問をもちます。


「名古屋市の河村たかし市長が感染…ワクチンは2回接種、『当面はリモートで公務』」(2021年9月1日 読売新聞)

【PR】電話相談システム開発ならイーステム


そもそも河村氏はこれまでパフォーマンスで生きてきた人物なので、実務能力を期待する方が間違っています。政治家としてのセンスも良いとは思えません。昨年のリコール問題はあり得ない話しで、民主主義の根幹に関わる話しです。同時にそういう人物を当選させる方も正直どうかと考えます。一種、民度の話しになってしまいます。
さて、この河村氏はワクチンを接種していたとのことです。しかし、感染をしたわけですが、これからはこういう事例が多くなってくるでしょう。
本ブログ「《コロナ問題》 河野太郎氏では国民のための施策はできない」(2021年8月30日)で取り上げたように、ワクチンを接種しても一定期間で抗体が減少します。もうご存じのことと思います。そのようなことが以下の記事で報じられています。

「70日後コロナ抗体量大幅減 2回目接種、藤田医大」(2021年8月25日 共同通信)

「NY在住の大江千里、モデルナ製ワクチン接種後に副反応? 体調が急変し失神した」(2021年2月18日 ニューズウィーク日本版)

そして、上記ブログ記事では、ワクチンを2回接種した兵庫県の80代女性が、感染して死亡したことを報じる以下の記事を取り上げました。

「ワクチン2回接種済みの女性が新型コロナ感染で死亡 新たな感染者は134人 尼崎」(2021年)

3回目のワクチン接種が議論されているのは、当然、この抗体が減るからなのです。そうなると、現状のように感染者が爆発的に伸びている現状を、感染収束の方向に向わせないで放置しておくと、これからはワクチンの抗体が減少している人が爆発的な感染状況にさらされるというとても危険な状況になるわけです。そういうことが、まず医療関係者、そして高齢者という順番で起きていく。
そして、上記の抗体減少についての記事を読むと、ワクチン効果が持続するのは3ヶ月が一つの目安と考えられます。つまり、ワクチン接種してから3ヶ月後に感染が収束していないと、またワクチンを打つ必要性が出てくるわけです。それが、現在の3回目の接種が議論されている状況と言うことなのです。
ですので、ワクチンを接種するのと同時に、感染を収束させなければならないのです。
しかし、現状を観る限り、ワクチン接種が進んでいる日本においても、米国やイスラエルにおいても、感染者が爆発的に増えていますから、必然、ワクチンだけで感染の収束ができないのは、火を見るより明らかなのです。
だから、やはりワクチン接種をするのと同時に、世界で唯一感染収束に効果を上げている中国で行われてきた『PCR検査の社会的検査と隔離』を徹底させる必要があるのです。必要であれば行動制限をそこに織り交ぜることが要求されるわけです。
こういう状況ですから、テレビの報道番組でよくワクチン摂取率の数字が出されますが、その摂取率があがっても、それが安心材料になるわけではないのです。むしろ、安心材料とすることはとても危険で、安心材料と錯覚することで感染防止行動が疎かになって、かえって感染を広げる可能性があるのです。
ワクチン摂取率を安心材料にしたいのは、支持率がさがっている自公政権とそれを応援するメディアであるわけです。それはテレビを観ていてイタいほどわかります。それに、ワクチン摂取率は政権のやっている感も演出できます。
やはりポイントになるのは、感染者数なのです。そして、とにかく目標は、あくまでも感染者数をへらすことなのです。感染者を減らせば変異種の可能性を抑えることができます。2、3日前、テレビである『専門家』が変異種は2週間ごとにできるといっていましたが、そんなことはないでしょう。感染者がいなければ変異はあり得ませんから、あくまでも感染者数が増加しているから変異種が発生するわけです。変異は感染によっておこるということです。
そして、その変異種がワクチンの効果を低下させることは以下のように言われています。

「デルタの優勢化でファイザー、モデルナ、J&Jのワクチン効果25ポイント低下」(2021年8月26日 ハンギョレ)

また、以下の記事のように日本国内発生の変異種が言われています。日本での変異種が生まれると言うことは、それだけリスクの可能性が増えると言えるわけです。

「新たな変異ある『デルタ株』検出 感染力への影響分からず」(2021年8月31日 NHK)

