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《日本の政治》 このまま自民党政権が続くと基本的人権はなくなります
[日本の政治]
2021年12月15日 23時46分の記事

念のために申し上げておきますが、自民党政権がこのまま続くと、日本国民の基本的人権は毀損され、なくなります。以下の自民党の憲法変更案を見てみましょう。

『日本国憲法改正草案(全文)』(自民党)

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この自民変更案には、現在の日本国憲法の『第十章 最高法規』の『第九十七条』が削除されるとあります。その『九十七条』とは何か? 以下のものです。


第九十七条 この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである。


『日本国民に対し侵すことのできない永久の権利として憲法が保障する基本的人権』という言葉を削除するのですから、必然、自民党がこのまま政権を続ければ、日本国民の基本的人権は保障されないという、まったくの暗黒時代に突入することになります。
こんなものを許しておいて良いのか? 良いはずはありません。国民の皆さん、ちょっとは頭を使って考えてください。
そして、この文言を削ると言うことは、実は、『法の支配』を否定することになります。法の支配とは、自然権、基本的人権など侵すことの出来ない永久の権利を前提とし、被統治者の権利ないし自由を保障することを目的とする立憲主義に基づく原理です。したがって、現行憲法の九十七条を削除すれば、必然、法の支配の否定になるのです。
それは、当然、人権、民主主義、自由の否定となります。でも、自民党政権は中国などに『自由、民主主義、人権、法の支配』ということを言ってはいないでしょうか? でも、自分たちでは、国民に対してそれを否定している。本当にまったくもって欺瞞に満ちた政権です。これでは、いずれ国際的に孤立するでしょうし、国民は塗炭の苦しみにあえぐだけでしょう。
日本は、日本国民一般が思っているよりも大きくその力を落としています。そのようなことを目の当たりにするのも時間の問題なのですが、やはりその最大の問題は、日本国民を大事にしない政治がずっと行なわれているからです。だから、伸びない。当たり前です。国力とは国民がつくり出すもの。国民を邪険にする政治が行なわれれば、当然、国力は落ちます。
その国民を邪険にする政治の集大成が、この自民党の憲法変更案に凝縮されています。基本的人権を否定する国が、世界のどこにありますか? また戦前に逆戻りですか? 日本の国力を伸ばすには自民党政権を終わらせる必要が、とにかくあるのです。

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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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