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《日本の政治》 本当の問題を把握しなければ、生活は改善しない その2
[日本の政治]
2021年11月14日 23時53分の記事

本ブログ「《日本の政治》 本当の問題を把握しなければ、生活は改善しない」(2021年11月12日)「《日本の政治》日本人を不幸にする分断統治から脱却せよ」(2021年11月13日)に関連しますが、今一度、『連合』と旧民主系について考えてみましょう。

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その際に、最も良い判断基準は、元経産官僚の古賀茂明さんが『連合』について述べた以下の言葉です。今一度、観てみましょう。


そもそも連合は、大企業の企業内労組の集合体である。その関心は大企業の利益向上や労働条件改善にあり、派遣や中小企業の労働者の待遇改善や国民全体の利益には関心が薄い。つまり、連合は大企業と癒着した自民と親和性が高いのだ。

「惨敗の立憲民主党は『連合とベッタリ』を今すぐにやめろ!」(2021年11月12日 週プレNEWS)


『連合』の最大の関心事は、自分たちが所属する大企業の利益向上や労働条件改善なのです。つまり、彼らが活動しているのは、私的利益の拡張のためでしかないのです。
社会全体、天下国家を案じて行動しているわけではないのです。あくまでも自分がいる会社などの組織での雇われ人としての利益の拡張でしかない。だから、「派遣や中小企業の労働者の待遇改善や国民全体の利益には関心が薄い」とはっきりと言われてしまうわけです。それが本性なのです。ゲスの極み。
そういうエゴの本質が、はっきりと今出ているわけです。だから、このような古賀さんのコメントが出るわけです。もちろん、私もそう思っています。
そういう雇われ人の『エゴ』の塊である『連合』の利益を、旧民主党、立民、国民民主は、走狗となって拡張してきたわけです。そして、それらに所属する議員も、その利益のために働いてきたわけです。国民のためではなく、あくまでも『連合』のためであるわけです。
だから、どうしても旧民主系というのは、国民との間にギャップができてしますのです。それが、旧民主系に対する根強い不信感の最大のポイントだろうと考えます。
要するに、旧民主系に票を投じてきた一般の有権者は、その意思を無視されて、一方で旧民主と立民や国民民主は『連合』しか観ていないのですから、それは信用できないのは当たり前です。
そういう信用できない体質が、一般の有権者に察知されているのだろうと考えます。
まさに、旧民主と立民や国民民主は、それらを好意的にみる一般の有権者のことは考えないのですから、随分とおこがましい話しですし、これでは『民主的』ではまったくありません。民主的ではなく『連合的』でしかないのです。
旧民主と立民や国民民主、『連合』は、かようなスタンスですから、社会的な問題も解決されないし、解決の意志も、能力もないのは当たり前なのです。これが野党への漠然とした国民の不信感の本質なのです。そして、それが現状、明確に出ています。
だから、消費税、原発も何も解決されないで、まったく自民党政権が何十年も前から行なっている旧態依然とした状態が続いて、解決されないわけです。だって、変える意志は『連合』にはなく、その『連合』は自民党と親和性が高いのですから、変わらない、変えないのは当たり前なのです。とてもわかりやすい話しなのです。
だから、日本人の賃金は据え置かれ続けて、以下の記事のように日本の賃金はアベノミクスにより世界5位から30位に転落、さらに日本の賃金はアメリカの約半分、韓国より低くなっているわけです。もちろん、『連合』はそのような状態を変えるつもりは毛頭ありません。自分たちの地位が守れればそれで良いのです。バブルとともに産み落とされた『エゴ』の塊ですから当然なのです。

「日本人は国際的に低い給料の本質をわかってない アベノミクスにより世界5位から30位に転落した」(2021年10月3日 東洋経済)

まさに日本の最大の元凶の一つが『連合』なのです。そして、それは大企業・大資本(自公)と動きを一に、表と裏の関係になっている。だから、国民にとってはまさに分断統治の装置の片割れになっているわけです。
これでは、国民の利益はどんどん失われていきます。すなわち、連合とは民主主義を毀損する装置になっているということです。
そして、国民の利益を主張すると共産主義・アカとレッテルが貼っているのではないでしょうか?
以下の記事では、立民の泉健太氏が、11月10日、維新とともにやっていくと宣言しています。明らかに自民党と親和性の高い『連合』の代弁です。国民のために働くつもりはもちろんありません。

「立民政調会長、維新と『やれる部分は一緒に』」(2021年11月10日 日本経済新聞)

どうして、そこまで断言できるのか? それは、今回の選挙で立民は維新との関係を国民に問うていないからです。立民に票を投じた有権者は、立民は共産党などと共闘したことは認識していますが、維新と共闘したとはまったく思っていません。実際、小選挙区では維新の候補者に票を取られたことによって、自民と競っていた非常に多くの立民の候補者が落選しています。まさに敵の関係です。
今回の総選挙で立民に選挙区で投じた1700万票、比例代表での1100万票は、共産党などと共闘ということで立民に投じているのです。今回の選挙では、有権者はそういう前提で考えています。
であるのに、総選挙直後に、維新の話しを出すのは、明白な有権者への裏切りです。このような裏切りが起きるのは、泉氏が連合の言いなりで、泉氏の保身のためなのでしょうが、だからこそ、これまでの民主系の連合だけをみて国民はあっさり裏切る体質がはっきりと現われているのです。一事が万事。
だから当たり前のように、こういう発言がでるわけです。まさに民主系の有権者を無視する体質がはっきりと出ています。
そういうレベルの政治家はこれからの日本を引っ張ってはいけない。なぜなら、自分の保身だけを考える『エゴ』の塊ですから、当たり前です。
自民と親和性が高い『連合』が、まさに自民と親和性の高い『維新』との話しをしているのでしょう。そのために、泉健太氏は、『連合』のためと自分の保身のために、国民を無視して走るということなのです。わかりやすい。まあ、ろくな政治家ではありません。

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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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