ワクチン接種後の抗体減少と変異種に対するワクチン効果の減少を考えると感染者数を減らすことが何より必要になり、それが新型コロナウイルスの危険性を減らす道なのです。そして、それは経済・社会活動の正常化をもたらし、経済成長を実現します。唯一、このことだけが方策と考えます。
新型コロナウイルスという伝染病において、感染拡大を放置して感染爆発後の医療体制に力点を置く現在の自公政権・日本政府のやり方は、完全に敗北主義ですし、問題の解決には繋がりません。むしろ、医療利権、製薬利権に見えて仕方がありません。
それに実際、自公政権・日本政府のやりかたは一度としてこれまで効果を上げていません。だから、経済も伸びていない。まずは中国・台湾並の状況を実現しなくてはなりません。そして、これらの国での新型コロナウイルスに関わる医療費などは、当然、日本より低いことが考えられるわけです。それが目指すべきことです。

このブログへのチップ   0pts.   [チップとは]

[このブログのチップを見る]
[チップをあげる]

このブログの評価
★★★★★

[このブログの評価を見る]
[この記事を評価する]

◆この記事へのコメント
コメントはありません。

◆コメントを書く

お名前:

URL:

メールアドレス:(このアドレスが直接知られることはありません)

コメント:




◆この記事へのトラックバック
トラックバックはありません。
トラックバックURL
https://kuruten.jp/blog/tb/katagiri/463494
くる天

◎ 必読の書

○ 『餓死した英霊たち』

○ 『世界で最初に飢えるのは日本 食の安全保障をどう守るか』

先の大戦も、現在も日本国民を大切にしない政治。この2冊がそのことを雄弁に物語ります。

○ 『CIA日本が次の標的だ―ポスト冷戦の経済諜報戦』


◎ 拙著です

○ 『この国を縛り続ける金融・戦争・契約の正体』



内容は今まで見たことのない国際情勢と世界史の分析で、2024年の世界情勢の根本要因が書かれています。この本とザ・フナイの連載をトータルで読むと、ロシア・ウクライナ情勢、パレスチナ・イスラエル情勢及び中東情勢、東アジア情勢など現在の世界情勢の本質が見えてきます。もちろん、日本国内の情勢も見えてきます。内外情勢は決して別々ではない。
本ブログについて
日本と世界の政治経済の本質を読み解く-ブロくる
片桐勇治(政治評論家) さん
日本と世界の政治経済の本質を読み解く
地域:東京都
性別:男性
ジャンル:ニュース
ブログの説明:
世界は大きく変わり、新しい時代が胎動しています。しっかりと把握していますか? この時代を読み解くには歴史を見つめ、構造を把握し、パワーの心奥を見つめ哲学を持たなくてはなりません。一緒にこの新しい時代を見つめて行きましょう! 最低週1回の更新です。
プロフィール
片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
ブログ内検索

カレンダー
<<2021年09月>>
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  
カテゴリ
全て (1453)
日本の政治 (1364)
ザ・フナイ (15)
中東情勢 (4)
アジア・太平洋情勢 (2)
戦争の構造 (3)
世界の読み方 (15)
書評 (1)
勉強会・講演会のお知らせ (3)
本ブログの重要記事

注目です!

「韓国のリベラルはとてもレベルが高い」(21年2月3日)←New!
「やはりイギリスが言い始めた」(21年2月4日)←New!
「東京オリンピックは2022年に開催すべき」(20年12月31日)←New!

値千金のブログ記事:岡田晴恵特任教授、国のコロナ対応に激怒!番組出演中に声を震わす 「このままだと3月4月にピークがきます」 (20年2月25日)
○本ブログ「この緊急時にこの政権の遅さは致命的? 」(20年4月16日)
○本ブログ「アメリカ政府が認定した当然のこと」(20年4月4日)
○本ブログ「朗報と考えられることと安倍政権の犯罪的な無能と愚鈍?」(20年4月1日)
○本ブログ「朗報と考えられることと安倍政権の犯罪的な無能と愚鈍?」(20年4月4日)
「ノーベル賞受賞者が新型コロナウイルスの早期回復(終息)を予測した理由:「我々は良くなっていく」(訳文)」(20年3月23日 ロサンゼルス・タイムズ)
最近の記事
11/13 08:50 石破さんの素晴らしい言葉
11/08 11:07 FRBの利下げをいかに考えるか
11/08 06:22 トランプ時代の日本には石破さん以外の選択肢はない――むしろ天の差配
11/06 13:56 100%改めるべき米国・トランプについての日本の偏向報道
11/06 01:34 政界の転換期――今は正常性バイアスがとても危険な結果をもたらす
10/31 23:36 今回の総選挙を考える
10/28 01:55 石破さんは間違いなく『続投』すべき
10/25 00:46 ロシアへの北朝鮮兵士の投入――別の見方があるのではないか
10/23 23:56 この選挙における『石橋湛山』というキーワード
10/21 23:46 世間的な勘違い
携帯用アドレスQRコード
QRコード対応の携帯で、このコードを読み取ってください。


Copyright (c) 2006 KURUTEN All right reserved