非正規労働:同一労働同一賃金? おかしいのではないか? | |
[日本の政治] | |
2016年3月17日 7時48分の記事 | |
そもそも非正規労働(非正規雇用)というのは、専門職に限られたものでした。専門職とは、例えば同時通訳など高度な技術や技量を持った職です。当然、そのような専門性が高い職種は賃金も高いので非正規労働が許されたわけです。しかし、その非正規労働が単純労働に拡大されてから、そもそものゆがみが生じ始めたのです。
国民新党の亀井亜紀子元参議院議員がこの非正規労働の問題に熱心に取り組んでいました。上記のことは実は彼女が言っていたことです。彼女はとても優秀で、父親の亀井久興先生の血を引くだけあって政策には明るく、また世界の本当の情勢についてもよくご存じで、親子そろって政策と世界のことをよくおわかりでした。私などは足下にも及ばない存在で、本当によく勉強をさせていただきました。そしてこのお二人の他に天才傘はり浪人の亀井静香先生がいて、神々しい綿貫民輔先生がいたのが国民新党でしたが、小さいながらも本当に重厚感のある大変に良い政党でした。私は本当にここで多くを学び、今でも心から感謝をしています。 亀井亜紀子さんがなぜ非正規労働問題に熱心に取り組んでいたかというと、彼女は英語の同時通訳者であったからです。そして彼女は最初の非正規労働の世代なのです。だからこの問題の意味、意義を、そしてしてはいけないことを非常に良くわかっていたのです。 彼女のような存在がこの迷走している非正規問題について国政で積極的にかかわって欲しいと心から思います。 「亀井亜紀子のホームページ」 非正規労働が専門職だけではなく単純労働に枠組みを広げるという一線を越えてから、現在の非正規労働の問題が生まれ、労働人口の4割まで激増するという異常事態に至っているわけです。これも規制緩和の結果なのですが、このような経緯によって国民の多くが、労働者として不安定な立場になり、良いように使われてしまっている事態を招いていると考えます。そして、この非正規労働者の激増が、経済に構造的な問題をつくり、それが消費の低迷の大きな原因となっていると考えます。 ならば当然、非正規労働者を減らす方向で政策を進める必要がありますが、安倍政権はそうするどころか、むしろ逆を行きましたし、現在は正規社員と同一労働同一賃金と言っています。 しかし、非正規労働者のような不安定な労働者は、安定的な正規社員と同一賃金ではなく、正規社員より高くないといけないのは自明です。元々はそういう制度であったわけです。この同一賃金は逆に非正規労働を絶望的な状況に招くものと考えます。また、正規労働者と非正規労働者の賃金を一律に計ることができるのかとも思いますし、全部、非正規労働者で占められている職種は何の変化もないと言うことになります。 あまり意味がないだけでなく、非常に問題があるのがこの同一労働同一賃金であるものと考えます。安倍首相が「決意をした」とか「指示をした」と公にいう場合は、大抵、上部だけで本質的にやる気がないパフォーマンスであると私は考えますが、今回の件も同じではないかと考えます。 非正規労働者の問題は、正規労働者より賃金を高くするか、正規労働者になることができるようにする、この二つしかないでしょう。そして、それが国を救うものと考えます。同一労働同一賃金はあさっての方向を向いたものと考えます。これも選挙向けのパフォーマンスでしょうか? | |
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◆この記事へのコメント(投稿順) | |
1. MAX 2017年1月25日 22時1分 [返信する] そもそも誰も平等と、同一賃金を主張する方が矛盾してる。開発、設計、ソフトウェア作成の様な専門職は生産性や品質で10倍以上も差がでる。 出来高性で賃金は差をつけるべき。ドクターXの大門未知子だってそう… 生死の淵で手術を受けるのに、成功率50%と99%の医師のどちらに、貴方は治療費を払って手術依頼します?
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