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都知事選の主要候補予定者4氏による共同記者会見を私はこう観る その3
[日本の政治]
2024年7月9日 23時52分の記事

本ブログ『都知事選の主要候補予定者4氏による共同記者会見を私はこう観る その2 』(2024年7月3日)の続きです。

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都知事選挙は終わりましたが、6月19日に行なわれた都知事選の主要候補予定者4氏による共同記者会見で取り上げられた4候補のポイントと思われることを書いていきます。


○ 蓮舫氏
今回、蓮舫氏が出馬したことによって、都知事選挙が活発化したことは間違いありません。もし、蓮舫氏の出馬がなければ、これまで疑惑や問題点を指摘されてきたコイケ本人とコイケ都政であるにも関わらず、今回の都知事選挙では、それらがまったく不問に付され、何事もなかったように、選挙は無風でコイケ当選に終わっていたことでしょう。そう言う意味では蓮舫氏の出馬が、『またコイケのウソがまかり通るのか』と思われたはずの状況に一石を投じたことは間違いありません。
ただ、出馬表明が早すぎた。コイケが出馬表明した後で、6月中盤くらいに蓮舫氏が出馬表明していれば、選挙の告示期間において勢いを保つことが出きたのではないかと考えます。


・ すでに時代の寵児ではない その時代は終わった
しかし、いずれにせよ、蓮舫氏が失速したのは、蓮舫氏と有権者との間に意識の乖離があるからです。蓮舫氏はすでに時代の人ではない。これは、選挙戦術以前の根本的な問題で、蓮舫氏が口を開くと票が減ってしまう。そんな状況がこの選挙戦であったのはないかと考えます。
以下は6月14日に勉強会の参加者に書いたメールの一文です。蓮舫氏についてはこの文がすべてのように考えます。


蓮舫ははっきりいって時代遅れです。彼女は90年代の思考で、その時代があまりにも彼女にとって良い時代だったので、そこから思考が脱し切れていません。口を開けば票を減らすようになっているようにも思います。




彼女は80年代、バブル期以降の時代の寵児であった。しかし、そのバブル期以降の長い長い時代が終わった。そして、その時代の寵児はわけのわからないまま、足下が崩れていることを自覚はできているが、どうしてそうなるのかはわからない。恐らく、この先もその変化の意味を理解することはできないかもしれません。そして、その原因は彼女が国民に寄り添っていないからです。
本ブログ『確実に生じている時代の変化 』(2024年5月29日)には以下のように書きました。


本ブログ『衆院3補選の前哨戦としての地方首長選挙と小池氏 』(2024年4月23日)には以下のように書きました。



6月にはいってからじっくり書こうと思っていますが、時代の変化が確実に生じています。今回の衆院3補選で、今世紀に入ってからの日本の政治における思想的枠組み・情勢が大きく変貌する可能性があると考えています。特にこの10年のそれが変わる可能性を考えます。無論、このことは政治・選挙での支持・不支持・拒否と投票の動向に関わっていきます。




この4月23日のブログ記事に書いたように、4月21日に行なわれた東京の目黒区長選挙、大阪の大東市長選挙、愛知の碧南市長選挙とその結果は、やはりその後の衆院3補選、静岡県知事選挙の前哨戦となり、現在生じている変化を明らかに示していました。
そして、今回の東京都知事選挙とその『結果』で、恐らく1990年前後からはじまる時代の流れが終焉し、そのことを示す可能性があります。この時代の流れは、『今世紀に入ってから、特にこの10年の日本の政治における思想的枠組み・情勢』とはまったく逆に見えますが、実は同根、表裏なのです。そういう極めて大きな時の流れの変化が明らかに起きている可能性が高いと考えています。




『1990年前後からはじまる時代の流れが終焉』は確実に生じました。そのことが蓮舫氏の敗北に現われていますが、実はこのことは、今後、コイケをも呑み込んでいきます。そして、さらに石丸氏をも破壊していくことでしょう。このような時代の転換点において、蓮舫氏個人の問題や立憲共産党が云々と言うようなことはあまり関係ないと考えます。問題なのは国民のためになるか否か。
それでは、その時代の変化についてや蓮舫氏にまつわることを書いていくことにしましょう。

(つづく)

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くる天

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内容は今まで見たことのない国際情勢と世界史の分析で、2024年の世界情勢の根本要因が書かれています。この本とザ・フナイの連載をトータルで読むと、ロシア・ウクライナ情勢、パレスチナ・イスラエル情勢及び中東情勢、東アジア情勢など現在の世界情勢の本質が見えてきます。もちろん、日本国内の情勢も見えてきます。内外情勢は決して別々ではない。
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片桐勇治(政治評論家) さん
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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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